イタリアで異色を放つ奇跡の聖堂「サン・ヴィターレ聖堂」

ヨーロッパ観光において、一度は聖堂や教会は訪れたことある方は多いのでは無いでしょうか。例えば豪華絢爛な内装のサン・ピエトロ大聖堂や鋭く尖った屋根が特徴的なケルン大聖堂が日本では特に有名です。今回は、そのようなヨーロッパの聖堂の中でも少し変わった聖堂であるイタリア「サン・ヴィターレ聖堂」について紹介します。

古代都市の首都ラヴェンナ

古代都市の首都ラヴェンナ
サン・ヴィターレ聖堂はイタリアのラヴェンナという小さな町にあります。
古代において、ラヴェンナはイタリアを治めていた王国の首都であり、その頃に建てられた初期キリストの建築群は世界遺産となっています。

Basilica di San Vitaleの住所・アクセスや営業時間など

名称 Basilica di San Vitale
住所 Via San Vitale, Ravenna RA, イタリア
営業時間・開場時間 9:00-17:30(3/1~3/31)、9:00-19:00(4/1~9/30)、9:00-17:00(11/1~2/28)
利用料金や入場料 大人:9.50ユーロ
参考サイト http://www.ravennamosaici.it/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

これまでのイメージを覆す外観

これまでのイメージを覆す外観
サン・ヴィターレ聖堂はラヴェンナの初期キリストの建築群を代表する聖堂ですが、その外観は非常に地味で、繊細な彫刻や大きな門といった一般的な教会や聖堂のイメージとは全く異なります。

誰もが見上げる予想外内部

誰もが見上げる予想外内部
この聖堂の内部は、地味な外観からは想像もできないほどの美しさで装飾されています。
特に天井はモザイクと呼ばれる古代の技法によってキリスト教を表現しており、誰もが見上げて感動しています。

謎多き聖堂の秘密

謎多き聖堂の秘密
この聖堂においては、未だに解明されていない点がいくつもあります。
例えば、建設された理由。
もちろんキリスト教を崇拝するためだとは思われますが、建設するほどまで当時の王が信仰していたのかといった未解明の部分があります。

守られ続けた奇跡の聖堂

守られ続けた奇跡の聖堂
この聖堂は6世紀に建設されており、後に異民族の襲来や描かれたキリストを禁止し、破壊した聖像破壊運動といった多くの苦難が聖堂を襲いましたが、無事に今の時代にまで大切に守られてきた奇跡を持つ聖堂でもあります。

アヤソフィアとの深い関係

アヤソフィアとの深い関係
トルコの一番有名な観光名所として名高いアヤソフィア。
実はサン・ヴィターレ聖堂と同じモザイクという技法による内部であり、当時地中海を治めていたビザンツ帝国によって建設されました。
しかし、アヤソフィアは後にイスラム教徒によって破壊され、当時の証拠は一部しか残っていません。

古代の技法「モザイク」

古代の技法「モザイク」
先程から何度も登場している「モザイク」という技法ですが、これは細かく砕いたガラスや石に色を塗り、隙間なく貼り付けていくという方法です。
ビザンツ帝国によって建設された聖堂や教会では多く使われており、その起源は紀元前といわれています。

ビザンツ帝国の偉大な大帝

ビザンツ帝国の偉大な大帝
聖堂内には多くのモザイクの絵がありますが、その中で当時のビザンツ帝国を1番発展させたユスティニアヌス1世の姿もあります(写真の黒い服を着ている人物)。
彼は、「大帝」と呼ばれるほど様々な成果を残し、世界史においても重要な人物となっています。

聖堂をさらに味わうために

聖堂をさらに味わうために
もちろんキリスト教ではない方がこの聖堂を訪れても十分感動しますが、さらに味わうためには予め聖書の話を予習しておくことをおすすめします。
また、この時代の美術に関する本も販売されているため、その本を読むのも良いかもしれません。

周辺の聖堂も忘れずに

周辺の聖堂も忘れずに
ラヴェンナ自体を楽しみたい方は、この聖堂以外にも古代の建造物が多く存在します。
どれもそれぞれの個性や美しさを持つため、散策してみることをおすすめします。

まだ知らない歴史の世界へ

いかがでしたでしょうか。
これまでの教会や聖堂に対するイメージとは異なるサン・ヴィターレ聖堂ですが、日本においてはまだ知られていない穴場の観光スポットです。
何度もイタリアに訪れている方や珍しい場所を観光したい方は、是非訪れてまだ見ぬ歴史の扉を開けてみましょう。
photo by iStock