古代ローマの温泉リゾート「バース市街」が現代に蘇っていた!

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「バース市街」をご紹介します。

バース市街ってこんなところ

バース市街ってこんなところ

バース市の住所・アクセスや営業時間など

名称 バース市
住所 Unitary Authority
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%B8%82%E8%A1%97
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

古代ローマの一大リゾート

古代ローマの一大リゾート
バース市街は現在はイギリスにある自治区。

グレートブリテン島で唯一温泉が湧き出るため、昔から聖地として祀られていたバースには紀元前からケルト人が住んでいましたが、紀元後43年にローマ帝国第4代皇帝クラウディウスにより支配下に組み込まれます。

古代ローマ人は入浴が大好きでした。
そんなローマ人がこの地を見逃すはずがありません。
リゾート地として開発され、バースの街は発展していきます。
この時期に、今もローマ浴場博物館として残る大浴場などが建設されています。

ローマ帝国が衰退したあと、バースの街もゆっくりと荒廃していきます。
異民族の侵入により大浴場も破壊されてしまいましたが、温泉の利用はその後も続いたようです。
ちなみに、英語の風呂を意味する「bath」はこの街が語源といわれることもありますが、正確には風呂を意味する古代のケルト語から地名がつけられています。

中世のキリスト教化

中世のキリスト教化
7世紀ごろにキリスト教が伝わり修道院が建設されますが、なかなか布教が進まず廃墟同然になった時期もありました。
11世紀になると初期に作られた修道院がバース寺院として改築され、イングランドの統一を果たしたエドガー王の戴冠式も行われるなど、聖地としての役割を増していきます。
現在みられるバースの街の基礎となったのが、15世紀のヘンリ7世の時代です。
1497年にヘンリ7世がこの地を訪れた時には、司教座都市として栄えていた当時の面影はなくまたも廃墟同然になっていたといわれています。
その2年後か らバース寺院の復興事業が行われ、荘厳な寺院が完成しました。
バースストーンと呼ばれる独特のハチミツ色の石で建設されていて、11世紀のロマネスクと 15世紀のゴシックが混ざり合ったとても印象的な寺院ですね。

1000年の時を超えて再びリゾート地に

1000年の時を超えて再びリゾート地に
その後も温泉施設や毛織物産業の発展などで一地方都市として数世紀を重ねていましたが、18世紀になり全盛期を迎えます。
アン女王が不妊治療のためにバースの温泉施設を訪れたことがきっかけとなり、古代ローマ以来再びリゾート地として注目されます。
リチャード・ナッシュという賭博師が街を取り仕切り、温泉施設しかなかったバースの街を様々な人が集う社交の街にしていこうと計画しました。
そこ でラルフ・アレンという事業家に出資してもらい、ポンプ・ルームという社交場やアッセンブリー・ルームというダンス場を開いて、まずは上流階級の遊び場と してバースを変えていきます。

アン女王も複数年にわたりバースを訪れたため、街はリゾート地としてその価値を高めていきました。

バースストーンが街を彩る

バースストーンが街を彩る
その後、建築家ウッド親子によってデザインされた建築物が街を形作っていきます。
バースをかつてのような賑わいにするには古代ローマの街並みを再現するのが一番だと考えたジョン・ウッドは、イタリアから取り入れたパッラーディオ様式でデザインしていきます。
パッラーディオ様式とは、イタリアの建築家パッラーディオの設計から来たもので、古代のギリシャやローマの建築からヒントを得たものです。
当初は、石灰質 で建築には不向きだと思われたバースストーンは不評でしたが、次第にその素晴らしさが評判となります。
リゾートとして人口が増えるに従い、プライヤーパー ク、ザ・サーカス、ロイヤル・クレセントなどの集合住宅が建築されます。
左右の対称性や連続性など、クラシカルで洗練されたデザイン性は素晴らしいものが ありますね。

世界遺産と温泉の街として

世界遺産と温泉の街として
その後もジョージアン様式建築など流行に合わせて街が改造されていきますが、19世紀中に全盛期を終え街並みは古くなってしまいました。
しかし、1987年に世界遺産リストに登録されたことから、観光都市として再び活気を取り戻しています。

古代ローマ時代の大浴場跡、中世のキリスト教建築、18世紀のパッラーディオ様式の建物、その後のジョージアン様式の建物などの、古代から続くバースス トーンでできた街並みが価値あるものと評価されたためです。

また、バースは温泉の街として有名でしたが実は最近まで入浴施設がありませんでした。
2006 年にサーメ・バース・スパというイギリス唯一の天然温泉施設が完成し、観光の目玉としてにぎわっています。
現在ではイギリス国内で、ロンドンに次いで二番目に観光客が多い都市となっています。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「バース市街」への渡航をぜひご検討ください。
photo by PIXTA and iStock
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