どこか懐かしくて暖かい…フランスのもっとも美しい村「リクヴィル」

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日はフランスのもっとも美しい村「リクヴィル」をご紹介します。

フランスのもっとも美しい村「リクヴィル」ってこんなところ

Riquewihrの住所・アクセスや営業時間など

名称 Riquewihr
住所 68340 Riquewihr, France
営業時間・開場時間 施設による
利用料金や入場料 施設による
参考サイト http://www.riquewihr.fr/index2.htm/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

フランスの素顔に出会える美しい村、リクヴィル

パリのような華やかさはなく観光名所と呼ばれるようなスポットもないのになぜか人々が訪れる不思議な観光地、それがリクヴィルです。
ヨーロッパから毎年200万人もの観光客が訪れています。
一度訪れた人は忘れられない感動的な観光を楽しめると話す、素顔のフランスに出会える村です。
フランスで最も美しい村として「アルザスの真珠」と称されるリクヴィルは、ゆっくり歩いてもたった15分で回れるほどの小さな村です。
昔の歴史を感じる城壁に囲まれ、16世紀以来の歴史的建造物が点在しています。
目抜き通りを歩けば、素敵なお店の看板が多くあり、カラフルな鉄細工を見ながらの散策も楽しめます。
あちらこちらに見える可愛らしいお菓子屋さんや木骨組みの家並みが人々を魅了する、フランスの美しい村「リクヴィル」についてご紹介したいと思います。

ワイン街道一の観光地、リクヴィルのはじまり

アルザスで一番最初に要塞化したのが、なんとこの美しい村リクヴィルです。
1000年頃に村が設立されて以来、自然に恵まれた公爵の城下町として栄えました。
この町が歴史上名を刻んだのは、11世紀に入ってから。
この頃はエギサイム伯爵家の所領で、サント・クロワ・アン・プレーヌ修道院がリクヴィルのブドウ畑を所有していました。
1269年になるとハプスブルク家初の神聖ローマ皇帝ルドルフ1世(ドイツ王在位1273-1291年)が城を建設しました。
この城の建設により、リクヴィルの城下町としての基礎が築かれます。
1291年には高さ25mの見張り塔ドルデーの塔と門が建設されています。
正面の美しい木組みがとても魅力的な塔です。
この城は現在、ドルデ博物館となり、村の歴史や暮らし振り、地元の骨董品などが展示されています。

中世にアルザスで最初に要塞化されたリクヴィル

1291年には城と防衛施設が、ホルブルク公へ授与されています。
中世の城塞化は、このホンブルク家の時代に行われました。
14世紀には、ホルブルク家が絶えてしまいます。
その後、1324年にはヴュルテンベルグ家に家財と共に村も売却されました。
継承したのは、ヴュルテンベルク公ウルリヒ10世です。
この町並にはヴュルテンベルク公のシャトーも残されています。
メインストリートのド・ゴール通りには、15世紀末とルネサンスの頃の建物も見られます。
この通りは、「ド・ゴール将軍通り」と呼ばれています。
ド・ゴール将軍(1890~1970年)は、有名なヒトラーに徹底的に抵抗し、フランス大統領も務めたフランスの英雄として知られている人物です。
ワインの樽の測定や中身の確認に使用された、シンヌの噴水は1560年に建設されました。
ホルブルク家の紋章とリクヴィルの武器が描かれています。
また、町の一番高いところに建てられたポート・オートは、二重の重たい木から成る扉やヨーロッパ一古い落し格子によって敵の侵入を防ぐため城壁を強化するために造られました。
1291年に造られた城壁と1500年の城壁の二重構造も必見です。

ワインの生産で繁栄を遂げたリクヴィル

16世紀に多くの住民がプロテスタントへ改宗しました。
17世紀まではワインの生産により栄華を極めたリクヴィルには、この頃にたくさんの建物が建てられています。
1686年に建てられた村で一番きれいな建物といわれる、ア・レトワール。
窓枠、木の彫刻など魅力的な装飾を持ち、看板はアルザス地方が誇る画家アンシの作です。
1789年に旧市役所が解体された後、1809年に建てられた新古典主義の市役所も見逃せません。
30年戦争で大きな被害を受けてしまいました。
1796年のフランス革命軍との争いがきっかけで、ヴュルテンベルク家はリクヴィルを含む一帯の所領地を放棄することになります。
これを機にフランスへ統合されました。
18世紀後半までドイツに支配された名残の木組みの民家の窓辺や庭、公園遊歩道などに飾られた色とりどりの花々もきれいで、まるでおとぎの国に迷い込んだかのよう。
これも第二次世界大戦中、戦火を逃れた数少ないコミューンだったことが大きな要因ではないでしょうか?

魅力がいっぱい詰まった美しい村、リクヴィル

周辺の村リボーヴィレやカイゼルスベルクと同じくブドウ畑に囲まれているのもこの町の美しさの一つ。
古く歴史ある木組みの民家とのコラボは、とっても素敵です。

先程から美しい村と何度も言っていますが、フランスには1982年に設立された「フランスの最も美しい村協会」があり、現在157の村が登録されています。
さまざまな条件をクリアした村だけが「美しい村」と名乗れます。
もちろん、リクヴィルもその一つです。
実はこのリクヴィルはクリスマスマーケットで有名になった村でもあります。

可愛い街並みとここはお菓子の国?と思うほどキュートなお菓子屋さんが軒を連ねています。
町を離れると若葉の緑が美しいブドウ畑が広がります。
何世紀もこの村の人々はリースリングのブドウを育ててきました。
アルザスワインを試飲できるスポットもいっぱいあります。
観光地としてのスポットはあまりないですが、見どころ豊富で楽しみ方がたくさんあるリクヴィルを訪れて、思い出に残る素敵な時間を過ごしてくださいね!

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
フランスのもっとも美しい村「リクヴィル」への渡航をぜひご検討ください。
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