壮大さと繊細さを兼ね備える「中国三大石窟」の魅力

広大な大地と歴史を持つアジアの大国である中国には、大きな石や崖に多くの仏像を彫った石窟が数多く残されています。その中でも、今回は中国の石窟を代表する3つのスポットについて紹介します。

#1 敦煌莫高窟

敦煌莫高窟

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中国の石窟の中で一番知られているスポットといえば、やはり敦煌莫高窟でしょう。
中国の西側に位置しており、万里の長城と並ぶ代表的な世界遺産です。

莫高窟の住所・アクセスや営業時間など

名称 莫高窟
住所 甘粛省敦煌市莫高窟
営業時間・開場時間 8:00‐17:30
利用料金や入場料 入場料 160元 外国語ガイド 20元 シアター 60元
参考サイト http://www.mgk.org.cn/index.htm
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

膨大な壁画と仏像

膨大な壁画と仏像

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敦煌莫高窟は600以上もある洞窟に数えきれないほどの壁画や仏像が残されおり、一目見ただけでも中国の深い歴史の重みを感じられます。
ちなみに、一般客の写真撮影はできないのでご注意してください。

莫高窟をさらに楽しめる本

莫高窟をさらに楽しめる本

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敦煌を知っている方の一部には、井上靖による歴史小説「敦煌」の影響がある方もいるのではないでしょうか。
彼の代表作であり、実際の敦煌の歴史をアレンジした歴史小説として、敦煌に行きたいという思いをさらに高ぶらせてくれます。

#2 雲崗石窟

雲崗石窟

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首都である北京からのアクセスもある雲崗石窟は、莫高窟と比べ数は少ないものの、仏像一つ一つがとても大きいものばかりです。
こちらも世界遺産であり、約1kmにわたって、いくつもの洞窟が広がっています。

禁止と復活を繰り返した仏教

禁止と復活を繰り返した仏教

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雲崗石窟の中で1番の見どころといえるのが、5世紀に中国で活躍した文成帝をモチーフにした仏像です。
雲崗石窟を建設するよう命じた人物は彼なのですが、この当時度々仏教が禁止されることがあり、石窟が完成した後も仏教と他の宗教による争いが何度も起きています。

仏教美術が始まった地

仏教美術が始まった地

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インドで生まれた仏教はギリシャの影響を受けつつ、少しつづ美術として発展してきました。
雲崗石窟はそのようなギリシャ風の仏教美術から離れ、アジア人らしい顔つきとふっくらとした体の仏を彫っており、ここからアジアとしての仏教美術が始まったともいえます。

#3 龍門石窟

龍門石窟

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最後に紹介する龍門石窟は、兵馬俑でお馴染み西安市からバスを乗り継ぎ3時間ほどの場所にある石窟です。
もちろんこちらも世界遺産であり、非常に多くの観光客で溢れています。

莫高窟の住所・アクセスや営業時間など

名称 莫高窟
住所 甘粛省敦煌市莫高窟
営業時間・開場時間 開園時間8:00-17:30
利用料金や入場料 8元
参考サイト https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8E%AB%E9%AB%98%E7%AA%9F
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

400年間にもわたる建設期間

400年間にもわたる建設期間

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494年から建設が始まり、そこから約400年間仏像が彫られ続けました。
この間に建設を命じた北魏という国は滅び、次の国である唐が龍門石窟の建設を引き継ぎました。
また、非常に石窟を掘る岩が固く、スムーズに進まなかったことも400年かかった理由とされています。

革命と破壊

革命と破壊

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龍門石窟を散策してみると、いくつもの像が破壊されていることに気づくことでしょう。
これは1960年代におきた文化大革命という政治闘争の中で、仏教の教えを否定するという考えが起こり、その流れで多くの仏像が破壊されてしまいました。

石窟で学ぶ仏教の歴史

現在多くの日本人が進行する仏教は、元々中国の長い歴史の中で変化してきた仏教に多大なる影響を受けています。
観光という形で石窟を訪れるのもいいですが、仏教の歴史をきちんと知るという形で訪れるのもおすすめです。
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