職人技が美しすぎるメキシコ「古代都市ウシュマル」の絶景&歴史まとめ

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「古代都市ウシュマル」をご紹介します。

古代都市ウシュマルってこんなところ

古代都市ウシュマルってこんなところ

ウシュマルの住所・アクセスや営業時間など

名称 ウシュマル
住所 Uxmal
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 208ペソ
参考サイト https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9E%E3%83%AB
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ウシュマル遺跡の始まりと概要

ウシュマル遺跡の始まりと概要
古代都市ウシュマルは、メキシコのメリダ市から南へ約78kmにある、ジャングルに囲まれた丘陵地帯にある古代遺跡。
フン=ウィツィル=トゥトゥル=シウによって、紀元500年からはじまった町といわれています。
古典期後期・終末期のプウク地方最大の都市といわれています。
最盛期には約2万5千人が暮らしたようです。

 

この地方の遺跡のことをプウク様式と呼び、優美な建築美が特徴となっています。
全部で15余りある建造物はユニークな特徴を持ち、切り石のモザイク石彫に よって、建造物の外壁の入り組んだ装飾や装飾用の円柱などが彩られています。
建物の形をはじめ、当時の祭祀や人々の生活の様子を伝えるレリーフも見所で、 マヤ文明独特の建築様式を見ることができ、訪れる人々を魅了してやみません。

ウシュマル遺跡の最盛期

ウシュマル遺跡の最盛期
しかしながら、他の遺跡で一般的に発見されている日付の書かれた石碑や長文のマヤ文字などの情報源がなく歴史を語る壁画さえも見つかっていない謎に包まれた遺跡です。
何代にもわたりシウ家によって支配され、紀元750年ごろから発展し始めたといわれています。
東西約600m、南北に1kmあり、南北にプウク様式の建物が並んでいます。
この建築物に刻まれるプウク様式の装飾より、紀元800年から約200年間に栄えたと考えられるのです。
プウク様式の特徴は、平らな屋根をもった箱型の建造物。
これらが立ち並ぶことからウシュマルは政治経済においてもユカタン西部でもっとも強力な都市だったとされ、チチェン・イッツアと同盟を結んで北部ユカタン全域を支配しました。

ウシュマルの職人技

ウシュマルの職人技
平らな屋根を持つ建築様式の他にプウク様式の特徴として意識されるものが装飾です。
大量生産されていたと思われるモザイクで、切り方が非常に丁寧で精緻に作られています。
ウシュマルの職人がどれだけ美的感覚に優れ、技術が高かったかをまざまざと見せつけられます。

特にその装飾の美しさを見られるのは総監督の館や大ピラミッドです。
ここの飾られているモザイクは石彫や漆喰の浮彫以上の表現力も持っているのではないかと思われます。
建物を全体的に見ると、横長の長方形で、平らな屋根をもち、壁はコンクリートで塗られ、その上半分は切石のモザイク装飾が施されています。
一般的なピラミッド型は四角推ですが、ウシュマル遺跡が横長長方形というのもどのような意味を語っているのか?歴史の謎の奥深さを感じられます。

独特の特徴を持つピラミッド

独特の特徴を持つピラミッド
この遺跡の中で一番面白い形をしているのは魔法使いのピラミッドではないでしょうか?他のマヤ文明の都市には見られない、楕円形のピラミッドとなっています。
修復調査の結果、5期の建築層からできているピラミッドで、4期にわたって建て替えが行われ、古い建物を包むように5度目の改築がされているようです。

5度の増築で巨大化したピラミッドは神殿だったと予想されています。
その大きさは高さ35m、底辺85m×50mにも及んでいます。
背後から見ると、最上段と中央の2ヶ所に神殿が造られています。
この楕円形の形ピラミッドは女性的な曲線美を持ちエレガントな印象を受けます。
この神殿の呼び名は、ウシュマルに伝わる有名な魔女伝説に由来しています。

ウシュマルの衰退期

ウシュマルの衰退期
アヤパン族にヂヂェン・イッツアが滅ぼされ、マヤパンへユカタンの権力が移っていくころ(1100年)に支配者のシウ家がマニへ首都を移しています。
共にウシュマルの人口もどんどん減少していきました。
1550年ごろまでは人々が住んでいたようですが、スペイン人の侵入もなく忘れ去られました。

漆喰のつなぎを使用せず切石を使ってたてられた建造物は、とても美しくマヤ建築技術の素晴らしさを今も物語っています。
また、世界屈指の建築家として名高い「フランク・ロイド・ライ」はこのプウク様式に魅せられて、プウク様式の弟子だと自ら称しています。
グッゲンハイム美術館や日本の旧帝国ホテルなどにも反映されているかもしれませんね。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「古代都市ウシュマル」への渡航をぜひご検討ください。
photo by iStock