神聖ローマ帝国の中心地として、目を引く古城の数々!世界遺産「ロマンチック・ライン」の過去を知ったら行きたくなった

ヨーロッパには「父なる川」と呼ばれるスイス東部のアルプスからドイツを流れ、北海へと注ぐ全長1320kmものライン川という川が流れています。その中で、マインツからゴブレンツまでの約65kmは、両岸に多くの古城が立ち並ぶ珍しい景観を理由に「ライン渓谷中流上部」という名称で、2020年に文化遺産に登録されました。また、その壮大な美しさから、通称「ロマンチック・ライン」と呼ばれています。

神聖ローマ帝国の中心地

神聖ローマ帝国の中心地

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ライン川は中世から北ヨーロッパと南ヨーロッパを繋ぐ重要な物資輸送のルートとして利用されてきたため、徐々に川の沿岸に人々が住み始め、町を形成するようになりました。
後に、このロマンチック・ライン一帯は神聖ローマ帝国の中心地として繁栄しましたが、帝国の事実的消滅のきっかけともなった30年戦争が起こり、多くの城が破壊されました。

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なぜ多くの城が建てられた?

なぜ多くの城が建てられた?

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ロマンチック・ラインの壮大な景観に欠かせないものは、数々の古城でしょう。
それらが作られた歴史的な理由は、今のドイツがある地域が30もの独立した国に分裂していた時代、その土地のいじわるな領主が、往来する船から通関税を取るために要塞として城を建て始めたことです。
当時それぞれの城は、税関のような役割を果たしていたのです。

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ロマンチックの象徴、ローレライ伝説

ロマンチックの象徴、ローレライ伝説

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ローレライとは、ザンクト・ゴアールスハウゼンという町の近くにある、川の水面から130mほど突出した岩山です。

この一帯はライン川の中で最も狭く、最も流れが速いため、昔から多くの人が命を落としています。
ローレライという不誠実な恋に絶望した女性が、自らの身を川へと投げ出し妖精となり、美声で誘惑された船乗りたちが、水の中へと引きずり込まれたという伝説が残されています。

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ビールだけじゃない、ワインもおいしいドイツ

ビールだけじゃない、ワインもおいしいドイツ

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ドイツと言えば、ビールが有名ですが、このロマンチック・ラインでは、おいしい良質なワインを堪能することもできるのです。
特に、リューデスハイムは川の北側に位置し、多くの南向き斜面を作り出し、日光を十分に与えて育ったぶどうからは、最高のワインを作ることができ、ワインの産地として最も有名な町です。

毎年8月に開催される「ワイン祭り」では地元の人がワインを出品し、多くの人で賑わいます。

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オススメは優雅にクルージング

オススメは優雅にクルージング

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30年戦争により多くの城が廃墟になったものの、保護活動の成果もあり、昔から変わらない景観が残り、中世を感じることができるロマンチック・ラインは、クルージングで昔の面影が深く残る町に立ち寄りながら楽しむことをオススメします。

4月の初めから10月にかけて、マインツからゴブレンツまで毎日運行しています。

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中世を満喫、ロマンチック・ライン

長くて奥深い歴史を持つヨーロッパの中心を流れるライン川は、人間の歴史における重要な出来事をいつも見守ってきた偉大な川でもあります。
その中でも最も美しい景観とされるロマンチック・ラインで、中世を感じながら優雅にクルージングの旅はいかがでしょうか。
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