スコットランド・アイラ島の「ウィスキーフェスティバル」に行ってきた

wondertripでは特集「旅行体験談」の連載を始めました。それぞれの機会や理由で旅にでる日本人たちの、旅行体験記をお楽しみください。本日は、スコットランドの「アイラ島」に渡航し、ヒッチハイクやドミトリーでの宿泊をしながらウイスキーフェスティバルに参加した「うめ」さんから、お話を伺いました。

聞き手:wondertrip編集部 katsuya

旅にいくときの荷物がとても少ないことから、旅上手を自称。ウィスキー大好き。

旅行体験記の提供者:うめさん

東京都内在住会社員、女性、旅行好き。今まで国内外問わず多くの場所を訪問してきた中でも、ウィスキーを求めて17時間かけて訪問したスコットランドにあるアイラ島は、特に記憶に残る素晴らしい旅だったとのこと。

ウィスキーの聖地「スコットランド」に、ウィスキーフェスティバルがあるらしい

こんにちわ。
本日は、宜しくお願い致します。
イギリス・スコットランドの「アイラ島」まで渡航し、ウィスキーフェスティバルに参加されたとのことですね。
今まで国内外問わず多くの場所を訪問してきました。
そんな中でも、ウィスキーを求めて17時間かけて訪問したスコットランドにあるアイラ島は、特に記憶に残る素晴らしい旅でした!アイラ島のあれこれを紹介します。
ウィスキー好きな私としては、興味を惹かれるお祭りですね。
まずは、今回の旅程を教えていただけますか?
はい。
旅程ですが、5泊8日でした。

今回の旅程

1日目 成田空港よりオランダ経由でグラスゴーに移動。
オランダでのトランジットに時間がかかったため、グラスゴーにたどり着くまでに17時間かかりました。
昼過ぎの便で出発しましたが、グラスゴーに着いたのは21時過ぎでした。

2日目 グラスゴー空港から小型機でアイラ島へ移動しました。
アイラ島への移動手段は飛行機かフェリーがありますが、現地での観光時間を考慮し、飛行機の早朝便をとりました。
飛行時間は1時間未満ですが、小型機のため非常に揺れて怖かったです。
グラスゴー国際空港の片隅から出ています。

3日目から4日目 アイラ島に滞在。
滞在期間中、年に1度のウィスキーフェスティバルが開催されていたため、島内での移動はもっぱらバスや自転車、ヒッチハイクとなりました。
2日目から4日目にかけての3日間はとにかく蒸留所から蒸留所への移動に明け暮れました。

 

イギリスまで行って1週間ですと、比較的、弾丸ツアーですね。
ウイスキーフェスティバルにあわせてのスケジュールでしたね。

5日目 アイラ島からフェリーとバスにてキャンベルタウンへ移動。
キャンベルタウン唯一残る蒸留所であるスプリングバンク蒸留所を見学し、キャンベルタウンに一泊しました。

6日目 キャンベルタウンから首都エディンバラにバスで移動。
バスの本数も限られており、かつ7時間くらいかかりました。
ここはバスがレンタカー以外の交通手段がありませんでした。
到着はほぼ夕刻でしたが、エディンバラに1泊し市内を観光しました。

7日目 午前中にエディンバラからグラスゴーに列車で移動しました。
グラスゴー国際空港から成田空港へフライト。
直行便がないためオランダ経由のフライトでした。

8日目 成田空港着です。

ウイスキーフェスティバルについて

早速、メインイベントのウイスキーフェスティバルについて教えてください。
まずスコットランドとウイスキーについて説明しますね。

スコットランドといえばスコッチウィスキー、中でもアイラモルトはウィスキー好きにとっては「ウィスキーの聖地」と呼ばれる島です。
アイラモルトは独特のにおいと風味を持ち、「潮のにおい」とも称されます。
これはアイラ島にあるすべての蒸留所が海に面していることに関係しています。

スコットランドのスコッチウイスキーはもちろん知っていましたが、「潮のにおい」は初めて知りました。
そんなアイラ島、毎年5月最終週から6月の初旬にかけて、ウィスキーフェスティバルが実施されています。
この期間中は島にある蒸留所が順番にOpen dayと呼ばれるイベントを実施し、ウィスキーの無料試飲会や品評会、コレクターに向けてた新作やプレミア付きのウィスキーの販売などを行います。
Open dayには生バンドの演奏が入ったり屋台料理が出たりととても盛り上がり、世界中のウィスキー好きがその日を目指してアイラ島に集まります。
とても面白そうですね。
私は長野県の上諏訪まで、その地にある酒蔵がいくつか共催する日本酒飲み歩きに参加したことがありますが、いまでも記憶に残っています。
やはり参加者も多いのですかね。
地元の人によると、アメリカ人とドイツ人が特に多いそうです!

ちなみに、飲酒運転の規制はもちろんありますが、そこは日本やイギリス本土に比べてとっても緩く、フェスティバル中はウィスキーを飲みながらも多くの人が飲酒運転をしているのが現状です。
しかし、このフェスティバルは島をあげてのフェスティバルで、島の人々は観光客にとても優しい。
蒸留所に向けてバスを待っていたり歩いていたりすると、車を運転している地元の人が乗せてくれることも度々。

アイラ島に限って言えば、ヒッチハイクは一つの交通手段として成り立っています。
100%とは言えませんが、他の土地に比べてヒッチハイクも安全ですよ。

ヒッチハイクが交通手段になっているとは、また特殊な地の文化がありますね。

宿泊したホテルについて

スコットランドでは主に、どこに宿泊されましたか?
実は、アイラ島には大型ホテルはもちろん、ラグジュアリーなホテルは存在しません。
もともと人の数より羊の数のほうが多いような島ですので、大型ホテルがあっても普段は持て余してしまうでしょう。
滞在はもっぱら民宿やドミトリーになります。
私が訪問したのはハイシーズンであるウィスキーフェスティバルの開催日であったため、民宿もすべて予約済みでした。
なんとか大部屋のドミトリーに潜り込むことが出来ましたが、悪くなかったですよ。
女性がドミトリーに宿泊というのは、不安はなかったですか?
もちろんシャワーや洗面所は共有ですし、ドミトリーのため他の人の目は気になりますが、ウィスキー好きに悪い人はいません!年齢も国籍も異なる愉快な人々に囲まれ、とても楽しい時を過ごすことが出来ました。
地域の方々や同じ観光客とのふれあいが楽しめたということは、ドミトリーの選択も正解でしたね。
「ウイスキー好きに悪い人はいない」とのことで、私もその分類分けの中に入れて貰えると幸いです(笑)
特筆すべきはオーナーの人が良いこと。
ホスピタリティに溢れています。
これはスコットランド人、アイラ島の人々がもともと持つメンタリティ、国民性でしょうか。
旅行者同士の会話の中でも、民宿やドミトリーのオーナーの優しさは話題になりました!
いまは「airbnb」等で民宿が流行っていますが、魅力的なオーナーと交流できると、旅の想い出も一層深まりますね。
スコットランド人、私の勝手な印象では、おおらかで優しそうですね。
なにかエピソードはありますか?
印象的なエピソード、もちろんあります。

私はレンタル自転車をしたかったのですが、ハイシーズンで予約がいっぱいでした。
それをオーナーに相談したところ、なんと娘さんの自転車を一日貸してくれました。
もちろん無料で!

とても気さくですね。
また、毎朝の朝食の席で旅程を話すと、交通手段や回る順番について詳細にアドバイスをくれたりと、とてもこまごまと世話をしてくれました。
スコットランドなまりがとても強いので、英語ができるアメリカ人ですら苦労している節がありましたが、そんなの誰も気にしません。
話好きの人が多い印象です。

現地でのグルメについて

現地でのグルメについても教えてください。
イギリスは「世界一メシがまずい国」と言われますが…、スコットランドもその一部であるため、食事には全く期待していませんでした。
実際、現地にはパスタやフィッシュアンドチップス、サンドイッチ等あるにはありましたが、どれも「おいしい!」と感激するような味には巡り合えませんでした。
正直ですね(笑)
とはいえ、アイラ島は新鮮な魚介類が豊富に獲れるため、これらを使った料理は意外に美味しかったです。
中でも生ガキにウィスキーを数適垂らして食べる食べ方は、ぜひ試してもらいたい一品です。
私も普段、海外旅行中は生ものを避けるのですが、新鮮なぷりぷりのカキの誘惑に勝てずに試してみました。
結果、おなかも無事で味も大満足でした。
もちろんこの料理に合わせるのはアイラ島のスコッチウィスキーです。
アイラモルトは潮の風味がしますので、生ガキに非常によく合いますよ。
島国なだけあって、新鮮な海産物が手に入るのですね。
現地のぷりぷりなカキと、現地のスコッチウイスキー…!とても羨ましいです。
他には印象に残ったシーンはありますか?
ボウモア蒸留所がある島の中心地にはカフェが充実しています。
カフェはお年寄りの憩いの場になっており、たくさんのお年寄りが集まって楽しそうに談笑していましたよ。
カフェで出されるのは軽食のサンドイッチが中心ですが、このサンドイッチが侮れません!
アイラ島でも、カフェが盛んなのですね。
サンドイッチとは意外です。
ボリュームが日本では考えられない大きさです。
また、キャロットケーキ、マフィン、パウンドケーキといったイギリス定番のスイーツも充実していました。
もちろんショートブレッドも、日本では考えられない大きさで販売されています。
島とはいえイギリスの一部ですので、食事代は決して安くはありませんが、このようなカフェを利用しての食事は気楽に楽しめましたよ。

人の温かさに触れた旅でした

今回の旅程全体を通じて、スコットランド「アイラ島」はいかがでしたか?
本当に人の温かさに触れた旅でした。

まず、この島ではヒッチハイクは一つの交通手段として確立されています。
公共バスは走っているのですが、本数があまりないため、お年寄りがバス停で待っていれば車を運転している地元の人が家まで乗せて行ってあげることは普通にあるようです。
旅行者にしてもしかり、バス停で待っていると親切な地元の人が乗せて行ってくれたりします。
もちろん安易に勧められる交通手段ではないのですが、子供連れの主婦の方などでしたら少し安心感がありますよね。
遠慮することなく、何度もお世話になってしまいました。

オーナーさんのエピソードもそうですし、ヒッチハイクによる現地人とのコミュニケーションはかけがえのない想い出になりますね。
単なる酒飲みの集まりではなく、情緒的な一面があるというのは、いつか行きたい旅候補としても強い興味を持ちます。

アイラ島には、信号がひとつしか無い!?

ちなみに、この島には信号が一つしかありません。
本当はこの一つの信号も必要ないのですが、子供たちが島の外に出たときに、信号を見たことがないと困るため、わざわざ設置したそうです。
これと同じく、大人たちは子供たちに、「島の外ではヒッチハイクをしてはダメ」とわざわざ教えるそうですよ。
同じイギリスといえど、島の人々の温かさは、都会ではなかなか形成されていないのでしょうね。
だからこそ「アイラ島」にいくべき理由が、また印象深くなってきました。
また、島のバスは朝と夕方は子供たちのスクールバスと兼用されます。
もちろん一般客も乗ってもいいのですが、子供たちが優先になります。
私も滞在中何度かバスに乗りましたが、子供たちにとって日本人女性は非常に珍しかったみたいで、前方に乗った子供達が全員振り返って私を凝視したのには少し恥ずかしかったですが、とても良い思い出です。
なるほど。
最後に一言、おねがいします。
この島の人々は本当に性善説で成り立っています。
それを裏切ることのないよう、私も最低限のマナーをもって接したいと強く感じた旅でした。
ありがとうございました。

さあ、旅にでよう

いかがでしたか。
アイラ島 スコットランドの旅行体験記として、本日はうめさんのお話を聞くことができました。
他人の旅行記は、不思議と旅に出かけたくなるパワーがありますね。
ぜひアイラ島 スコットランドへの旅行の際には参考にしてください。