様々な国の支配を受けながらも景観を保った、クロアチアの美しい旧市街「ロヴィニィ」

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日はクロアチアの美しい旧市街「ロヴィニィ」をご紹介します。

クロアチアの美しい旧市街「ロヴィニィ」ってこんなところ

ロヴィニュの住所・アクセスや営業時間など

名称 ロヴィニュ
住所 Obala Alda Rismonda, 52210, Rovinj, Croatia
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://croatia.hr/ja-JP/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

海と街並みが美しすぎるクロアチアの港町、ロヴィニ

イストリア半島西岸のイストラ郡にある9つの街の一つの小さな港町。
公用語はイタリア語とクロアチア語。
現在も市民の1割以上がイタリア系で、情緒溢れる町を歩けばイタリアの支配を受けてきた軌跡を感じられます。

夜景の素敵な町で、ライトアップされたロヴィニの街並みが、夜の海に浮いているように輝きとてもロマンティックです。
綺麗な海とレトロ感たっぷりの街並みで、ロヴィニはアドリア海屈指の観光地となっています。
石畳の狭い裏路地のノスタルジックな雰囲気が心地よい町を散策すのもおすすめです。

透き通った綺麗な海では遊泳をしたり、日光浴をする人々が集まっています。
とにかく、海の綺麗さは一言では語れません!美しすぎるクロアチアの港町“ロヴィニ”の歴史を少しだけご紹介します。

東欧の水の都ロヴィニの起源

イリュリア人が定住していた先史時代から続く古い歴史を持つ町です。
8世紀に初めて「ルジーニョ」という名前で書物に登場しています。
この町は小さな島に築かれたのですが、ヴェネツィア共和国支配の頃の1763年に海峡を埋めて本土とつなげ今のような街になりました。
最初にこの町を占領したのがローマ人です。
この古代ローマが衰退した後、東ローマ帝国の一部となりました。
6世紀には古代ローマ時代から中世にかけて繁栄した、ラヴェンナ総督領の一部となりました。
ラヴェンナ総督領がロンゴバルド王国とフランク王国に脅かされ、788年にはロヴィニはフランク王国の支配下に置かれます。
その後は数世紀に渡り、封建領主の支配を受け続けます。

ヴェネツィア共和国支配時代

1209年以降は、アクレイアダイ司教座に、1283年からヴェネツィア共和国に支配されます。
この支配はヴェネツィア帝国が、英雄ナポレオンに敗れる1797年まで続き、このロヴィニはイストリアの重要都市の一つとされていました。
そのため、ロヴィニは要塞化され周囲に造られた市壁は今でも見ることができます。
島の中央には、ヴェネツィア支配時代の1736年に建てられた、高さ63mの塔を持つ聖エウフェミア教会があります。
ヴェネツィアのサン・マルコの鐘楼をイメージして造られた、鐘楼の上には3世紀に15歳で殉教した少女エウフェミアの像が置かれています。

このエウフェミアの聖女伝説が残され、この教会内にある伝説にまつわる絵画も必見です。
彼女は今では殉職聖人として崇められ、彼女の棺とされる石棺も置かれています。
たった15歳の少女が殉職しなければならなかった歴史を思うと心が痛みますね。

オーストラリア支配からイタリア支配時代

実はこのロヴィニは海ギリギリにまで家が建てられているという独特な雰囲気。
かつて、島でペストが流行した時、ペストから逃れた人々が家を建てこのような景観になったそうです。
埠頭に近い古い市壁の一部にバルビのアーチがあり、1680年に造られました。
後期ルネサンスの時計塔も見る価値ありです。
1531年にはロヴィニが市特権を授けられました。
1815年にはイストリア半島全域がオーストラリア=ハンガリー帝国に支配されています。
第一次世界大戦後の1918~1947年にはイタリア王国に支配下にくだり、1947年以降はユーゴスラビアに吸収されました。
しかし、この時代に多くのイタリア系の人々がイタリアへ逃げて帰っています。

痛い傷跡を残したクロアチア紛争と独立

1991~1995年にかけてクロアチアとユーゴスラビアの分離独立と民族対立を巡る紛争が起こります。
長い戦争により、大虐殺と大量の難民を生み出しましたが、1955年11月11日にクロアチアは独立国となりました。
ロヴェニは複雑な歴史を持つ町ですが、ヴェネツィアの影響を強く受けた町でもあります。
城門にはヴェネツィアのシンボル「有翼のライオン」も見られます。

青くキラキラと光る美しい海、現在も残る市壁、くねくねと入り組む石畳の趣ある路地、カラフルな家など「小ヴェニス」と紹介されることも多いロヴィニは、地中海の雰囲気を体いっぱいに感じられる街です。
「ヨーロッパで最もロマンティックな街」と称されるアドリナ海に浮かぶ小さな町ロヴェニに訪れて、心ゆくまでクロアチアのリゾートを満喫してくださいね!

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
クロアチアの美しい旧市街「ロヴィニィ」への渡航をぜひご検討ください。
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