気温-70℃!世界で最も寒いロシアの街「オイミャコン」に人が住む理由

公開日:2019/10/29 更新日:2020/3/7

なぜ寒さを耐えて、住み続けるのか

なぜこうした想像を超えた厳しい環境であっても、人が住み、生活を続けているのでしょうか。
1920年頃、この極寒を移動する手段はトナカイが引く雪車で、猛吹雪の中、長距離移動する旅行者や、飼育する民にとって、オイミャコンのような街は、砂漠のオアシスさながらの、なくてはならない安息地だったそうです。

また、オイミャコンの固い氷に閉ざされた地面の下には、豊富な資源が多く眠っていると言われ、ちょうど世界最低気温を記録した1993年には、10トン以上もの金が採掘された場所でもあります。
オイミャコンの凍てつく寒さは、人が簡単に足を踏み入れることを許さない反面、貴重な資源を守り続けてきました。

寒さは、生きる理由になる

常に寒さと戦わなければいけない環境にも関わらず、いまもなおオイミャコンの人々がその地で生き続けることを止めないのは、死に直面するほどに自分を犠牲にしながらも、人を守り、資源を守ろうとしてきた先祖代々の歴史と、誇りがなせることなのかもしれません。
この地で1,200頭のトナカイを飼育する、ノストロイェフさんは、「寒さを愛しているよ。
寒いと言うことは、きれいだということだ。
水がきれい。
空気がきれい。
私たちは、冬が来るのを待ちきれないんだ。」と、語ります。

想像も絶する寒さの中で、さぞ大変だろうという私たちの心配をよそに、街の教師であうレフィーナさんも教えてくれます。

「子供たちは、いつもエネルギーに満ちあふれているわ。
もちろん、太陽が輝きだしたときは特にね。」

世界一厳しい場所から、わかること

“世界一寒い場所”、“世界一暑い場所”、“世界一高い場所”などなど、No.1の地を目的にした旅行も様々です。
オイミャコンの人々のように、極限に生きる人たちから学べることは、決して少なくないはずです。
厳しい環境を経験したからこそ、日常のありがたみがわかった、そんな旅ができれば素晴らしいですね。