「キラキラネーム」は日本だけじゃなかった!欧米のキラキラネーム事例

これまでの常識では考えられない名前をつける親が増えているとのこと。キラキラネームや、ネットスラングではDQNネームと呼ばれています。日本で発表された最近のキラキラネームには、振門体(ふるもんてぃ) 嗣音羽(つぉねぱ)野風平蔵重親(のかぜへいぞうしげちか)キック今日中(きっくきょうじゅう)なんて名前もあるそうですよ。詩羽楊(じばにゃん)なんて 名前も実際あるそうです。
世界に唯一の変わった名前や特別な名前をつけたいと思う親の気持ちは世界共通のようで、実は欧米にもキラキラネームは存在します。イギリス在住の筆者がお届けします。

世界の名前法律による取り締まり

世界の名前法律による取り締まり
以前に「悪魔」と子供に名前を付けたいという親と東京法務局とで裁判問題になり、メディアもこのニュースを取り上げていたことがありましたが、日本では基本的に人名用漢字と常用漢字の範囲であり、よほどの理由がない限り、名前は受理されるでしょう。

しかし、世界には名付けの法律がとても厳しい国がたくさんあります。
子供の人生に悪影響を及ぼすと見なされた名前を法律で却下している国もたくさんあり、スウェーデンやメキシコ、アルゼンチンもそのうちの国々です。
アイスランドでは女の子の名前は1853の、男の子は1712の国で厳選されたリストの中から選ばなければなりません。

ポルトガルには選んで良い名前例と悪い名前例が80ページにも渡り書かれている資料があります。
デンマークは選べるリストの数が7000と多いものの、やはりこの中から選ばなければなりません。


ドイツは決められた名前を選ばなければいけないだけでなく、名前から性別がはっきりわかるものでなければいけないという法律があります。
欧米には男女で使われてもおかしくない、ユニセックスな名前も多いのですが、これはドイツでは許されないわけですね。

有名人の子供たちの名前にはキラキラネームが多い

有名人の子供たちの名前にはキラキラネームが多い

さて、私が住むイギリスは以外とこの名付け法律が緩く、発音できるもので数字以外の悪影響がない名前ならオーケーとされています。

最近ではイギリスで人気の芸能人シェフが娘に「デイジーブー」、息子に「テディーベア」と名付けた事で話題になっていました。

これは有名な話ですが、マイケル・ジャクソンは子供を「Prince(王子)」と名付け、ブランケットと呼んでいました。
俳優のニコラスケイジの息子はニコラスのマンガ好きからか、スーパーマンの架空の生まれ故郷、「Kal-El」という名前がつけられています。
その他、女優シャニン・ソサモンはどういうわけか、息子に「Audio Science(音響化学)」という名前を与えました。

俳優ロブ・モローは名字がモローだということをいいことに、子供に「Tu」という名を与え、読み方を「 Tumorrow (トゥモロー、明日という英単語と同じ音)」 にしてしまいました。

世界の有名人/芸能人の子供のキラキラネームは例を挙げるときりがないほどあります。
目立ったお仕事をする人は、子供の名前も目立つ傾向があるようです。

ニュージーランドにも多いキラキラネーム

ニュージーランドにも多いキラキラネーム

ニュージーランドでの子供のキラキラネームのニュースも多いです。

ある子は「Talula Does the Hula From Hawaii (タルラはハワイのフラダンスを踊るという意味)」 というを名を与えられました。
冗談ではありません。
この文全てが名前です。
しかし、名前による苦痛に苦しみ、9歳になった時、裁判で名を変えることを勝ち取ったといいます。

他の例として、どういう経緯があったのかはわかりませんが、「number 16 bus shelter (16番バス停留所)」 という名前が受理された記録があったり、「4real (若い年代の携帯のメッセージで使われる、「まじで」という意味)」 という申請を却下され、代わりに「Superman(スーパーマン)」として受理された例もあります。

ニュージーランドは子供の人生に悪影響と与えると判断された名前は禁止されていて、名前の申請却下例も多くあります。

その例として、「Fish and Chips (フィッシュアンドチップス、イギリスを代表する国民食で、白身魚の天ぷらとフライドポテトの料理名) 」や、「Mafia No Fear (マフィアノーフィア、恐怖心のないマフィア、という意味です。
) 」
などがあります。
なぜこんな名前を子供に付けたいのかは謎ですが、特別な変わった名前を付けて人生をスタートさせてあげたいという愛情なのでしょうか。

名字とのバランスも忘れずに

名字とのバランスも忘れずに

欧米ではローマ字を使うため、日本の様に当て字が読めないなどの問題は発生しませんが、一見普通の名前に見えても、名字との組み合わせで発音が他の意味の言葉に似てしまうという問題もあります。

面白い例を少し紹介しますと、イギリスにはMary(マリー)さんという人がMr.Christmas(クリスマス)さんと結婚し、マリー(メリー)クリスマスになってしまった事例があります。

Hazel(ヘーゼル)というありふれた名前の持ち主の名字がNutt(ナッツ)だったために「ヘーゼルナッツ」となったり。

キングという珍しくない名字にこれも一般的な名前のジョーという人は「JoKing(ジョーキング、冗談を言うという意味)」になってしまった例が実際にあります。

アメリカにもCarrie(キャリー)と名付けられた人の名字がOakey(オーケイ)で、「キャリーオーケイ(英語風に発音するカラオケ)」という方が存在します。
面白いですね。

苗字と名前のバランスは、結婚の悩みにも…。

日本でも苗字と名前のバランスに苦しむ人はいます。
最近ではこんな書き込みが話題になりました。

 

愛情が裏目にでてしまう…

愛情が裏目にでてしまう…

苗字と名前の偶発的なアンバランスはともかく、親が子に付ける名前は一生を左右するその人のアイデンティティーにもなりかねない、大切なものです。
愛情を込めてユニークなものをと付けた名前なのかもしれませんが、その愛情が裏目にでてしまうケースも少なくないようです。
ましてはすごい早さで国際化が進む世の中です。
色々な言語が行き来し、言葉の音も意味もさらに融合していくことは間違いないでしょう。

これから妊娠、出産を経験される方、子供の名前を考える際は是非、かわいい音や変わった名前だけに焦点を置くのではなく、その子が一生背負う看板として、世界に羽ばたく際の名前の受け入れやすさも視野に入れてみてはいかがでしょう。

キラキラネームは日本だけではなかった

 

名前について厳しい法律がある国と、そうではなく自主性に任せている国があることも驚きですね。
文化は移り変わっていくものですが、それでも違和感を持つ人が多い名前は、どの国でも社会問題を巻き起こすようです。
キラキラネームが日本独自と思っていた人からすると、親近感も湧くテーマだったのではないでしょうか。
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