ヨーロッパの古城に憧れる旅…フランス「アンジェ城」に見とれてしまう絶景10選

きらびやかでロマンチックなヨーロッパの城は、その姿を見ているだけでうっとりとした気分にさせてくれます。しかし、中には少し趣の異なる城もあるのをご存知ですか?今回はフランス・ロワール地方の古城の中でも、その厳かで重々しい姿がひと際異彩を放つ、アンジェ城をご紹介します。

要塞を思わせる重厚な外観

要塞を思わせる重厚な外観

image by iStockphoto / 15689284

フランス・ロワール川の流域800キロに渡る地帯には、歴史を感じさせる建造物が今なお数多く存在し、2000年よりユネスコの世界遺産として登録されています。
日本からも毎年数多くの観光客が訪れているこの場所で、一番人気なのが古城めぐりです。
フランスの城と言うとベルサイユ宮殿に代表されるような豪華絢爛な外観を思い浮かべますが、今回ご紹介するアンジェ城は華やかと言うより厳かで重厚なイメージ。
円筒形をした塔はいかにも牢固で、その姿はまるで要塞といった趣です。

アンジェ城の住所・アクセスや営業時間など

名称 アンジェ城
名称(英語) Château d\’Angers
住所 2 Promenade du Bout du Monde, 49100 Angers
営業時間・開場時間 10:00 – 18:30(5/2-9/4), 10:00 – 17:30(9/4-4/30)
利用料金や入場料 8.5ユーロ, 18歳以下無料
参考サイト http://www.chateau-angers.fr/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

城を取り囲む17の巨大な円塔

城を取り囲む17の巨大な円塔

image by iStockphoto / 21944831

実際、アンジェ城は隣国からの侵略を防ぐために13世紀初頭に建設されました。
メーヌ川を見下ろすように建つアンジェ城からは街を一望でき、防衛拠点としての役割りを果たしていました。
外周は約600メートルあり、それを取り囲む城壁には、17もの巨大な円塔が配されています。
ロワールの古城めぐりで人気のシャンボール城やシュノンソー城のような、豪華でロマンチックな雰囲気とはまったく違いますが、その厳格で堂々とした佇まいには思わず見とれてしまいますね。

フランス最古のタペストリー

アンジェ城一番の見所として有名なのが「ヨハネの黙示録」を描いたタペストリー。
全長100メートル以上にも及ぶ、中世期を代表する巨大な芸術作品です。
フランスに現存する中では最古と言われているこのタペストリーが創作されたのは14世紀。
長い時間が経過する中で、残念ながら欠損したり劣化してしまった部分があるため、現在では照明を落とし、温度や湿度も調整された部屋で大切に展示・保管されています。
ここは城内でも特にじっくり時間をかけ見てみたいポイントです。

美しい庭もまた見逃せない

迫力ある外観ばかり目が行くアンジェ城ですが、城壁の中にある庭園はロワールの城らしい優美な雰囲気。
フランス式庭園の特徴は、庭木や花壇が幾何学模様に美しく配置されていることで、自然と人の手が作り出した造形美は見事としか言いようがありません。
アンジェ城は、周囲の壕もよく手入れされた庭になっていて、訪れる人たちの憩いの場となっています。
ロワールの城廻りをする際には建物だけでなく、ぜひ庭にも目を向けてみてくださいね。
次は奥に見える建物を見てみましょう。

宗教は常に密接した存在

宗教は常に密接した存在

image by iStockphoto / 45502308

庭園の奥には礼拝堂と王の館跡が隣接して立っています。
左側が礼拝堂、右側が王の館です。
礼拝堂の窓にはステンドグラスが埋め込まれ、なかなか風格のある建物ですね。
これらの建物はメーヌ川を臨む敷地奥に位置しているので、風光明媚な上に、城外に出ず居住空間からすぐに礼拝施設へ移動できるというこで、防衛上も都合が良かったのでしょう。
ヨーロッパでは宗教が生活に密接に関わっていて、政治的にも重要な意味を持ってることが分かります。

いにしえの暮らしに想いを馳せる

いにしえの暮らしに想いを馳せる

image by iStockphoto / 2361792

以前は壮大な王宮があったと思われる場所ですが、今では壁のみが残っています。
石造りの壁が青い空に映えて、清清しい景色ですね。
古城廻りの楽しみのひとつは、かつてそこに住んでいた人々の暮らしに思いを馳せることです。
王族など支配階級の人々の他にも、使用人などたくさんの人々がここで時を過ごしたことでしょう。
さらに、アンジェ城では壕の部分を動物園として利用していた時期もあったそうです。
どんな光景だったのか、想像しただけでワクワクしてきますね。

川を中心に栄えた歴史

川を中心に栄えた歴史

image by iStockphoto / 45505260

アンジェ城から見えるのはメーヌ川です。
メーヌ川はロワール川の支流で、城の少し先で本流と合流します。
川は交通・商業の発展に大きな役割りを果たし、河岸の街を繁栄させてきました。
ロワール川流域では、アンジェの他にオルレアン、トゥールといった都市が、歴史上政治・文化の中心として栄えた街として有名です。
ユネスコ世界文化遺産にも登録されているこの地域は「フランスの庭園」と称され、現在でもたくさんの観光客を呼び寄せています。

城だけでない!アンジェの街の魅力

城だけでない!アンジェの街の魅力

image by iStockphoto / 32340070

今度は街の方からアンジェ城を見てみましょう。
河岸ギリギリの位置に建っているのがよくわかりますね。
敵の侵入を阻むには絶好の場所だったのが見て取れます。
アンジェ城の先には、街のシンボルのひとつでもあるサン・モーリス大聖堂が見えます。
12世紀から13世紀にかけて建造された歴史ある聖堂で、アンジェに行ったら城と共に見ておきたい観光スポットです。
対岸は道はきれいに整備されていて、城や聖堂を眺めながらの散策やサイクリングは爽快でしょうね!

サン・モーリス大聖堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 サン・モーリス大聖堂
名称(英語) La cathédrale St-Maurice d\’Anger
住所 4 Rue Saint-Christophe, 49100 Angers
営業時間・開場時間 8:00 – 20:00
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://cathedrale-angers.fr/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ライトアップされた街並み

ライトアップされた街並み

image by iStockphoto / 78081665

メーヌ川越しのアンジェ城、こちらは夜の様子。
ライトアップされた橋の先に浮かび上がるようにして建つ城が幻想的でロマンチックな風景ですね。
レトロな街灯、石造りの橋、歴史ある建物、橋の上の銅像、近代的な日本の都市では見ることが出来ない趣きがあります。
ヨーロッパらしい優雅な景観を、街の中で何気なく目にすることが出来るのは、フランス旅行の醍醐味と言えるでしょう。
何だか美味しいワインが飲みたくなってきませんか?

いつまでも街のシンボルで……

いつまでも街のシンボルで……

image by iStockphoto / 27847178

最後にもう一度城を象徴する円塔を見ておきましょう。
高く堅牢な壁は何度見ても圧倒される迫力があります。
写真で見る姿からもその荘厳さが十分伝わってきますが、目の前で眺めればさらにこの城に魅了されてしまうに違いありません。
800年近くにも及ぶ長い時間、この塔は街や人々の姿を見続けてきたのだと思うと心が動かされますね。
状態を維持するには苦労もあると思いますが、これからもアンジェの街を見守り続け、訪れる人々の心を震わせる存在であってほしいです。

やっぱりヨーロッパの城が好き

いかがでしたか? 今回はロワールの古城の中でも独特な佇まいが魅力のアンジェ城をご紹介しました。
アンジェの街へはパリからTVGで90分、到着後は城まで徒歩で行けるという好アクセス。
ぜひ行ってみたい旅先のリストに加えてみてくださいね。
photo by iStock