こんなに保存状態の良い遺跡は珍しい!色鮮やかな王の祭殿「メディネット・ハブ」

地中海側に位置するアフリカ大陸最大の発展国エジプト。この国は、世界中の誰もが一度は訪れたいピラミッドといった古代エジプト文明が栄えた国であり、今なお多くの遺跡や墓が丁寧に保存されています。今回はその中でもメディネット・ハブと呼ばれる祭殿にフォーカスを当て、その魅力や歴史について紹介します。

1時間で学べる古代遺跡

1時間で学べる古代遺跡
メディネット・ハブはルクソールというナイル川中流の都市にあり、古代においてはテーベとして首都にもなりました。
一見すると、非常に大きな遺跡と思えるかもしれませんが、1時間ほどで全体をじっくり見て回ることが出来ます。

そもそもメディネット・ハブとは何なのか

そもそもメディネット・ハブとは何なのか
この遺跡はラムセス3世というファラオ(王)の葬祭殿であり、その名の通りファラオの葬儀を行う目的で建設されました。
一部損壊している部分もありますが、今なおファラオの偉大さを感じることが出来ます。

メディネト・ハブの住所・アクセスや営業時間など

名称 メディネト・ハブ
住所 Thebes, Luxor, Egypt
営業時間・開場時間 施設による
利用料金や入場料 30 EGP
参考サイト http://beta.egypt.travel/ja/attractions/medinet-habu/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

高度な保存技術による色彩

高度な保存技術による色彩
多くのエジプトの遺跡には様々な彫刻や壁画が残されていますが、この遺跡の場合は高度な保存技術のおかげで今なお鮮やかな色彩が残る壁画を見ることが出来ます。

エジプト文明を窮地に追い込んだ謎の民族

エジプト文明を窮地に追い込んだ謎の民族
この遺跡の壁画の中には、ラムセス3世(写真右)が「海の民」と呼ばれる謎に包まれた部族の髪(写真中心部)を掴むシーンがあります。
「海の民」は地中海から侵攻してきたとされ、当時のエジプトに壊滅的なダメージを与えました。

謎を呼ぶ偉大なるファラオ

謎を呼ぶ偉大なるファラオ
一旦遺跡から離れて、先程から何度も登場しているラムセス3世について紹介します。
彼は当時の古代エジプト文明の中で最も巨大な権力を持ったファラオでしたが、謎の暗殺によって殺されてしまいました。
しかし、近年の研究でその謎が次第に解明されつつあります。

幸せの夫婦像

幸せの夫婦像
メディネット・ハブを訪れた際に、壁画の他にもう一つ見てもらいたい場所がこの夫婦像です。
残念ながら双方の顔が破損していますが、ファラオとその妻または神々の夫婦像とされており、カップルにとってはパワースポットになるかもしれません

ファラオを守る女神

ファラオを守る女神
この像はセクメトというファラオを守る女神であり、先程紹介した夫婦像と比べても大変保存状態が良いです。
しかし、エジプトの神話においては伝染病を引き起こしたこともあるという怖い一面もあります。

祭殿内でちょっと休憩

祭殿内でちょっと休憩
エジプトの夏は非常に暑く、日本の夏とは大違いです。
この神殿には写真のような日陰になる回廊がいくつもあるため、柱の彫刻を見ながら少し休憩ということもできます。

恐ろしい戦争の壁画

恐ろしい戦争の壁画
遺跡の壁画の中には、古代エジプトの戦争を描いたシーンが数多くあります。
写真の壁画は、戦争によって捕らえられた捕虜が手を切られ、それらが山積みされたシーンであり、当時の戦争がいかに恐ろしいものだったのか考えさせられます。

広々とした柱の空間

広々とした柱の空間
この場所も建設された当時は豪華な葬祭殿の一部でしたが、今では柱の一部のみが残る広々とした空間となっています。
もちろんどの柱もそれぞれ異なる彫刻がされているため、1つずつ見ておきましょう。

王家の谷のついでに観光

いかがでしたでしょうか。
色彩が残っているという大変保存状態が良いメディネット・ハブですが、この近くにはエジプト観光で忘れてはならない王家の谷があります。
王家の谷を訪れた際にはこの遺跡にも訪れることで、さらに当時の文明の凄さを感じることが出来るでしょう。
photo by iStock