インド人天才すぎる…!を感じる歴史都市、ジャンタル・マンタル

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日はインドの「ジャンタル・マンタル」をご紹介します。

ジャンタル・マンタルってこんなところ

ジャンタル・マンタルの住所・アクセスや営業時間など

名称 ジャンタル・マンタル
住所 Jaipur, Rajasthan
営業時間・開場時間 現地時間9:00-16:30
利用料金や入場料 200ルピー
参考サイト https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB
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ジャンタル・マンタルがあるジャイプルの街

ジャイプルはインド北部、大都市デリーから列車で4時間の場所にあり、ラジャスタン州の州都であると同時に「ピンク・シティー」の別名があります。
これは、1876年にイギリスのヴィクトリア女王の息子アルバート王子がこの地を訪問した際、歓迎のため市街の建物を淡いピンクに染めたためです。
ジャイプルの街は、有力氏族のジャイ・シン2世によって18世紀に建設されました。
天文学者でもあった王は、天文台を居城に造ります。
これがジャンタル・マンタルで、サンスクリット語で「魔法の仕掛け」という意味があります。
王は他の都市にも天文台を5つ造りましたが、世界遺産に登録されたジャイプルのジャンタル・マンタルが最大です。

まさに「魔法の仕掛け」ジャンタル・マンタル

王の居城シティ・パレスの中央にジャンタル・マンタルが設置されていますが、他にも20の天体観測機器が並んでいます。
すべてレンガやコンクリート製でとても大きく、まるでオブジェのようでさながら野外博物館の雰囲気です。

高さ27mもある日時計サムラート・ヤントラは2秒単位で時間を計測でき、子午線や天頂距離まで観測できるそうです。
12星座をそれぞれ観測するラーシ・ヴァラヤ・ヤントラは占星術にも利用されました。

これらは今でも肉眼で観測することができる機器で、それを開発したジャイ・シン2世の聡明さを象徴しています。

ただ、この一見すると遊具的な形状につられて登ったりしては絶対にいけませんよ!

統治者としても科学者としても一流だった王

ジャンタル・マンタルを造ったジャイ・シン2世は、北インドのアンベール王国の王です。
ムガル帝国の支配下に入り、藩王(マハラジャ)となりました。

彼は王としても科学者としても優れており、アンベールからジャイプルへ遷都した際には都市建設を綿密に行い、科学都市としての礎を築きました。
ちなみに、ジャイプルという名前は王の名前を冠した「勝利の都市」という意味があります。

また、王は海外の書物を取り寄せてサンスクリット語に翻訳させました。
このような王がいたことで、ジャイプルは科学と芸術の都市となったのです。

加えて、王は寡婦が夫の亡骸と共に焼身自殺をするサティーという慣習の撤廃にも尽力しました。

マハラジャの住むシティ・パレス

ジャンタル・マンタルがあるシティ・パレスには、今も藩王の血を引くマハラジャが住んでいます。
マハラジャの住む宮殿以外は博物館となっており、見学することができます。

中でも、大きな武器の展示は興味深いです。
インドでは戦闘の主力は象だったので、武器も必然的に大きくなったのです。
また、王族たちの豊かな生活がわかる豪華絢爛な衣装などのテキスタイルが展示されたムバーラク・マハルや、絵画や絨毯が展示されているアート・ギャラリーなど、見どころはたくさんあります。

謁見の間にある大きな銀の壺も必見です。
マハラジャがイギリスを訪れた時、毎日沐浴ができるようにとガンジス川の水を入れて持っていったそうですよ。

ハワー・マハル「風の宮殿」

ジャイプルでジャンタル・マンタルと並ぶ観光スポットが、ハワー・マハルです。
王の居城シティ・パレスの一画にあり、通りに面した淡いピンク色の宮殿です。
1799年にプラタプ・シン王によって建設されました。
ピンク色は砂岩の色で、建物は5階建てです。
特徴的なのは、全面に設けられたたくさんの小窓。
なんと953もあるそうです。
繊細な透かし彫りがなされており、ここを風(ハワー)が通り抜けるころで暑いインドでも涼しく過ごせました。
そのため、ハワー・マハル(風の宮殿)と呼ばれているのです。

ここには宮廷の女性たちが訪れ、小窓から外を眺めていたそうです。
ここならば自分の姿を他人に見られずに済んだのですね。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「ジャンタル・マンタル」への渡航をぜひご検討ください。
photo by iStock