イタリア随一の美しい景観「アマルフィ海岸」の絶景&歴史まとめ

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日はイタリアの「アマルフィ海岸」をご紹介します。

アマルフィ海岸ってこんなところ

アマルフィ海岸ってこんなところ

アマルフィ海岸の住所・アクセスや営業時間など

名称 アマルフィ海岸
住所 Amalfi, イタリア
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://whc.unesco.org/en/list/830/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ヴェネツィアと肩を並べた海運国家アマルフィ

ヴェネツィアと肩を並べた海運国家アマルフィ
イタリア南部、ソレント半島の南岸をアマルフィ海岸といい、30㎞に及ぶ絶壁沿いのカラフルな家々と紺碧の海が広がっています。
風光明媚な土地柄により、高級リゾート地としても有名です。

古代ローマ時代に起源を持つアマルフィは、複雑な海岸線により外敵から守られ、839年にアマルフィ公国として独立後は海運国家としての全盛期を迎えます。
イスラムとの交易も行い、ヨーロッパ初の羅針盤を使った最新の航海術を確立し、ヴェネツィアやジェノヴァなどと対等の勢力を築きました。
また、同じくイスラムから製紙技術も導入しています。

しかし、同じく海洋国家ピサの侵略と大嵐により、アマルフィの繁栄は終わりを迎えました。

美しき妖精の名を持つ街アマルフィ

美しき妖精の名を持つ街アマルフィ
アマルフィ海岸の中心であるアマルフィの街は、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスが愛した妖精の名前にちなんでいると言われています。
恋人の死を悲しんだヘラクレスが、この地にその遺体を埋めたのだそうです。

海岸沿いの土地は狭いため、家々は断崖にへばりつくように上へと作られているのが特徴です。
路地も細く入り組んでおり、敵の侵入を難しくしていました。

街の中心にあるアマルフィ大聖堂は、9世紀に建てられました。
当時交易があったイスラムの様式を取り入れたアラブ-シチリア様式となっており、13世紀に増設した天国の回廊もまた有名です。

レモンやブドウの畑に降り注ぐ豊かな日差しは、妖精の眠る地にふさわしい景観です。

海神ポセイドンの恋人?ポジターノ

海神ポセイドンの恋人?ポジターノ
16世紀以降はアマルフィよりも栄えたというポジターノの街は、これもまた海神ポセイドンの恋人、妖精パジテアの名に由来していると伝わります。
神が恋人の名を付けたくなるほど、一帯は当時から美しい眺めだったのでしょう。

一方、教会の絵を持ち去ろうとした海賊に対し、海から「Posa(置いていけ)」という声が聞こえたことから、ポジターノとなったという説もあります。

昔の邸宅を利用したホテルが多く、ここもまたリゾート地として知られています。

また、海抜500mの崖の上にあるトレッキングコース「神々の道」が人気です。
山と海の景色を両方楽しめますし、海岸線が複雑に入り組んでいる様子も一目瞭然です。

“海より空が近い街”ラヴェッロ

“海より空が近い街”ラヴェッロ
ラヴェッロは海岸沿いではなく断崖の上に位置する街で、「海より空が近い街」と呼ばれる絶景で知られています。

街には当時の有力者の邸宅、ルフォロ荘やチンブローネ荘があります。
ルフォロ荘は教皇の所有になった時期もありました。

一方、チンブローネ荘にはギリシャ・ローマの偉人の胸像がずらりと並べられた「無限のテラス」があり、観光名所となっています。

ラヴェッロの白亜の大聖堂も多くの人が訪れる場所です。
獅子やグリフォンが彫られた威厳ある正面入口の扉は、コンスタンティノープルで鋳造後に運ばれてきたもので、非常に迫力があります。
内部の説教壇も、白大理石を彫り上げ、モザイクで装飾した華麗なものです。

エメラルドの洞窟がある街コンカ・デイ・マリーニ

エメラルドの洞窟がある街コンカ・デイ・マリーニ
アマルフィとポジターノの間にある人口700人ほどの小さな村コンカ・デイ・マリーニは、「アマルフィ海岸の真珠」と呼ばれています。
「イタリア人が選ぶイタリアで最も美しい村」に選ばれたこともそうですが、海岸にある「エメラルドの洞窟」がその名を一躍有名にしたのです。

エメラルドの洞窟は、1932年に漁師が発見しました。
エメラルドグリーンに光る水が幻想的で美しく、ユニークな形が多い鍾乳石と合わせて、人気の観光スポットとなっています。
エメラルドの水の理由は、海の下で外界とつながっているためにその穴から光が入るからだそうです。

「青の洞窟」も有名ですが、「エメラルドの洞窟」もぜひ見てみたいですね。

壮大な歴史を感じて旅をしよう

いかがでしたか。
ただ息を呑む絶景に心焦がすだけではなく、その背景にある歴史を簡単にでも理解することで、世界遺産巡りはより楽しくなります。
アマルフィ海岸への渡航をぜひご検討ください。
photo by iStock