島流しの歴史紐解く、オーストラリアの囚人遺跡群

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「オーストラリアの囚人遺跡群」をご紹介します。

オーストラリアの囚人遺跡群ってこんなところ

オーストラリアの囚人遺跡群の住所・アクセスや営業時間など

名称 オーストラリアの囚人遺跡群
住所 Hobart TAS 7000 Austraria
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.australia.com/ja-jp/articles/world-heritage-sites-australia.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

オーストラリア国内に点在する囚人遺跡群

オーストラリアの囚人遺跡群は、ニュー・サウス・ウェールズ州、西オーストラリア州、ノーフォーク島などに点在しています。
収容所跡自体は数千に及びますが、世界遺産には11ヶ所が登録されました。
18~19世紀、イギリスはオーストラリアで植民地を拡大していました。
そのため、先住民アボリジニは彼らにとっては邪魔な存在だったのです。

そこでイギリスは囚人をオーストラリアへ流刑とし、アボリジニを強制収容し、植民地開拓の労働力として投入していきました。
1787~1868年の間に、女性や子供含めて約16万6000人が収容されています。

当時の流刑の歴史を伝える建造物として、囚人遺跡群は貴重な存在なのです。

脱出不可能の監獄:ポート・アーサー史跡

オーストラリア南東部のタスマン半島にあるポート・アーサー史跡は、かつて国内最大の流刑植民地でした。

1803年に入植が始まり、ヨーロッパ人とアボリジニは衝突しました。
これによりアボリジニは追い払われ、1833年に収容所が完成してからはそこに収容される人も大勢いたのです。

ポート・アーサーの監獄は厳しいセキュリティで知られていました。
タスマン半島の地形を生かした脱走監視システムが発達し、脱出不可能と言われていたそうです。
それでも脱走した人はわずかにいたようですが…。

1877年に収容所が廃止されると、一転、観光地となりました。
タスマン半島の景観の美しさもあり、多くの観光客が訪れています。

囚人が設計した建物:ハイドパーク・バラックス

シドニーの中心街にある赤レンガ造りの建物がハイドパーク・バラックスで、1819年に完成した、オーストラリア政府による初の収容所です。

当初は収容所だったものの、後に女性の保護施設として使われるようになり、政府の施設としても使用された時期がありました。

現在は博物館となっており、当時の囚人の生活や管理システム、遺品などを見ることができます。

実は、これを設計した建築家フランシス・グリーンウェイもまた、囚人でした。
流刑となってやってきた彼は、この他にも多くの建物を手がけ、やがて特赦されました。
オーストラリア最高の建築賞「サルマン・アンド・フランシス・グリーンウェイ賞」に名を採られています。

ユニークな収容所:フリーマントル刑務所

敷地面積6万㎡にも及ぶ大規模なフリーマントル刑務所は、1850年に建設され、1991年11月までは実際に使用されていました。
現在は内部見学ができます。
つい20年程前まで使われていたこともあり、処刑場などはとてもリアルです。

しかし、まず見て欲しいユニークなものが、囚人が描き残した壁画の数々です。
表向きは囚人の創作活動は禁止されていました。
しかし、それがメンタル面で良い影響を及ぼしていたため、大目に見られていたのだそうです。

そのためか、今では刑務所内のエリアでは芸術学校となった場所もあります。

また、刑務所内にある教会では結婚式ができるそうですよ。
ミスマッチが新鮮ですね。

囚人たちが過ごした収容所の数々

他にも世界遺産に登録された囚人遺跡群はたくさんあります。

炭鉱史跡では、囚人たちが置かれた過酷な労働環境の一端を今でも垣間見ることができます。
また、囚人たちは貴重な労働力として、植民地化が進むオーストラリアのインフラ整備に貢献しました。
オールド・グレート・ノース・ロードや、コッカトゥー島にある船舶の修理・製造を行う乾ドック、ブリッケンドンとウルマーズの不動産群と呼ばれる農場などは、彼らの労働があってこその場所です。

また、女性用の収容所もありました。
カスケーズ女子工場は女性囚人の更生を目的とし、彼女たちが洗濯や裁縫などの労働をすることで受刑にかかる様々な費用の一部を賄っていたそうです。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「オーストラリアの囚人遺跡群」への渡航をぜひご検討ください。
photo by iStock
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