人間ってすごい!マルタ共和国で見れる歴史的な建築物12選

イタリア・シチリア島の南に浮かぶ地中海の小さな島国・マルタは真っ青な海に囲まれたリゾート、島から採れた琥珀色の石灰岩によって造られた美しい街並み、その中に暮らす愛らしい猫たちなどで日本でも人気の国ですが、はるか紀元前から地中海での貿易や交通の拠点として栄え、16世紀からはマルタ騎士団の本拠地として発展した輝かしい歴史を持っています。その長い歴史の間に築かれた素晴らしい建築や遺跡の数々の中から、ごく一部ですが紹介します。

歴代のマルタ騎士たちの魂が眠る「聖ヨハネ大聖堂」

マルタの首都ヴァレッタにはマルタ騎士団により数多くの壮麗な建造物が造られましたが、その中でも1578年に建てられた聖ヨハネ大聖堂は騎士団付属の聖堂としてひときわ素晴らしく名高いものです。
当時の騎士団総長ジャン・ド・ラ・カシエールが1565年のオスマン帝国の大包囲戦の後に建設しました。
画家カラヴァッジォによる「聖ヨハネの斬首」などの作品を見ることができます。
内装は騎士団の聖堂にふさわしく、天井や柱の至るところに黄金の華麗な装飾と優美な彫刻がほどこされ絢爛豪華そのものです。
本堂は高位の騎士たちの眠る墓所となっていて、それぞれの紋章が鮮やかに描かれた大理石の墓石が床一面に並んでいます。

St.John’s cocathedralの住所・アクセスや営業時間など

名称 St.John’s cocathedral
住所 Triq San Gwann, Valletta, Malta
営業時間・開場時間 月~金9:30~16:30 土9:30~12:30
利用料金や入場料 6ユーロ
参考サイト https://www.stjohnscocathedral.com/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

中世の騎士たちの息吹きに触れる「騎士団長の宮殿」

その名の通りマルタ騎士団長の公邸であり騎士団の中枢であった宮殿です。
現在はマルタ共和国の大統領府と議事堂となっていますが一部の部屋を見学できます。
中庭はかつて騎士たちの水飲み場になっており海神ネプチューンの像にちなんで「ネプチューンの中庭」と呼ばれています。

屋内は贅をつくしたタペストリーやフレスコ画で飾られ、まるで中世の騎士の時代にそのまま戻ったかのような雰囲気を味わえます。
回廊には歴代の騎士団長の肖像画が展示されています。
廊下に並ぶ甲冑はすべて中世に作られた本物です。
付属の兵器庫では騎士たちが実際に使用した武器や甲冑などが見学できます。

マルタ騎士団総長館(マルタ共和国大統領府兼国会議事堂)の住所・アクセスや営業時間など

名称 マルタ騎士団総長館(マルタ共和国大統領府兼国会議事堂)
住所 Misrah San Gorg, Valletta VLT 1191 マルタ
営業時間・開場時間 金曜日 9時00分~17時00分 土曜日 9時00分~17時00分 日曜日 9時00分~17時00分 月曜日 9時00分~17時00分 火曜日 9時00分~17時00分 水曜日 9時00分~17時00分 木曜日 9時00分~17時00分
利用料金や入場料 施設による
参考サイト https://www.google.co.jp/maps/place/Palace+Armoury/@35.898959,14.5116843,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x130e452b92b00ce9:0xa69926ff276da440!8m2!3d35.898959!4d14.513873
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

騎士たちも愛した憩いの広場「アッパー・バラッカ・ガーデン」

ヴァレッタを代表する公園であり絶好のビューポイントとしてマルタ観光でも欠かせない名所であるアッパー・バラッカ・ガーデン。
対岸のスリーシティーズの街並みや騎士団時代に築かれた砦、港グランドパーバーを一望できます。
毎日昼12時には備え付けの大砲で時報を知らせるイベントがあり、その前後には多くの観客がつめかけ賑わいます。
アッパー・バラッカ・ガーデンは19世紀まではイタリア出身の騎士団の憩いの場で「イタリアの見晴らし台」と呼ばれていました。
公園内のアーチ状の柱廊は1661年に造られ、建設された当時は屋根もありました。
ほか園内には英国統治時代の記念碑などもあります。

アッパー・バラッカ・ガーデンの住所・アクセスや営業時間など

名称 アッパー・バラッカ・ガーデン
住所 Triq Sant’ Orsla, Il-Belt Valletta, マルタ
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://en.wikipedia.org/wiki/Upper_Barrakka_Gardens
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

壮絶な戦いの歴史を刻む「聖アンジェロ砦」

騎士団がマルタに来る以前からあった城ですが、騎士団がマルタに到着後は要塞として増強され、騎士団長の居城にもなりました。
3層の巨大な壁による構造になっており、1565年のオスマン帝国の大包囲戦でも最後まで落ちなかった砦です。
また牢獄としても使われ画家カラヴァッジォも騎士を襲った罪で収監されていました。

Fort St.Angeloの住所・アクセスや営業時間など

名称 Fort St.Angelo
住所 Birgu, Vittoriosa Malta
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.mtajapan.com/thethreecities.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

古都イムディーナの象徴「聖パウロ大聖堂」

ヴァレッタが築かれる前のマルタの首都・イムディーナの中心的な建造物が聖パウロ大聖堂です。
4世紀から存在したといわれるマルタで最初の聖堂です。
後世に何度も破壊や修復が繰り返され、現在の大聖堂は1693年の大地震でほぼ全壊したあと1702年に再建されました。
内部は赤を基調とした荘厳な装飾が施されています。
ヴァレッタの聖ヨハネ大聖堂の天井画を手がけたマティア・プレッティの作品も一見の価値ありです。

聖パウロ大聖堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 聖パウロ大聖堂
住所 Bajjada Triq Sant Agata Ir-Rabat RBT 2013
営業時間・開場時間 施設による
利用料金や入場料 施設による
参考サイト http://www.mtajapan.com
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

古代ローマの信仰のなごり「ラバトのカタコンベ」

イムディーナ郊外のラバトの地下には古代ローマ時代に造られたカタコンベ(地下墳墓)が巨大迷路のように広がっており、一部が一般公開されています。
カタコンベはキリスト教徒が迫害を逃れてひそかに集会を行ったことでも知られ、聖パウロや聖女アガタなどの伝説が残りマルタのカトリック信仰の対象となっています。

聖パウロ教会のカタコンベの住所・アクセスや営業時間など

名称 聖パウロ教会のカタコンベ
住所 St. Agatha Street, Rabat Malta
営業時間・開場時間 9:00~17:00
利用料金や入場料 5ユーロ、学生60歳以上3.5ユーロ、6~11歳2.5ユーロ
参考サイト http://4travel.jp/overseas/area/europe/malta/rabat_mt/kankospot/10412177/#spot_amenity_info
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ピラミッドより古い伝説の「巨石神殿群」

マルタには紀元前4500年から前2000年ごろにかけて造られた巨石神殿の遺跡が約30ほど残っていて、そのうち6つの神殿が世界遺産に指定されています。
その中でも最も古いのがゴゾ島にあるジュガンティーヤ神殿で豊穣の神を崇拝するための施設だったと見られています。
島の伝説では巨人によって建てられたという伝説があります。
このイムナイドラ神殿は紀元前3600年から2500年頃に建てられたと推測されています。
現在、神殿の多くは風化を防ぐためのドームで覆われています。
これらの神殿を造るための巨石がどのように運ばれて積み上げられたのか、いまだ解明されていません。

巨石神殿群の住所・アクセスや営業時間など

名称 巨石神殿群
住所 Triq ?agar Qim, Qrendi, Island of Malta QRD 2501, Malta
営業時間・開場時間 9:00 – 17:00
利用料金や入場料 施設による
参考サイト http://heritagemalta.org/museums-sites/hagar-qim-temples/#_=_
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ゴゾ島の歴史そのものにしてシンボル「大城塞(チタデル)」

マルタ島からフェリーで30分ほど離れたゴゾ島。
その中心の街ヴィクトリアの丘に建つ大城塞(チタデル)は中世から海賊や侵略者からの攻撃に対する住民たちの避難そして生活の場所でした。
現在の形に再建されたのは1565年のオスマン帝国の大包囲戦のときです。
その堅固な姿は島のどこからでも眺めることができ、そして要塞の屋上からはゴゾ島内を一望できます。

ゴゾ島の大城塞(チタデル)の住所・アクセスや営業時間など

名称 ゴゾ島の大城塞(チタデル)
住所 Victoria, Island of Gozo
営業時間・開場時間 月-土10:00-13:00  13:30-16.30 日曜休み
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.visitmalta.com/jp/victoria-and-cittadella
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

鮮やかなだまし絵で有名な「ゴゾ大聖堂」

大要塞(チタデル)の中に建てられているのがゴゾ大聖堂。
1697から1711年にかけて建築されました。
ヴィクトリアの大聖堂とも呼ばれています。
内部は赤と金を用いた装飾と極彩色の絵画で華麗に彩られています。
資金不足のためにドームが造れなかったため、代わりに天井画にドームの存在を錯覚させるためのだまし絵が描かれたのは有名です。

ゴゾ大聖堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 ゴゾ大聖堂
住所 Pjazza Tal-Katidral, Cittadella, Victoria, Ghawdex, Vct1822 Malta
営業時間・開場時間 5:00-20:00
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.gozocathedral.org/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

聖母の奇跡の聖地「タピーヌ大聖堂」

美しい田園の中に建つタピーヌ大聖堂はかつては村の小さな教会でしたが、1883年にひとりの農婦がこの近くで聖母マリアの声を聞いてからはさまざまな奇跡が起こり、ヴァチカンにも認められて寄付金により現在のような素晴らしい聖堂が1931年に建てられました。
教皇ヨハネ・パウロ2世も訪問してミサを行っています。

Our Lady of Ta’ Pinu Basilicaの住所・アクセスや営業時間など

名称 Our Lady of Ta’ Pinu Basilica
住所 Ta Pinu Sanctuary, Gharb GRB 1704, Malta
営業時間・開場時間 6:30-12:15 15:30-19:00
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.tapinu.org/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

マルタの隠れた名所「聖アガサの塔(レッドタワー)」

マルタ島の北部、チルケワウ港の背後の野原に建つひときわ目を惹く鮮やかな赤色の塔は聖アガサの塔。
レッドタワーと呼ばれています。
16世紀に騎士団によって見張り塔として造られました。
塔の屋上からは対岸のゴゾ島やコミノ島を一望できます。
マルタには他にも騎士団によって建てられた多くの見張り塔が各地に残っています。

St. Agatha’s Towerの住所・アクセスや営業時間など

名称 St. Agatha’s Tower
住所 Triq Tad Dahar, Mellieha, Island of Malta, Malta
営業時間・開場時間 現地時間10:00-16:00
利用料金や入場料 2ユーロ
参考サイト http://dinlarthelwa.org/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

可愛らしいドームを持つ伝説の教会「メリッハサンクチュアリー」

マルタ島北部にあるメリッハ湾を見下ろす小高い丘の上にある、赤いドーム屋根が印象的な教会です。
16世紀後半に建設されその後17世紀にかけて増築されました。
教会内にあるフレスコ画は聖パウロとともにマルタに漂着した聖ルカ(ルカ福音書の作者で画家だったといわれる)が描いたという伝説があります。

メリッハサンクチュアリーの住所・アクセスや営業時間など

名称 メリッハサンクチュアリー
住所 Mellieha, Island of Malta, Malta
営業時間・開場時間 施設による
利用料金や入場料 施設による
参考サイト http://www.mtajapan.com/northsidemalta.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

リゾートの島でヨーロッパの歴史を丸ごと味わう!

マルタは東京23区の面積の半分ほどの小さな島国ですが、島そのものがさまざまな時代のタイムカプセルと言ってもよいほどの豊かな歴史と文化の宝庫です。
マルタにはほかにもまだまだ優れた建築や遺産など、素晴らしい見どころがたくさんありますので、ぜひ足を運んでその目で確かめてみてください。
photo by iStock