星の王子様の世界にでてくる不思議な木といえば「バオバブ」。不思議な景観を持つバオバブですが、アフリカのマダガスカルのモロンダバという街の郊外には実際に「バオバブの並木道(Avenue of the Baobabs)」が存在します。今回は、そんな絵本のような世界が広がっているバオバブをご紹介。
小説”星の王子様”で登場
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世界的に有名なサン=テグジュペリ作の小説”星の王子様”にでてくるバオバブの木。
星を爆発させてしまうほどの悪い木として紹介されているバオバブですが、小説の世界だけでなく実際にアフリカのマダガスカルにその木は存在します。
地球上に存在する最も大きな樹木
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バオバブは地球上に存在する最も大きな樹木とも言われ、アップダウンツリー(上下逆さまの木)としてユニークな形でも知られています。
幹の太さが約10m、他kさは20m以上。
幹の太さが約10m、他kさは20m以上。
セネガルでは国のシンボルに
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他の植物が育たない乾燥した地域でも、生きる力と食料を与えてくれる樹木として、地元民の中でバオバブは聖霊が宿る木として古来より信仰されています。
セネガルでは国のシンボルになっているほど。
セネガルでは国のシンボルになっているほど。
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樹齢は1000年(5000年以上とも言われている)を超えており、人類がまだ四つんばいで歩いていた頃から存在。
水分が多いことも特徴
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バオバブはただの不思議な木だけでなく水分を多く含む実を実らせます。
この実やバオバブの木などが現地の人々の生計などに役立てられているようです。
現金収入の少ない地域に住む人にとって、バオバブはなくてはならない存在なのですね。
像にも狙われる環境問題に
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最近では地球規模の異常気象によって、アフリカで雨量が少なくなり、象が水分を求めバオバブを食べ始めているとか。
その影響で、多くのバオバブが危機に直面し、社会問題にまで発展しているそうです。
バオバブの言い伝え
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バオバブには言い伝えがあります。
地球上で最初の木であったバオバブですが、その後スレンダーで上品な”やしの木”が登場し、もっと背が高くなりたいと願い高さが増し、その後果実を実らす”いちじく”が登場。
バオバブも果実を実らせたいと嫉妬し、果実を実らせる。
そんなわがままなバオバブを見て神様が怒り、根を引っこ抜いてさかさまに地面に突き刺したそうです。
なんともかわいいバオバブストーリー。
バオバブの並木道(Avenue of the Baobabs)への行き方
大きな地図で見るマダガスカルの西海岸第二の都市モロンダバ。
この街からタクシーなどをチャーターして約1時間の場所にあります。
その他、”タンザニアのタランギーレ国立公園”や”セネガルのゴレ島”、オーストラリアなどでも見ることが可。
まるで違う星に来たみたい
マダガスカルをはじめアフリカにはまだまだ絶景がたくさんあります。
違う星に来たような壮大な景色や、日本では見られない環境で独自の進化をした植物など…この記事を読んだ方は、こちらもおすすめです。
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