若者のパワー溢れる文学の都にして歴史都市。スペイン・サラマンカ旧市街

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「サラマンカ旧市街」をご紹介します。

サラマンカ旧市街ってこんなところ

サラマンカ旧市街の住所・アクセスや営業時間など

名称 サラマンカ旧市街
住所 Old City of Salamanca
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%81%AE%E6%97%A7%E5%B8%82%E8%A1%97
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若者のパワー溢れる文学の都“サラマンカ”とは?

スペインの首都マドリードの北西約200kmにある、サラマンカは歴史ある学問の都として名高い都市です。
現在も多くの学生が集まり活気に満ちた街です。
スペイン人に成りきりカフェでゆっくり午後のひとときを過ごせば、スペイン語、英語、ドイツ語、フランス語など様々な言葉が行き交い、世界中から留学生が集まるサラマンカらしい雰囲気を感じられます。
中世の街並みとお洒落な若者たちの姿がいかにも、昔から文化の都だったこの町の証といえるのではないでしょうか?
サラマンカの町の始まりは、古代ローマ時代です。
属州のヒスパニアのトラヤヌス帝によって造られた植民都市が始まりといわれています。
この頃は、サルマンティカと呼ばれていました。
スペイン北部で産出された銀や金を運んだ「銀の道」として繁栄しました。
1988年には「比類なき美しい街」として、旧市街全域が世界遺産に登録されました。

サラマンカの4大建築物の「マヨール広場」、「サラマンカ大学」、「新旧大聖堂」、「サン・エステバン修道院」は、必見です。
建築様式を見比べながら散策するのも旅の醍醐味です!

スペイン最古のサマランカ大学

12世紀初頭には、カトリックの司教座が置かれ司教座都市として発展しました。
1218年にはレオンの王アルフォン9世(在位1188-1230年)のもと、スペイン最古のサラマンカ大学が創立されました。
これは、ヨーロッパでも3番目といわれています。
ボローニャ、オックスフォード、パリ(ソルボンヌ)大学と並んで、ローマ教皇から欧州4大学として認定されました。
サラマンカ産の酸化鉄を含んだ軟質の石材とイタリアルネサンスとスペイン風の様式が織りなすプラテレスコ様式のファサードは、プラテレスコ様式の最高傑作と評されています。
他にも中庭や講堂なども見ものです。
サラマンカ大学のファサードに彫刻された石の浮彫があり、その中にあるドクロに乗ったカエルを見ると試験に合格するというパワースポットとしても知られています。

「知識を欲するものは、サマランカへ行け」といわれるほどの大学で、ここは有名人が教鞭をとっています。
ドン・キホーテの作者「セルバンテス」やスペインを代表する哲学者ウナムノです。
こんなに素敵な大学で勉強出来たら素敵でしょうね!

大学だけではありません!司教座が置かれた町らしく大聖堂も立派

レコンキスタの後、1149年から1世紀半をかけてキリスト教の基盤を強化するために建てられたロマネスク様式の教会。
「マリアとキリストの生涯」を53部面に描いた衝立が主祭壇を彩ることで知られています。
南側に立つ魚の鱗模様のガーリョ塔はスペイン随一の美しさです。
旧大聖堂が窮屈になったことで1513年より新しい教会が建てられ1560年に完成しました。
18世紀まで増改築が繰り返されルネサンスやバロックなど、その時に流行った建築様式が取り入れられました。
中でもプラテレスコ様式の「許しの門」を持つファサードは見ものです。

15世紀に建造されたゴシック様式の400のホタテ貝模様で作られた「貝の家」も必見!ホタテ貝はサンティアゴ(ヤコブ)の象徴で、この家はサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者を守る騎士団の邸宅でした。

サラマンカへの感謝の気持ちで作られた広場

王位継承戦争ではフェリッペ5世を支持し、カスティリャの陣に加わりました。
その協力への感謝の印としてフェリッペ5世(在位1700-1724年、1724-1746年)が、1729~1755年の間に造らせたバロック建築の美しいマヨール広場。
何人かの建築家で作られましたが、アルベルトとニコラスのチュリゲラ兄弟が主となって造れました。
中心の広場はチュリゲラ様式の回廊に囲まれ、その柱には歴代の国王やセルバンテス、コロンブスなどの肖像が彫刻されています。
また、町で最初にチュリゲラ様式を取り入れた建築物のサン・エステバン修道院も見る価値ありです。
落ち着いた装飾がエレガントな修道院は1618年に完成しました。
1610年にホアン・アントニオ・セローニ作の主祭壇衝立で、スペイン独自のバロック風のチュリゲラ様式を見ることができます。

歴史建築物に彩られた中世の街並みを持つサラマンカ

20世紀に起きたスペイン内戦では反対派のフランコ軍が拠点とし、激動の歴史を辿ったことでも知られています。
他にもローマ時代の橋(18世紀に建て替え)や劇場など歴史的な名所は旧跡が多く残されています。

このサラマンカが一番美しい時間は夕方。
数々の歴史を持つこの地で採掘された石材を使った赤茶色の壁を夕日が赤く染める景観は神々しく幻想的です。

また、春夏の観光シーズンには30分で旧市街を1周する真っ白な遊覧車で巡るのもおすすめです。
細く曲がりくねった石畳に立つ歴史建造物を見ているだけで中世にいるような気分に浸れます。
市内全体が「バラ色」の石造りである歴史建造物を優雅な気分で散策する旅を楽しみながら、各時代の建築様式の傑作に触れてみてくださいね!

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「サラマンカ旧市街」への渡航をぜひご検討ください。
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