中国の世界遺産「雲崗石窟」の特徴や歴史、観光見どころまとめ

中国にある雲崗石窟は5世紀から6世紀にかけてつくられた石窟寺院です。雲崗石窟には大小合わせて252の洞窟、51,000以上の仏像が残っており、それぞれの石窟で歴史を感じることができます。雲崗石窟の歴史を知り、旅行を楽しみましょう。

51,000体以上の仏像が残る!雲崗石窟とは?

51,000体以上の仏像が残る!雲崗石窟とは?

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雲崗石窟は5世紀から6世紀初頭に建設された石窟寺院であり、中国北部にある山西省大同市の郊外に位置します。
雲崗石窟では大きいものから小さいものまで合わせて252の洞窟が東西約1㎞にわたって続いており、内部には51,000体以上の仏像が刻まれています。
仏像はギリシャをはじめとした西洋やインドなどの影響を受けて造られたものから漢民族の文化を表すものまでさまざまな様式で造られており、当時の文化を表しています。

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時期ごとに石窟を眺めると中国の歴史を感じられるでしょう。
雲崗石窟は2001年に文化と芸術性が認められて世界文化遺産に登録されており、中国でも洛陽の龍門石窟、敦煌の莫高窟と並ぶ中国三大石窟の一つとして知られています。
雲崗石窟を訪れ、仏像と石窟の大迫力に圧倒されてみてはいかがですか。

雲崗石窟を見ると当時の仏教文化の偉大さに驚くこと間違いなしですよ。

雲岡石窟寺院群の住所・アクセスや営業時間など

名称 雲岡石窟寺院群
名称(英語) Yungang Grottoes
住所 山西省大同市礦区市西16公里的武周山麓
営業時間・開場時間 ピークシーズン8:10-17:00、オフシーズン8:30-16:30
利用料金や入場料 125元
参考サイト http://www.yungang.org/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

仏教文化を広めるために造られた雲崗石窟

仏教文化を広めるために造られた雲崗石窟

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雲崗石窟の歴史は460年にまでさかのぼります。
386年に建国された南北朝時代最初の北朝である「北魏」は道教を重視しており、仏教は弾圧されていました。
446年には中国で最初の廃仏が行われましたが、第4代の皇帝、文成帝が仏教を国教化したことによって仏教を広める動きが活発化します。

460年、仏教の復興のために活動した仏教教団の中心的存在であった曇曜(どんよう)は5か所の石窟をひらき、雲崗石窟の歴史が始まりました。
5か所の石窟は「曇曜五窟」と呼ばれ、現在の16~20窟にあたります。
曇曜五窟には13.5m~16.8mの仏像が刻まれ、雲崗石窟のなかでも存在感を放っています。

曇曜五窟は北魏の歴代皇帝である道武帝、明元帝、太武帝とその長男拓跋晃、そして文成帝に似せて造られたと言われています。
特に道武帝に似せたと言われる第20窟は有名であり、雲崗石窟のシンボル的存在です。

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雲崗石窟の最盛期に造られた第二期石窟

雲崗石窟の最盛期に造られた第二期石窟

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雲崗石窟は465年から493年にかけて最盛期を迎えました。
曇曜五窟が第一期石窟と呼ばれることに対し、最盛期に建てられた石窟群は第二期石窟と呼ばれます。
第二期石窟の建設にはスリランカ人の仏教徒も含め、4万人以上の人が参加しました。

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第二期石窟は孝文帝の時代に造られた石窟です。
特に現在の第9~13窟は色彩が鮮やかであり、「五華洞」と呼ばれています。
第二期石窟を見て北魏や仏教文化の繁栄を感じてみましょう。

第5窟には木造楼閣があり、雲崗石窟最大の17mを誇る黄金の仏像を見ることができます。
第5窟は漢民族の文化が濃く、中国の文化を感じることもできますよ。
外国の文化を感じたい人は第8窟と第9窟がおすすめです。

これらの石窟はインドのガンダーラに起源をもつと言われ、インドの要素を多く含んでいます。
第二期石窟にはさまざまな文化が混在しているため、歴史が好きな人には興味深い石窟群でしょう。

龍門石窟にも造形様式が継承された第三期石窟

龍門石窟にも造形様式が継承された第三期石窟

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孝文帝が北魏の都を現在の大同市である平城から洛陽に移したことによって雲崗石窟の最盛期である「雲崗期」は終わりを迎えました。
都が洛陽に移ったあとも平常に残った官僚や中流階級の民間人などが520年ごろまで雲崗石窟の建設を続けましたが、493年以降に造られた石窟はどれも小規模なものです。
洛陽に都が移った後に彫られた石窟は「西方諸窟」と呼ばれ、曇曜五窟の西側にあります。

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西方諸窟の造形様式は洛陽市で493年ごろに建設が始まった龍門石窟に継承されています。
西方諸窟を見学すると中国にある石窟の歴史について考えることができるでしょう。
規模は小さいですが、西方諸窟ではさまざまな仏像などを見ることができます。

また、第三期石窟には塔窟もあり、第一期や第二期の石窟とは異なる姿も見ることができます。
雲崗石窟を訪れた際は参道などもしっかりと見学してくださいね。
参道に建つ塔にも彫刻が施されていますよ。

雲崗石窟に行きたい!日本からのアクセス方法

雲崗石窟に行きたい!日本からのアクセス方法

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雲崗石窟にはツアーでも行くことができますが、今回は個人旅行で雲崗石窟を訪れる方法を紹介します。
雲崗石窟へ行くためには大同まで行く必要があります。
日本からは飛行機で北京に行き、北京から飛行機や寝台列車、長距離バスに乗って大同まで向かうことができます。

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時間がない人には飛行機がおすすめです。
北京から大同へ国内線で向かうと所要時間は1時間程度であり、大同へ到着した日から観光を楽しむことができます。
地元の人と交流し、ゆっくりと旅を楽しみたい人には寝台列車がおすすめです。

寝台列車では6~7時間程度で北京と大同を移動でき、寝ている間に移動できるため時間を有効活用できます。
寝台列車では近くに乗っている人とおしゃべりを楽しんでくださいね。
大同についたら市の中心から路線バスで雲崗石窟に向かってください。

バスに乗ると直通で雲崗石窟に到着できます。
移動時間も楽しんで旅行を満喫しましょう。

歴史ある雲崗石窟を訪れよう!

雲崗石窟を訪れて石窟寺院の迫力と歴史を感じてください。
雲崗石窟のアクセス拠点である大同には崖にある懸空寺や中国最古の木造塔などたくさんの観光スポットがあります。
時間がある人は大同の観光も満喫しましょう。
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