国土が広すぎるロシア、インターネットが悩みを解決した5人の物語

ロシアと言えば、旧ロシア帝国の宮殿「クレムリン」、カラフルなドームが特徴の教会、あとはおそらくシベリアの永久凍土、極寒の中で飲むウォッカ、雪や熊を思い浮かべるのではないでしょうか。

日本にいると分かりませんが、ロシアは「大きすぎる」ことで、悩みがあるのだとか。日本のようにコンパクトな国では考えられませんが、国土が広すぎるために、僻地が多く、人々のコミュニケーションが分断されてしまうらしいのです。

ロシアのPayPalにより、かつてからロシアにあったこの悩みをインターネットが変えつつある、ということを伝える広告キャンペーンが行われています。ロシアのPayPalは、インターネットショッピングを支える自社の決済サービスを促進しつつ、インターネットがつなげた彼らの母国愛を見せたかったのです。彼らは、主要都市からはるか彼方に住む5人の顧客を訪ね、とても美しい写真を撮影し、ロシアの生活を記録したビデオを作りました。ロシアの日常生活とその物語、素晴らしい自然を撮影したYouTubeのビデオをご覧ください。

Reference : boredpanda.com

ゲナディさんの物語

ゲナディさんの物語
バイカル湖は世界最大の淡水湖。
ゲナディ(Gennady Khorunzhy)さんは、ここから車で4時間ほどのところにあるロシア連邦ブリヤート共和国の山の中に住んでいます。

実際、どの主要都市からも彼の住むノーヴィ・ウオヤン(Novy Uoyan)までは一日以上かかります。
でも、手つかずの自然があり、 飲むことができるほどの綺麗な自然水があるこの生活を気に入っているようです。

63歳のゲナディさんは、驚くほどアクティブな生活を送っています。
ダンス、アーチェリーや船遊びなど様々なスポ―ツを楽しんでいるそうです。
特にダンスは練習を欠かしません。

しかし、彼の他にはダンサーはいません。
彼の以前のダンスパートナーは年齢的にダンスはもう難しいとのこと。
そのため彼は一人でダンスの練習をしています。
唯一これが、文明から離れて生活する面での欠点だそうです。

そんな自然のなかでの生活を営んでいたある日、息子さんにインターネットの使い方を教えてもらいました。
このインターネットが夫婦の生活を大きく変えました。
ご夫婦はスカイプを使って積極的に他の世界の人々とコミュニケーションをとっています。
さらに、彼の住んでいるところでは手に入らない趣味のグッズをオンラインでよく購入しているそうです。
ゲナディさんのモットーは決して辞めないことです。
彼が年齢を感じない限りは、新しいことを学び続け、やり続けたいそうです。
インターネットで世界とつながったいま、前よりも一層アクティブになった気がしますね。

アレキサンダーさんの物語

アレキサンダーさんの物語
アレキサンダー(Alexander)さんは年金受給者です。
大きな都市での生活を捨て、Pervyi Rossoshinskyの小さな村に農場を購入することを決断しました。

彼は庭のある小さな家に住み、家畜を飼っています。
今は自由を感じるそうです。
彼は家族と一緒に、自給自足の暮らしをしています。

アレキサンダーさんの趣味は糸のこで木を切ること。
若い頃、初めてこの工芸を見たときに魅了されたそうです。
カットされた木は繊細なレースのようです。
アレキサンダーさんは、自分の作った糸のこパターンを販売する小さなオンライショップを経営しています。
お客さんは国内だけでなく海外にもいます。
多くのお客さんは彼に直接連絡してくることもあり、趣味を通してたくさんの友人ができたそうです。
インターネットをとてもよく活用しています。
ある時、若い頃に彼を魅了した工芸家がwebサイトを通して連絡してきてくれたそうです。
現在は良い友人だそうですよ。

アレキサンダーさんはよく、農場を捨てて都会に戻りたくないかきかれるそうです。
でも、この村に住んでいることが幸せで、一度も戻りたいと思ったことがないそうです。
その一因には、インターネットが、僻地に住んでいるひとと世界をつなげているからではないでしょうか。

ダイアナさんの物語

ダイアナさんの物語
ダイアナ(Diana)さんは日本のすぐ側にあるサハリン島に住んでいます。
 彼女は、はるばるウクライナの首都キエフ(Kiev)から来ました。
最初はショックを受けたそうです。
この島には 生命は全くなく、自然しかないと感じたことをよく覚えているそうです。

彼女は以前は弁護士でした。
しかしある時、仕事を辞めて宝石細工をしたいという情熱に従おうと決断しました。
宝石細工が得意だったので、それで生計を立てることができると思ったそうです。

ダイアナさんは、工芸に使える石を集めることが大好きだそうです。
南アフリカのような場所の石は、最もエキゾチックな石だそですよ。
彼女の仕事場は、世界中から集めた何千もの石でいっぱいです。
宝石細工を始めて3年。
ダイアナさんには、ロシアだけでなく、アメリカや韓国など、世界中にお客さんがいます。
だから、サハリン島にいても、もう孤立しているとは感じないそうです。
ダイアナさんは、彼女のインスタグラムを通して作ったジュエリーを販売しています。
インスタグラムでは、商品だけでなく、彼女のライフスタイルも提供できると思ったからです。
彼女はインスピレーションを得る為に、サハリン島をよく旅して周るそうですよ。

ローマン・コジャコフさんの物語

ローマン・コジャコフさんの物語
ローマン・コジャコフ(Roman Kozhakov)さんはアディゲ共和国のYablonevsky に住む変わった趣味を持つ青年です。
時間のあるときは、1969年製ヴィンテージカーのフォード・カプリを修復しています。

クラシックカーファンのローマンは、最初の車は特別なものがよかったのです。
ロシアでは、フォード・カプリをオリジナルの状態で手に入れることは不可能でした。
だから、彼はゼロから自分の車を作ろうと決めたそうです。

ロシアの北海岸にあるダリニエ・ゼレンツィ(Dalnye Zelentsy)という村は、ほとんど放棄されています。
でも、近くに軍事基地があり、まだ住んでいる人がいます。
時々、その村の景色がとても素晴らしいので、旅行客やダイバーが訪れるんだそう。
それくらい秘境・僻地に住んでいます。

彼は、60年代に組み立てられたフォードの部品をイギリスに注文し、友人に手伝ってもらっています。
彼は、車の修理について全く知識がなかったそうです。
だから、YouTubeがとても役に立ったそうです。
ここにも、インターネットが人と人を結びつけた事例があります。

セルゲイさんの物語

セルゲイさんの物語
セルゲイ(Sergey Valchenko)さんは、この村に住む軍人です。
そこにある軍地基地に配属されており、家族と一緒に住んでいるそうです。

お店や郵便局がある最も近い村へは45㎞もあります。
一番近い銀行へは4時間かかるそうですよ。
でも、インターネットは繋がっているそうです。

家族のお気に入りの気晴らしは、スポーツをすること。
セルゲイさんは小さなジムを作り、器具や道具などをインターネットで注文しました。
今は、ほとんどの時間を奥さんとそこで過ごすそうです。
成長していく子供に、健康的なライフスタイルを教えていきたいんだそうな。
セルゲイさんはロシアの僻地「ゼレンツィ」での生活が気に入っているそうです。
彼の信念は、「人はできるだけ自然と寄り添って生きるべきである」だそうです。
彼は、何からも離れているとは感じないと言います。

インターネットで世界と、ロシア中の人たちとつながったからこそ、「ゼレンツィ」での生活に苦がないのかもしれません。
自然と寄り添いながら、インターネットでコミュニケーションができる生活。
彼が大切にしているポリシーを達成するために、私たちの大好きなインターネットが役に立っているとしたら、こんなにも嬉しい話はないですね。

Reference : boredpanda.com

広大すぎるからこそ生まれた悩み

国土のほとんどが僻地であるロシアにこんな悩みがあったなんて、言われてみるまでは知りませんでした。
国土が広すぎるからこそ「寂しい」という悩みを、インターネットが解決しているのであれば、とても素晴らしいことですね。