ゴールドラッシュに沸き、パナマ運河開通に翻弄された歴史…バルパライーソの海港都市の歴史的街並み

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日はチリの「バルパライーソの海港都市」をご紹介します。

バルパライーソの海港都市ってこんなところ

バルパライーソの海港都市の住所・アクセスや営業時間など

名称 バルパライーソの海港都市
住所 Valparaíso
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%81%AE%E6%B5%B7%E6%B8%AF%E9%83%BD%E5%B8%82%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%9A%84%E8%A1%97%E4%B8%A6%E3%81%BF-1497213
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風光明媚なチリ第2の都市

バルパライーソは南アメリカ大陸の国チリにある海港都市で、首都サンチアゴから北西に約120kmに位置しています。
チリの国会が置かれていて、国内でも重要な都市のひとつです。

地名のバルパライーソは英語に直訳すると「Valley of Paradise」、つまり「天国の谷」のような意味合いを持っています。

バルパライーソの見所は、なんといっても美しい港から続く急な傾斜地に建てられた、複雑な路地が続くヨーロッパ風のカラフルな街並みと、斜面を走るアセンソールと呼ばれるケーブルカーの風景です。

この地にはもともとインディオや遊牧民が住んでいたといわれていますが、1536年にスペインの補給船が寄港し、船長の故郷であるスペインの村の名にちなみバルパライーソと名付けられました。

ゴールドラッシュの波に乗って

バルパライーソはスペイン統治時代には小さな港のある一集落にすぎませんでしたが、1818年にチリがスペインからの独立を宣言しバルパライーソに海軍を置いたことで発展していきます。
独立後は国際貿易港としての役割も担っていきます。

また、1834年には、チャールズ・ダーウィンを乗せたイギリスの帆船ビーグル号が世界一周の途中で寄港していることが記録されています。

1848年から突如として沸き起こった北米カリフォルニアのゴールドラッシュはバルパライーソに恩恵をもたらします。
人や物の一大寄港地となり、ヨーロッパ各地から続々と移民が押し寄せ、それを受け入れて街は巨大化していきます。

港の近くのわずかな平地には裕福な上流階級が邸宅を構え、急な斜面を上がるにつれて貧しい人々が住まうようになりました。
今でもバルパライーソの丘の上は治安が悪く、観光客はあまり寄り付かない場所になっています。

パナマ運河開通によって衰退

1914年、大西洋から太平洋に出るルート短縮のため、10年の歳月を費やして中央アメリカのパナマ地峡に運河が開削されます。
ヨーロッパの列強はこぞって新しくできたパナマ運河を利用し始めたため、それまでの主要なルートだったマゼラン海峡越えのルートは放棄されました。
それまで寄港地として繁栄していたバルパライーソも、船の通行量が減り寄港地としての役目を終え徐々に衰えていきました。
また、チリは日本と同様地震の多い国と知られ、1906年に起こった大地震ではバルパライーソは大きな被害を受け、数千人規模の死者が出ました。
最近でも2010年に大地震が発生しかなりの被害が出ています。
地震のほかにも2014年には大規模な山火事が起こり建物に被害が出ています。

軍港としてチリの勝利に貢献

バルパライーソには現在も海軍の本部が置かれ、中心部のソトマヨール広場は海軍本部に面しています。
「南米の太平洋戦争」と呼ばれている19世紀の戦争では、バルパライーソを母港とするコルベット船のエスメラルダ号がペルー海軍との戦いで活躍します。
現在はチリ領となっているイキケ沖の海戦で、エスメラルダ号の艦長プラット中佐は海上封鎖の任にあたっていましたが、主力艦隊が沖合に出ている間にペルー海軍の急襲を受けて撃沈されてしまいます。
プラット中佐はその際ペルーの軍船に自ら乗り込み戦死してしまいましたが、この英雄的な行動でチリには志願兵が増え戦争に勝利しました。

海戦が起こった5月21日はイキケ海戦記念日としてチリでは祝日となっています。

観光の街として再興

船舶を中継する海港都市としての役割を終えて、大規模な開発から免れたバルパライーソは、2003年に「バルパライーソの海港都市とその歴史的な町並み」として世界遺産リストに登録されます。
19世紀から20世紀初頭にかけて繁栄した海港都市の街並みをよく保存している点、港と斜面に並ぶ建物が織りなす景観が評価されてのことでした。
現在バルパライーソは世界遺産都市という看板を背負って観光業で成り立っています。
首都サンチアゴから近いためアクセスも良く、近郊にはリゾート都市のビニャ・デル・マールもあります。
観光客は入り組んだ路地に迷い込んだり、丘の上からカラフルな街並みやきれいな夜景を楽しんでみたりして、一つの街の歴史を感じながら訪ね歩いています。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「バルパライーソの海港都市」への渡航をぜひご検討ください。
photo by iStock
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