デンマークの歴史を見届けてきた「クロンボー城」が壮観!

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日はデンマーク「クロンボー城」をご紹介します。

デンマーク「クロンボー城」ってこんなところ

デンマーク「クロンボー城」ってこんなところ

Kronborg Castleの住所・アクセスや営業時間など

名称 Kronborg Castle
住所 Kronborg 2C, 3000 Helsingør
営業時間・開場時間 10:00-17:30
利用料金や入場料 90DKK
参考サイト http://kongeligeslotte.dk/en/palaces-and-gardens/kronborg-castle.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

「ハムレット」の舞台、クロンボー城

「ハムレット」の舞台、クロンボー城
デンマークのシェラン島北東部、ヘルシンゲルにある古城クロンボー城は、首都コペンハーゲンから列車で1時間ほどの所です。
駅からも建物が良く見えるので、迷うことはないでしょう。
ちなみに、「ボー」自体にデンマーク語で「城」という意味があるので、デンマークの人たちは単にクロンボーと呼ぶそうですよ。
エーレスンド海峡を臨む岬に立つ城塞からは、対岸にスウェーデンが見えます。
船が行き来しているので、簡単にスウェーデン観光にも行けるのが魅力です。

クロンボー城はシェークスピアの四大悲劇のひとつ「ハムレット」の舞台となりました。
「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」という台詞が有名な戯曲ですね。

クロンボー城の歴史

クロンボー城の歴史
1420年代、デンマークを強国へ押し上げたデンマーク・スウェーデン・ノルウェー間のカルマル同盟の盟主エーリク7世の時代にクロンボー城の前身となる砦が造られました。
エーレスンド海峡を通行する船から税を徴収する目的があったのです。
しかし1585年、フレゼリク2世が砦を大改造します。
要塞機能を強化し、王宮としても使えるようにして生まれ変わらせ、この頃からクロンボー城と呼ばれるようになりました。
赤レンガ造りの重厚さと、ルネサンスの影響が色濃く見えます。

1629年に火災で焼失後、再建されます。
しかしスウェーデンの侵略に遭い、デンマーク返還後もしばらく放置されたため、改修して現在の姿となりました。

華麗さと重厚さの共存

華麗さと重厚さの共存
クロンボー城はまず城塞機能を重要視されたため、周囲に濠が設けられました。
多角形の複雑な形をし、まるで函館の五稜郭のような見た目をしています。

海峡に向けて砲台がずらりと並んでおり、常に敵国を意識した情勢だったことがわかりますね。

一方、王や王妃、王族の部屋などがある王宮は、18~19世紀の豪華な調度品が残されており、デンマークの当時の勢いをうかがい知ることができます。
織物で有名なオランダのアントワープ製のタペストリーや、北欧で最大級の大広間など見どころが充実しています。

シェークスピアのレリーフもあり、そこにはハムレット王子の名前の興味深い由来について記されているのです。

地下で眠り続ける巨人、ホルガー・ダンスク

クロンボー城の地下牢に、ホルガー・ダンスクと呼ばれる巨人の像があります。
国の大事に目覚め、人々を救ってくれる伝説の巨人だと言われています。

切っ先の欠けた聖剣コルタンを持つホルガー・ダンスクは、フランス名をオジエ・ル・ダノワと言い、中世フランスのシャルルマーニュ(カール大帝)伝説中の詩「オジエの騎士道」に登場する英雄です。
ちなみに、アーサー王伝説にも出てきますよ。

人文学者クリスチャン・ピーダセンがフランス留学した際にこの武勲詩を知り、帰国後翻訳した「ホルガー・ダンスク年代記」がデンマークの民間で広く親しまれたため、ホルガー・ダンスクは国の守り神のような存在となったのです。

幽閉された美貌の王妃、カロリーネ・マティルデ

幽閉された美貌の王妃、カロリーネ・マティルデ
イギリスからクリスチャン7世に嫁いだ王妃カロリーネ・マティルデは、精神疾患のある夫から「愛することはできない」と宣言され、無視された状態で陰鬱な日々を送っていました。

そこに現れたのが、才気溢れる侍医ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセです。
間もなく2人は恋に落ち、やがて公然の秘密となりました。
しかし、野心家のストルーエンセは専横に走り、政治は混乱し、世間は2人の関係に否定的な目を向けます。

そして1772年、クーデターが勃発し、ストルーエンセは処刑され、マティルデはクロンボー城に幽閉されてしまいました。
美貌の王妃は愛人を思いながら、クロンボー城のどこかから外を眺めていたのかもしれません。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「クロンボー城」への渡航をぜひご検討ください。
photo by iStock
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出発地

目的地

大人 子供 幼児

大人:ご搭乗時の年齢が11歳以上、子供:11歳未満 幼児:2歳未満