トルコに眠る、初めて鉄器を作り使用した騎馬民族ヒッタイトの跡地

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日はトルコの「ハットゥシャ :ヒッタイトの首都」をご紹介します。

ハットゥシャ :ヒッタイトの首都ってこんなところ

ハットゥシャ :ヒッタイトの首都ってこんなところ

Hattushaの住所・アクセスや営業時間など

名称 Hattusha
住所 Bogazkale, Turkey
営業時間・開場時間 不明
利用料金や入場料 8TL
参考サイト https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g815363-d324410-Reviews-Hattusha-Bogazkale_Corum_Province.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ハットゥシャとヒッタイト

ハットゥシャとヒッタイト
ハットゥシャは前17~前13世紀にかけて栄えたヒッタイト帝国の首都で、その遺跡がトルコのボアズカレ近郊で1906年に発見されました。
首都アンカラから車で4,5時間ほどかかるアナトリア高原の中央部に位置しています。
ヒッタイト人は初めて鉄器を作り使用した騎馬民族で、鉄製の武器や2輪戦車を用いた戦闘方法で周辺諸国を圧倒しました。
バビロニア王国、古代エジプトと共に古代オリエントの3大強国として覇権を争ったのです。

しかし、ヒッタイトは前12世紀に突如として滅亡してしまいました。
地中海付近からやってきた正体不明の民族、海の民の攻撃によると言われていますが、定かではありません。

謎の民族「海の民」

謎の民族「海の民」
ヒッタイトを滅ぼしたと言われている海の民については、いまだにはっきりとしたことがわかっていません。

ただ、起源は地中海沿岸の民族ではないかと言われています。
ひとつではなく多数の民族の混合だそうです。

活動範囲が広く、メソポタミア、エジプト、フランスやイタリア、バルト海沿岸まで攻め込んだと言います。
彼らはただ略奪と破壊だけを繰り返し、定住し文化を作り出すということをしなかったため、ギリシャでミケーネ文明が破壊されると、暗黒時代が訪れました。
そして、おそらくヒッタイトも標的となったのでしょう。
鉄の武器と最強の騎馬軍団をもってしてもかなわなかった海の民が誰だったのか、気になるところですね。

城壁に囲まれていた都ハットゥシャ

城壁に囲まれていた都ハットゥシャ
ハットゥシャは全長6㎞の城壁に囲まれ、海抜1000mの高地に位置した城塞都市でした。

ここには神殿や地下道、貯蔵庫、王宮などの遺跡が残されていますが、そのほとんどは現在は礎石のみとなっています。
かつては日干しレンガ造りの建物が立ち並んでいたそうです。

一対のライオン像が睨みをきかせるライオンの門やスフィンクスの門、大地の門などが都を守っています。

薄暗い地下道は城壁外へと続き、敵への奇襲攻撃に用いられました。
鉄の武器を持った強力な騎馬隊が走り出てくる様は、相手からすれば恐ろしい光景だったでしょうね。

貯蔵庫には常時3万人分の穀物があったといい、備えも万全だったことがうかがえます。

聖地ヤズルカヤ

聖地ヤズルカヤ
ハットゥシャから2㎞ほどの所に、聖地ヤズルカヤ神殿があります。
前13世紀に岩場を利用して造られた屋外神殿で、一見すると巨大な岩場に見えます。

岩にはヒッタイトの天候神テシュプや配偶神ヘパトなどの主神の他、多神教だったヒッタイトらしく多くの神々のレリーフが刻まれています。
ヤズルカヤには「碑文のある岩場」という意味がありますが、その通りですね。

より大きな岩で構成された大ギャラリーと、小さな岩でできた小ギャラリーと呼ばれる場所に分かれています。
絵で解説されているのでわかりやすいですよ。

中でも、12人の黄泉の国神が行進するレリーフの状態が最も良く、はっきりと12人を数えることができます。

史上初の和平条約を結んだ国

史上初の和平条約を結んだ国
ハットゥシャからは、楔形文字が刻まれた約2万枚の粘土板が出土しました。

これにより、ヒッタイトと古代エジプトによる「カデシュの戦い」について明らかになったのです。

ヒッタイト王ムワタリと、古代エジプトの大王ラムセス2世によるこの戦いは紀元前1286年から17年間続きました。

そこでムワタリが停戦案を出し、それをラムセス2世が受け入れる形で和平条約が結ばれ、戦争が終わったのです。
成文化された和平条約が史上初めて交わされた戦争でした。

肝心の勝敗ですが、ヒッタイトの記録ではヒッタイト勝利、エジプトの記録はエジプト勝利と記しており、真相は不明ですがおそらく痛み分けだったのではとされています。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
「ハットゥシャ :ヒッタイトの首都」への渡航をぜひご検討ください。
photo by iStock
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出発地

目的地

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