気温-70℃!世界で最も寒いロシアの街「オイミャコン」に人が住む理由

公開日:2019/10/29 更新日:2020/3/7

世界一寒い街、ロシアのオイミャコン。人が耐えられる限界を超え、世界で最も死に近いとも言えるこの場所に、なぜ人は住み続けるのでしょうか。極寒の地にこだわり、住み、生きる理由を探します。

食卓で感じられる寒さ

お弁当に入っているハンバーグやシュウマイ、コロッケなど、主婦の味方である冷凍食品は、食品に含まれるあらゆる組織を完全に凍らせることで、菌の動きを封じ、長期保存をするための技術です。
食品に含まれる水分は、0℃を下回ると凍り始めますが、肉や魚など、食品の表面だけが凍る0℃~-3℃での保存方法を“パーシャル”、食品の全組織が凍る-18℃以下を“冷凍保存”と、私たちは呼んでいます。

食品は鮮度が命であることは言うまでもありませんが、特に新鮮さが味に大きく影響する魚は、獲った直後に-40℃以下に急速冷凍されることで、獲れたての鮮度を保ったまま、私たちの食卓へと運ばれています。

人はどこまで寒さに耐えられるか

-40℃の世界では、凍ったバナナで釘を打てたり、熱々のお茶が一瞬で氷に変わってしまったり、自分が吐き出す息でまゆ毛が凍ってしまったりと、数十分としてその場に居続けられるような環境ではありません。
ましてや、人が住むことが、どれだけ難しいことかは簡単に想像ができます。
人の体温は37℃程度が普通ですが、寒さによって35℃に下がると、C19ブルブルと震えが止まらなくなり、33℃になると鼓動が早くなると同時に、強い眠気に襲われるようになります。
幻覚が見えるのは30℃頃で、それを下回ると、顔や手先が火傷のように変色するなど体に変化が現れ始めます。
そして、28℃まで落ち込んだときには、意識はなくなってしまうと言われています。

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