鎖国前の江戸幕府との貿易もあったベトナムの古都「ホイアン」の歴史

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「古都ホイアン」をご紹介します。

古都ホイアンってこんなところ

古都ホイアンってこんなところ

ホイアンの住所・アクセスや営業時間など

名称 ホイアン
住所 Hoi An
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ホイアンとその歴史について

ホイアンとその歴史について
ホイアンはベトナム中部の都市で、北部の首都ハノイ、南部のホーチミンの中間点くらいに位置しています。
ここから車で30分ほどのダナン国際空港には日本からの直行便も飛んでいますよ。

ベトナムに古くから栄えたチャンパ王国の港町だったホイアンは、16世紀になるとポルトガル人、オランダ人、中国人、日本人が集まる貿易都市となりました。
江戸幕府との貿易も行ったのです。
しかし17世紀に日本が鎖国し、オランダ商館が閉鎖されると徐々に衰えます。
加えて、土砂が河口に積もって大型船が入れなくなり、貿易都市の機能失ってしまいました。

ただ、それは街並みの保全という点では良い方に働き、今でも古都の景観が残っています。

海のシルクロードで栄えたホイアン

image by PIXTA / 15075070

ローマと中国と結んだ陸のシルクロードだけでなく、海にもシルクロードがありました。
中国南部・華南地方を出発し、南シナ海、インド洋を経てアラビア半島へ至る道です。
この道を利用して物資と人が行き来し、交流が行われていたのですが、ホイアンはまさにその海のシルクロード上に位置していたのです。

旧市街には、貿易陶磁博物館(海のシルクロード博物館)という古民家を利用して造られた博物館があり、当時の貿易の歴史を知ることができます。
沈没船から見つかった品々から、ホイアンに多くの外国船が集まったことがわかります。
日本との朱印船貿易の資料も展示されているのです。
古民家の造りもじっくり見られますよ。

ホイアンと日本の関係

ホイアンと日本の関係
江戸幕府初期には、朱印船貿易の船がホイアンにやってきました。
朱印船貿易のうち4分の1がホイアンとの貿易だったそうです。
そして日本人はここに住みつき、日本人街が造られました。
最盛期には1000人も住んでいたそうですよ。

ホイアンの旧市街の大通り・チャンフー通りの端には、1593年に日本人が架けたという橋・来遠橋(日本橋)があります。
当時の日本人街と中華街を結んでいたそうです。
瓦屋根が付いた珍しい様式の橋で、中央の祭壇にはお参りする人たちがいます。
サルや犬の像が祀られていてちょっと可愛いです。

ちなみに、来遠橋はベトナムの2万ドン札の裏側に描かれています。
手にする機会があれば見てみて下さい。

中国人も多く住んだホイアン

中国人も多く住んだホイアン
ホイアンには中華街もありました。
今でも多くの建物が残り、子孫たちが住んでいます。
福建会館や広肇(こうちょう)会館には、名前の通り福建省出身の人や広州市、肇慶(ちょうけい)市出身の人々が集い親睦を深めました。
日本で言えば県人会みたいなものでしょうか。
他にも古民家が軒を連ね、中でも300年の歴史を持つクアンタン・ハウスは中国とベトナム、日本の影響を受けた建築様式の古民家です。
また、ベトナム国宝 第1号となったタンキーの家は、今もそこの当主が住んでいる民家で、東洋と西洋がミックスされた不思議な佇まいです。
そのため、どこの国の人が行ってもど こか懐かしい雰囲気を感じるかもしれません。

幻想的なランタンの乱舞

幻想的なランタンの乱舞
古都としてのホイアンをさらに有名にしているのが、毎月の満月の日である旧暦14日に行われるランタン祭りです。

この日は旧市街中が色とりどりのランタンで飾られ、家々は電気を消して準備し、暗くなるといっせいにランタンに点火します。
あたたかいランタンの光と満月の光に浮かび上がるホイアンの街並みは、昼間に比べるといっそう幻想的で美しさを増します。
来遠橋もライトアップされますよ。
灯籠流しも同時に行われ、街中がやわらかな光で彩られる様子はまるで映画の世界のようです。
約2時間ほどなのですが、これを目当てに多くの観光客が来るため、旧暦14日付近はホイアンのホテルが軒並み満室になるそうですから驚きですね。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「古都ホイアン」への渡航をぜひご検討ください。
photo by PIXTA and iStock