世界でもっとも美しい広場。ブリュッセルのグラン-プラス

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「ブリュッセルのグラン-プラス」をご紹介します。

ブリュッセルのグラン-プラスってこんなところ

La Grand-Placeの住所・アクセスや営業時間など

名称 La Grand-Place
住所 Grand Place Bruxelles Belgium
営業時間・開場時間 施設による
利用料金や入場料 施設による
参考サイト http://www.belgium-travel.jp/brussels/grandplace.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

世界で最も美しい広場と称される「グラン・プラス」とは?

ベルギーそしてヨーロッパの首都、ブリュッセル。
地域ごとに違った顔を持ち、EU経済の中心地としても、知られる素敵な都市です。
ブリュッセルの中心部に位置する華麗なギルドハウスに囲まれたグラン・プラスは、ヴィクトル・ユーゴーが“世界で最も美しい広場”と讃え、ジャン・コクトーが“豊饒なる劇場”と称賛しました。
縦約110m×横約70mの広場では、2年に一度美しい広場にふさわしい「フラワーカーペット」という、素敵なイベントが行われています。
毎回テーマを決めて広場の中に75m×24mのスペースに、100人のボランティアによって60万個のベゴニアの花を使って作る花の絨毯はとても感動的です。
1971年から夏に行われ、2016年は8月12日~15日に行われます。

美しい広場「グラン・プラス」の始まり

グラン・プラスは10世紀ごろから商業都市として栄えギルドと呼ばれる同業人組合の力で繁栄したブリュッセルに、周りの建築物と共に11世紀に造られました。
この頃の建造物は全て木造建築でした。

11~12世紀には、パンや肉、織物市場が開かれる場所として栄えています。
14世紀にブラバンド公国の一部となると宮廷がブリュッセルに移され、フランダース地方の経済や政治の中心地として活躍しました。
ここでは王位継承、法律の布告など様々な儀式も行われています。

1402~1455年の間に建造された市庁舎は、ランボワイヤン・ゴシック様式の美しい建物で、この広場の建築様式を今に伝える生き証人です。
高さ96mの小塔の頂にはブリュッセルの守護天使ミカエルの像が据えられています。

宗教による悲しい歴史と王の家の建造

15世紀にはカトリックの盟主ハプスブルク家の領地に組み込まれます。
当時のブリュッセルはプロテスタントが優勢でした。
プロテスタントを弾圧したことで、宗教革命への激しい対立に巻き込まれます。
1523年にこの美しい広場を悲しい歴史が襲いました。
プロテスタント最初の殉教者、ヘンドリク・フォエスとヤン・ファン・エッセンが火刑に処せられたのです。
1536年には、スペイン王カール5世により、この広場の北東側に王の家が建てられました。
現存するのは1875年にネオゴシック様式で再建されたもの。
かつてこの館は、スペイン政庁や牢獄としても使われましたが、フランス革命後は「人民の館」と呼ばれ、現在は市立博物館です。
この頃の15~16世紀にかけてギルドハウスがどんどん立つようになります。

戦争による広場の破壊と再建

グラン・プラスの南東側には1698年に、ブランドバンド公 の家が建てられ、1882年に再建されています。
金箔をあしらった緻密なレリーフを持つ豪華なファサードや歴代のブランバンド公爵の胸像が並んでいます。
この館からのグラン・プラスの眺めは最高です。
1695年大同盟戦争の最中に、この広場も犠牲となってしまいます。
ルイ14世の命を受けたヴィルロワ元師が率いるフランス軍により市庁舎の塔や王の家の壁とギルドハウスのファサード以外は全て破壊されました。

事実この広場の建物は、13~15世紀に建てられた木造の建造物ではなく、この戦争以降の石造りのものです。
1699年までにギルドによって、フランボワイヤン・ゴシックやイタリアン風フランドルなどの様式で再建されました。

訪れた全ての人を魅了するグラン・プラスの魅力

1998年に世界遺産に登録された広場には、まだまだたくさんの魅力的な建物がたくさんあります。
建物全体をざっと見た後は、広場を取り囲むように並ぶ、ギルドハウスや壮麗な建築物の紋章や職業シンボルなどを見て回るのもこの広場の醍醐味です。
見学した後に生ビールが一杯無料で振る舞われる、ベルギービール醸造博物館に訪れるのも、ビールの国ベルギーらしい観光かも。
また、グラン・プラスで最も古い建物の一つとされる「星の館」には、1356年にフランドル軍からこの地を守った英雄「セルクラースの像」があり、左手に触れると幸せになるとの言い伝えもあります。
花市や小鳥市をはじめ野外コンサートなども行われて、夏の夜には、音と光のショーが催され建造物に灯りがともり、中世の世界そのものでとても美しい光景です。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「ブリュッセルのグラン-プラス」への渡航をぜひご検討ください。
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