ふむふむ…世界遺産「フマユーン廟」の過去を知ったら行きたくなった!

インドに行ったら必ず訪れたい世界遺産はデリーにあるフマユーン廟。ではないでしょうか。毎年世界中から多くの観光客が訪れる、このフマユーン廟。廟(びょう)とは祖先の霊をまつる建物・おたまや、やしろという意味でお墓とは少しニュアンスが違うようです。フマユーン廟の建築は同じくインドの世界遺産であるタージ・マハルにも影響を与えたとも言われ、かつて、16世紀初頭から19世紀後半まで存続したムガル帝国の権力を今に伝える歴史的建造物です。今回はこのフマユーン廟の歴史や見どころをご紹介いたします!

そもそも、フマユーン廟とは?

そもそも、フマユーン廟とは?

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ムガル帝国第2代皇帝フマーユーンという人物の棺を収める墓廟として、王妃ハージ・ベグムが建てたものです。
タージ・マハルはその反対に、王である夫が愛する王妃のために築いた墓廟です。

ペルシア出身の2人の建築家によって作られ、9年の歳月を経て完成されたと言われています。
1993年、ユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されました。
フマユーン廟はムガル建築のさきがけとして位置づけられています。

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フマユーン廟の住所・アクセスや営業時間など

名称 フマユーン廟
住所 Mathura Rd., New Delhi,India
営業時間・開場時間 日の出~日没
利用料金や入場料 大人:500ルピー、ビデオ持込み料25ルピー、 15歳以下無料
参考サイト http://whc.unesco.org/en/list/232/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

インド・イスラーム建築とペルシア文化が融合した庭園

インド・イスラーム建築とペルシア文化が融合した庭園

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フマユーン廟の特徴として、庭園の木々がランダムに植えられているのとは対照的に、知恵と秩序を表現しているといわれる庭園中央に置かれた墓廟。
この庭園はペルシアの伝統を受け、今までのヒンドゥー建築やインド・イスラーム建築では存在しなかった新しい形式の庭なんだそうです。

広大な庭園は水路によって仕切られ分割された幾何学的な模様をしているのも特徴の一つです。
インドやイスラムのように砂漠に囲まれた人々にとって、緑やふんだんに使える水はまさに豊かさの象徴。
この庭園には「楽園」という意味を込められているんだそうですよ。

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広々とした棺の間

広々とした棺の間

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建物内部は空洞で、広々としています。
いくつかの棺が置かれているだけなので建物の巨大さに比べて、中は意外とがらんとしています。
フマユーンの石棺(石でできた棺)は、廟の中央墓室というところに安置されており、外から見えるドーム状の部分の真下。

上から見ると、中央墓室から完全な点対称の建築物となっているのも、フマユーン廟のすごいところ。
内部には幾何学的な模様で豪華絢爛に彩られた窓や壁があり、その細工の細かさと美しさもも見どころの一つとなっています。

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ムガル帝国ならではの色合い

ムガル帝国ならではの色合い

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ムガル帝国時代の建築には赤砂岩と大理石がよく使われました。
このフマユーン廟もそれらで作られた優美な建物。
淡い色の壁面と鮮やかな赤と白のデザインは、時代を感じさせない新鮮なセンスです。

夕陽や朝日の時間帯は、特に美しいとされ、その時間帯にはより多くの観光客が集まります。
大きなドーム状の屋根は総白大理石でできていて、とってもゴージャス!その輝きは今でも色あせていません。

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影の時代も…

影の時代も…

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フマユーン廟はムガル帝国の最も不運な時代も経験しています。
1857年、ムガル帝国最後の皇帝とその家族はイギリスからの侵略を逃れ、この廟に避難しました。
しかしながら抵抗むなしくフマユーン帝の棺のそばで捕らえられ、帝位を剥奪され、ミャンマーへと追放されます。

その時にフマユーン廟は損壊してしまいました。
現在ではきれいに修復されたフマユーン廟。
一時期はそんな歴史もあったんですね。
現在の美しい姿からは想像できないような、影の歴史もあるのでした。

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ただキレイなだけじゃない、歴史の遺産

いかがでしたか?フマユーン廟へはニューデリー駅からは郊外へ向かう列車が便利です。
南方向への列車で4駅目の「ニザームッディーン駅」下車、北西方向へ徒歩15分程度でたどり着けます。
ただし本数が少ないのでちょうど良い時間の列車がないようであれば、ニューデリー駅から355番のバスでニザームッディーン駅へアクセスできます。
フマユーン廟はかなり広いので観光の時間をたっぷり確保することと、スニーカーで行くことをお勧めします。
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