紀元前3000年から人が住んでいる!?トルコの歴史街「サフランボル市街」

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「サフランボル市街」をご紹介します。

サフランボル市街ってこんなところ

サフランボル市の住所・アクセスや営業時間など

名称 サフランボル市
住所 Safranbolu
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB
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古い町並みが可愛らしいサフランボルってこんなところ!

古い町並みが可愛らしいサフランボルってこんなところ!

image by iStockphoto

トルコの首都アンカラから約200kmに位置する、1994年に世界遺産に登録されたサフランボル市街。
黒海から約50km内陸の険しい山々の間にあり切り立った谷間の街です。
サフランボルの名前は、パエリアなどに使われる香辛料サフランが群生していたことから由来しています。

街には現在も、土壁に木の窓枠の建物が約2000軒並び、そのうち800軒ほどが保護されています。
先史時代の遺跡やローマ時代のお墓、橋梁が現存し、25のモスクや8つの歴史的噴水、5つのトルコ式浴場をはじめ、見どころもたくさん残っています。

石畳の道を歩けば、馬の鞍や皮製品を中心とした商業都市時代の雰囲気を感じることができます。
シルクロードへの通過点の小都市サフランボルは、昔ながらの民家を見ながらゆっくり散策したい町です。

サフランボル市の成り立ち

この町の起源はB.C.3000年ごろといわれ、人々が暮らし始めたのがいつごろかは分かっていません。
街として発展し始めたのは、11世紀末以降で、黒海と内陸部を結ぶ隊商交易路上の宿駅として繁栄しています。

ヒッタイト、ペルシャ人、ギリシア人、ローマ人などをはじめ、数多くの民族に支配されました。
特にオスマン・トルコ帝国の繁栄期、16世紀のスレイマン1世の時代から更に発展し、最大の繁栄期は17世紀です。

1196年にセルヂュクのスルタン2世の息子、ムヒッディン・メスットシャーフに征服されました。
これによりトルコ人の支配下に入ることになります。
その後1213~1280年のチョバンオウルラル統治時代の1322年には、モスク、浴場、スレイマン・パシャのマドラサ(神学校)が建設されています。
1326~1354年にはジャンダルオウルラルが統治しました。

最盛期のオスマン帝国時代

1354~1402年と1423年以降はオスマン帝国が覇権をにぎり一帯を統治しました。
17世紀の繁栄期は、市場が住民の住まいより優先的に拡張されていきます。
シルクロードの通り道として交易の中心として発展を遂げたサフランボルは、60室のゲストルームがある宿屋をはじめ、モスクといった建築物が17~18世紀にかけて建設されました。
現在もサフランボル市の主な産業は観光で、2500人を収容できる宿泊施設もあり、年間を通して15万人が観光に訪れています。
1階よりも上階がせり出したオスマン帝国時代のトルコ式木造家屋が立ち並ぶ独特な景観は魅力的です。
サフランボルの家並みはオスマン帝国時代特有のもので、深い緑の中に広がり自然とうまく調和している美しい景観も有名です。

サフランボル市街の見どころ

1日あれば十分観光できるほど小さな町です。
ヒドゥルルックの丘からは緑の中に広がる牧歌的な旧市街が一望できます。
モスクやトルコ式浴場などを丘の上から望むのはとても素敵な景観です。
旧市街地の中心部にはジンジ・ハマムのあるチャルシュ広場や南へ下ると、白壁が素敵なジンジ・ハンと呼ばれる隊商宿を見ることができます。
1727年に建てられたトルコ式木造家屋の代表作といわれるカイマカムラル・エビイは元知事の邸宅で、1階には窓がなく馬小屋になりかつての雰囲気を感じることができます。

トルコでは廊下というものがなく、ソファ(日本でいう居間空間)の周りに部屋があるという独特の造りも必見!かつての遊牧民族が定住した暮らしぶりが見えてくるようです。

キャラバン・ルートの宿駅と中世トルコ庶民の暮らし振りが息づく街並み

中世の頃に世界を震撼させるほどの大帝国があった、伝統的な街並みは記憶に残る観光ができること間違いなしです。
13~17世紀のものが中心で、交易で栄えた街ならではの(隊商宿)があり、現在はホテルになっています。
かつて、商人たちが集い一夜を過ごした中世の趣を残す宿に泊まってみるのも旅の醍醐味ですね。
18世紀に造られたイゼットメフメットパシャモスクと図書館なども見て回りたいスポットです。
20世紀に鉄道が開通し、急激に錆びれてしまったため、中世の雰囲気を色濃く感じられます。
親日感情の強いトルコの中でも特に日本との交流を熱心に行っているのがサフランボルです。
ぜひ、訪れてみてください。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「サフランボル市街」への渡航をぜひご検討ください。
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