なんでこんなところにイギリス領が?バミューダ島の古都セント・ジョージの歴史

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「バミューダ島の古都セント・ジョージ」をご紹介します。

バミューダ島の古都セント・ジョージってこんなところ

セント・ジョージの住所・アクセスや営業時間など

名称 セント・ジョージ
住所 Saint George
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8_(%E3%83%90%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%80)
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北大西洋に浮かぶバミューダ島とは?

アメリカ大陸最古のイギリス植民地である、バミューダ諸島。
大小150の島々からなるバミューダ島はアメリカニューヨーク南東の北大西洋に位置しています。
地図で見るとこんなところにイギリス領が?と思ってしまいますね。
バミューダの歴史が始まったセント・ジョージは、1609年に難破したイギリスの船が流れ着いたことから定住が始まりました。
1612年にはセント・ジョージへの入植が始まり、19世紀以降はリゾート地として人気を博しています。
また、開放的なリゾートとしての楽しみ方と17~18世紀の面影を残す石造りの家が立ち並ぶ歴史的背景を見学する旅もできるイギリスの都市です。

世界遺産に登録されたセント・ジョージ

このバミューダ島は実はスペインのジョン・バミューダが1503年に発見していました。
その名前に因んでバミューダと名付けられています。
その後も無人島のまま放置されていましたが、初めに定住した人々がイギリス人であったためにイギリスの植民地となりました。
セント・ジョージの美しい街並みとイギリスの軍事拠点として要塞群が造られその重要性を残すものとして2000年に世界遺産に登録されています。
このセント・ジョージは先住民がいたわけでもなく無人島だったため、血が流されることもなく平和的な形で歴史が始まっているため、街も当時のままの美しい姿を残しています。
実は、ビートルズのジョン・レノンもこの町で5年間過ごし、新しいアルバム作成をしていました。

バミューダ島に漂着したイギリス座礁船

1609年に、イギリスから北アメリカのバージニアへ向かう、イギリス人入植者を乗せた8隻の船がバミューダ沖でハリケーンに襲われました。
ジョージ・ソマーズ船長の率いる130人を乗せたシー・ベンチャー号がバミューダのリーフで座礁しました。
この船の中にはイングランド生まれでバージニア植民地ジェームズ・タウンの建設指揮官に指名されたトーマス・ゲイツ卿も乗船していました。
座礁した場所がバミューダ島の東珊瑚礁岩礁と知りこの島へ上陸しました。
辿り着いたイギリス人たちは、この島の風土と環境の良さに活力を得て、この地に住居を作ると同時に島の木を切り2隻の船を造りました。
計器は座礁したシー・ベンチャー号から持ち出したようです。
イングランドへの報告係の3名を残し、1610年にこの2隻の船でアメリカバージニアのジェームズ・タウンに向かい出向しました。

セント・ジョージの起源

無事辿り着いたシー・ベンチャー号の船長だったジョージ・ソマーズは、1612年に新たな入植者60人のイギリス人によるバミューダに入植しました。
これがセント・ジョージの起源です。

1609年当初にジェイムス・タウンに移住した人々は500人もいましたが、彼らが辿り着いた時はたった60人になっていました。
過酷な労働状態で殆どの人々がイングランドへ戻っていたのです。
彼らが到着した直後に支援船隊が到着しました。
たまたまゲイツの施作秘書が作家兼弁護士でした。
そのストラチェイによってシー・ベンチャー号の遭難が記録、発表されました。

このバミューダ島は船長であった船艇司令官のジョージ・ソマーズ提督の名前から「ソマーズ島」と公認され、遭難した場所をトーマス・ゲイツ卿の名前を取りゲイツ湾とされています。
1612年に造られたバミューダ砦はゲイツ砦と名付けられ、1615年に修復再建されています。

イギリスの正式な植民地となったセント・ジョージ

1684年にはロバート・ロビンソンが総督となり、正式なイギリスの植民地となりました。
イギリスの軍事拠点やアメリカとの貿易拠点として繁栄を遂げました。
首都がハミルトンに遷都される1815年まではこのセント・ジョージがバミューダの首都として機能していました。
1861~1865年の南北戦争の時にはヨーロッパとアメリカを結ぶ中継地として使われたことでも知られています。
バミューダ議会が置かれたステイト・ハウス、ターカー・ハウスやセント・ピーター聖堂など多くの歴史的建造物が現存し現在もその歴史を今に伝えています。
中でもセント・ジョージ港内にあるオードナンス島には、座礁船の乗員たちによって造られたデリバランス号とペイシェンス号の2隻の内デリバランス号とジョージ・ソマーズのブロンズ像が設置されています。

歴史的景観を残すための様々な努力が行われている街としても有名で電線や電話線、ガスの配管が見えないように地中に埋められ、街頭は街が栄えていたころの様式をそのまま用いているといったこだわりようです。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「バミューダ島の古都セント・ジョージ」への渡航をぜひご検討ください。
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