『ミール鉱山』それはロシアにある世界最大級のダイヤモンド鉱山

ロシアの国土のちょうど中心の位置に近い場所にあるミール鉱山は、世界最大のダイヤモンド鉱山です。ぽっかりあいた巨大な穴は、現実のものとは思えないほどです。高品質のダイヤモンド原石が掘り出される「宝の穴」をご紹介します。

初見では目を疑う巨大な穴

ロシアのサハ共和国の西部にあるミールヌイ (Mirny)に、目を疑うほど大きなダイヤモンド鉱山があります。
ミール鉱山(Mir mine)です。
サハ共和国の首都ヤクーツクから西へ820キロの位置にあるこの鉱山を含むミールヌイは、ロシアのダイヤモンド生産の99%を担っています。
ダイヤモンド産業の中心地なのです。

世界最大のダイヤモンド鉱山

ミール鉱山は、ミールヌイにある露天掘り鉱山の一つで、鉱山としては世界第二位の規模、ダイヤモンド鉱山としては世界最大の大きさを誇ります。
深さ525メートル、直径は1,250メートルもあります。
50年近く操業されていましたが、2004年には露天掘り自体が終了し、鉱山跡地となって観光地として、見学することができます。

巨大な穴過ぎて上空のヘリ飛行が禁止されるほど

stepanovslava (引用元:Instagram)

ミール鉱山は露天掘りの操業は終了しましたが、現在では地下に坑道を掘って採掘は続けられています。
周囲の永久凍土地帯には、他にも多くの露天掘り鉱跡があり、地下でダイヤモンド鉱山が操業しています。
このような露天掘りの鉱山は、その巨大さから、上空に下降気流ができるため、ヘリコプターでの飛行は禁止されています。
気流に巻き込まれる事故が考えられるからです。

somewhereiwouldliketolive (引用元:Instagram)

厳しい環境のなかで過酷な労働も…

2年以上連続して凍結した土壌のエリアことを永久凍土地帯と言いますが、ミール鉱山がある地帯はまさに永久凍土地帯で、冬季はマイナス40度という厳しい寒さに見舞われる厳寒の地です。
対して、夏場になれば30度にまで気温が上がることもある、寒暖の激しい地でもあります。
このような難しい環境の中で、このミール鉱山はダイヤモンドを採掘し続けていました。

ロシアの企業「アルローサ」が権利を保有

大地凍る冬季は、この地域では7カ月も続きます。
あまりの寒さに車のタイヤやスチールさえも粉々になり、オイルも凍るほどです。
ジェットエンジンを使ったりダイナマイトでの採掘が主になります。
また、気温の上がる夏場は、溶けてどろどろになった凍土の上に、安定地盤を作りながらの作業になります。
年間を通じて厳しい現場なのです。
ロシア、サハ共和国内はじめ、世界でダイヤの探査や採掘、販売を行うロシア最大のダイヤモンド企業・アルローサ(ALROSA)は、ミールヌイとモスクワに本社がありますが、この会社だけで、世界で販売されているダイヤモンドの約2割のシェアを持っています。
ミール鉱山他、ミールヌイから産出されるダイヤモンド原石は高品質であることで知られています。

2013年の、ロシア、チェリャビンスク州に大きな隕石落下のニュースは、まだ耳に新しいトピックスですが、この隕石落下地点には、3,000年分のダイヤモンド原石が眠っていることが発表されています。
広大なロシアの地にはまだ、希少な原石が存在するのなら、ミール鉱山のような大規模な宝の山が、またどこかに現れるのかもしれませんね。

ミール鉱山(Mir mine)への行き方

日本から、ロシア、モスクワまで空路でむかいます。
モスクワからは国内線アルロサ航空に乗り継ぎ、ミールヌイ空港まで行く方法と、モスクワからヤクーツク空港へ飛び、そこからプロペラ機に乗り継ぐ方法とがあります。
空港からミール鉱山への移動手段は自動車のみです。

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