知っているようで知らない、「自由の女神像」の歴史

歴史地区や古代都市などの観光スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。本日はニューヨークにある「自由の女神像」をご紹介します。

改めて…アメリカ・ニューヨークにある「自由の女神像」ってこんなところ

アメリカ合衆国独立から100年を祝って贈られた自由の女神像

観光地がいっぱいあるニューヨークの中でも自由の国アメリカの象徴として、特別な存在感で聳え立つ、自由の女神像。
左には1776年7月4日と書かれた純金の独立宣言の書、右には世界を照らすように燃えるトーチを高らかに掲げています。
自由の女神像の正式名称は「Liberty Enlightening the World(世界を照らす自由の女神)」といいます。
高さ46.05m、重さ225トンもある銅像です。
台座の下からトーチまでの高さはナント!93.4mの大迫力。
足もとを見ると引きちぎられた鎖と足かせがあり、しっかり女神が両足で踏みつけています。
これは全て弾圧、抑圧からの解放と、人類は皆自由で平等であることを象徴しているのです。

本土から約15分にあるリバティ島へ向かうフェリーから見る自由の女神はまた格別です。

フランスから友好の証として贈られた自由の女神像

この自由の女神像は、フランスとアメリカ合衆国が共同で作りました。
独立戦争のさなかにフランスと友好関係を築いていた記念に、フランスからアメリカに寄贈されたものです。
イギリスからの独立を求めた戦争のさなかに、フランスと友好関係を結ぶなんてちょっとびっくりですね!
この自由の女神を作ろうとの構想が生まれたのは1865年のこと。
発案者はフランスの法学者で歴史家の、エドゥアール・ド・ラブライエです。
この頃から女神像作製のための募金活動がフランス全土で行われました。

1874年にラブライエから依頼を受けて設計を行ったのはフランスの彫刻家フレデリク・オギュースト・バルトルディでした。
この自由の女神像の顔は、彼の母親をモデルにしたといわれています。

実はフランスのパリ博覧会に登場していた自由の女神

設計にはエッフェル塔で知られる、ギュスターヴ・エッフェルも加わっています。
1878年のパリ万博では、完成した頭部を展示し、自由の女神の頭部に昇るための行列ができ、約40万ドル相当の寄付を集めました。
この女神の頭部にある王冠には7つの突起があります。
これは7つの大陸、7つの海に自由を広げるという意味があり、自由を象徴しているといわれています。
1884年にフランスパリで仮組みがされました。
その翌年にやっと214個のパーツに分解して、フランス海軍の輸送船イゼール号でアメリカに運び込まれました。
台座部分の建設資金は、アメリカ国民の寄付によって賄われています。
この台座部分の設計はリチャード・ハントです。
ニューヨークでの製作の中心になったのは、ギュスターヴ・エッフェルです。

完成した自由の女神はやっぱり素敵!

やっと完成した自由の女神は、1886年10月28日に除幕式が行われました。
雨の日にも関わらず100万人以上もの人が集まりました。
顔にかけられたフランスの国旗を除幕したのは、自由の女神の製作者、バルトルディでした。
その後、現在の場所に置かれることとなり、リバティ島の庭園の設計はランドスケープアーキテクトのロバート・ザイオンが担当しています。
1924年にアメリカ合衆国国定記念物に登録され、1984年には世界遺産に登録されました。
2001年の9.11の同時多発テロの際は自由の女神も標的になると噂され、その後島への立切が禁止されました。
2004年8月に台座部の内部まで公開され、2009年7月4日の独立記念日に展望台への入場も再開されています。
世界の自由を象徴する女神像として世界中の人々を見守っています。

アメリカをはじめ世界の平和を見守る自由の女神

王冠部分に昇るには狭いスペースの364段の階段で上がる必要があります。
途中にはむき出しになった骨組みや鉄板などが組み合わされた構造も見ることができます。
凄く狭い展望台はガラス窓になっており、ニューヨーク港や女神像の足元を見渡せます。
かつて灯台として活躍した自由の女神像。
マンハッタン島の南端にあるバッテリー・パークからの眺めは最高です。
サンセットの頃はオレンジ色に染まる空と自由の女神、海に浮かぶ船のシルエットが印象的。
フェリーから見る自由の女神も素敵ですよ!ニューヨークに行かれた際は、自由と正義の象徴であるアメリカのシンボルとして堂々たる姿で建つ、自由の女神像に会いに訪れてみてくださいね!

自由の女神一問一答!観光する前に要チェック

自由の女神像を実際に見に行くひとに、一問一答をお届けします。

Q、自由の女神像が右手に持ってるのは何?

自由の女神像が右手に持ってるのは「たいまつ」です。
自由の象徴であり、世界を照らすという意味があるそうです。
ちなみに左手に持っているのは「アメリカ合衆国独立宣言」です。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
アメリカ・ニューヨークにある「自由の女神像」への旅行をぜひご検討ください。
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