歴史を重ねつづけるフランス「モンサンミッシェル」に見る激動の歴史

その壮大な建築は誰しもが目にしたことがあるであろう、モン・サン・ミッシェル。フランス西海岸、サンマロ湾上に浮かぶ小島に建てられた修道院で、「西洋の驚き」と称されています。カトリックの巡礼地のひとつであり、1979年には「モン・サン・ミッシェルとその湾」としてユネスコの世界遺産に登録されました。1994年にはラムサール条約の登録地となっています。

モン・サン・ミッシェルってこんなところ!

モン・サン・ミッシェルってこんなところ!

Mont Saint-Michelの住所・アクセスや営業時間など

名称 Mont Saint-Michel
住所 BP 22, 50170 LE MONT ST-MICHEL, FRANCE
営業時間・開場時間 5/2~8/31まで9:00~19:00、9/1~4/30まで9:30~18:00
利用料金や入場料 9.00ユーロ
参考サイト http://www.le-mont-saint-michel.org/index.htm
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

モン・サン・ミッシェルの起源

モン・サン・ミッシェルの起源
708年アヴランシュ司教オベールが夢のなかで大天使ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」とお告げを受けたました。

最初司教オベールは夢を信じなかったものの、3度目の夢でしびれをきらした大天使が司教オベールの額に指を触れて強く命じたところ、稲妻が脳天に走る夢を見て…その後夢から醒め、自分の頭に穴が開いている事に驚き、礼拝堂を作ったのがモン・サン・ミッシェルのはじまりとされています。

モン・サン・ミッシェルの頂上には大天使ミカエルの像が設置され、修道院を今も見守っています。

966年にはノルマンディー公リシャール1世がベネディクト会の修道院を島に立て、増築に増築を重ねて13世紀にはほぼ現在のような形になったとされてい ます。
こうした改築のためモン・サン・ミッシェルではゴシックやロマネスクなどさまざまな建築様式を見ることができます。

戦争にも利用されたモン・サン・ミッシェル

戦争にも利用されたモン・サン・ミッシェル
イギリスとフランスの戦争であった百年戦争(1337-1453)の際には、島全体が英仏海峡に浮かぶ要塞の役目をしていました。
モン・サン・ミッシェルの入り口には今もイギリス軍が捨てていった大砲とその弾が残っています。

「海のバスチーユ」革命の中のモン・サン・ミッシェル

「海のバスチーユ」革命の中のモン・サン・ミッシェル
百年戦争後ようやくモン・サン・ミッシェルは修道院としての本来の姿を取り戻します。
修道僧たちは学問に専念し、古文書の修復や医学に取り組み、修道院は一大研究センターのような役割を果たしていました。

しかし16世紀には宗教戦争に巻き込まれ、フランス革命が起きた18世紀には司祭や王党派など反体制派の多くの人達が囚人として送り込まれました。
1863年のナポレオン3世の勅命により閉鎖されるまで1万2000人もの人がモン・サン・ミッシェルに送られたと言われています。

歴史の深さを感じながらモン・サン・ミッシェルを歩いてみよう。

歴史の深さを感じながらモン・サン・ミッシェルを歩いてみよう。

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いかがでしたでしょうか。
大天使ミカエルのお告げから始まったモン・サン・ミッシェル。
度重なる戦争に巻き込まれてもなお、存在し続けるその姿に圧倒されます。
ぜひ建築の細かな部分を見ながら、モン・サン・ミッシェルの歴史に感じ入ってみましょう。
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