岩手県の世界遺産「平泉」の観光ならここ!歴史を感じる中尊寺や金色堂の風景

岩手県平泉のお寺といえば中尊寺金色堂を思い浮かべる人は多いでしょう。平安時代、東北地方を治めていた奥州藤原氏は3代続けて約100年にわたる栄華の歴史を刻みました。その統治時代に拠点としたのが平泉であり、争いのない浄土の世界を願って中尊寺をはじめとする寺院が建設されたのです。今回はみちのくを旅した松尾芭蕉の足跡と共に岩手県平泉の歴史ある観光スポットをご紹介します。

中尊寺の表参道、月見坂

中尊寺の表参道、月見坂

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「中尊寺」は850年に慈覚大師円仁により開山され、12世紀はじめに藤原初代清衡が大掛かりな伽藍の建設を行った天台宗のお寺です。
2011年に世界文化遺産に登録され、国内だけでなく世界各地から多くの観光客が訪れます。
入り口から始まる表参道は「月見坂」とも呼ばれ、樹齢300年以上の雄大な杉並木が続きます。
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入り口から「金色堂」までは800mあり、その間に弁慶堂や薬師寺堂、阿弥陀堂といったお堂が立ち並んでいます。
この「月見坂」の坂道は傾斜がきつく、緑に囲まれているため東北の山道を旅しているかのような気分になります。
途中には茶屋もあるので一休みしながら無理せずみちのくの旅を楽しみましょう。

月見坂の住所・アクセスや営業時間など

名称 月見坂
住所 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関46
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.chusonji.or.jp/guide/precincts/tsukimizaka.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

厳重に保護されている、金色堂

厳重に保護されている、金色堂

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外から見えるお堂は1965年に建設された「金色堂」を保護する覆堂(おおいどう)です。
覆堂内に安置されている「金色堂」は初代藤原氏清衡によって1124年に造立された浄土建築の1つ。
ガラスケース内で24時間体制で温度・湿度が調整されています。
歴史ある文化財を守り続けるのは容易なことではないのですね。

「金色堂」の屋根は幅約5.5mとサイズの小さなお堂ですが全体は金箔で覆われ、装飾には金の蒔絵や螺鈿細工、透かし彫りなど高度な装飾が施されています。
そして本尊を安置する須弥壇(しゅみだん)には藤原初代清衡公、二代基衡公、三代秀衡公の遺体と四代泰衡公の首級が納められています。

金色堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 金色堂
住所 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
営業時間・開場時間 年中無休 3月1日-11月3日 8:30-17:00 11月4日-2月末 8:30-16:30
利用料金や入場料 金色堂券 大人800円 高校生500円 中学生300円 小学生200円
参考サイト http://www.chusonji.or.jp/guide/precincts/konjikido.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

松尾芭蕉も目撃した、歴史ある旧覆堂

松尾芭蕉も目撃した、歴史ある旧覆堂

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新しい覆堂ができるまで金色堂を守ってきた「旧覆堂」(きゅうおおいどう)は金色堂の北西に移築されています。
木造づくりのがっしりした「旧覆堂」は室町時代から鎌倉時代の建築と考えられており、およそ500-700年に渡り金色堂を東北の過酷な自然環境から守り抜いてきました。

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「旧覆堂」の手前には、芭蕉の碑(おくのほそ道碑)と芭蕉像が置かれています。
「五月雨の 降りのこしてや 光堂」と金色堂の輝きを詠んだ松尾芭蕉もこのお堂を実際に見たのだと思うと、大変感慨深いですね。

旧覆堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 旧覆堂
住所 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関
営業時間・開場時間 年中無休 3月1日-11月3日 8:30-17:00 11月4日-2月末 8:30-16:30
利用料金や入場料 金色堂などとの共通券 大人1200円 高校生600円 中学生400円 小学生300円
参考サイト http://www.i-tiiki.biz/hiraizumi/cyu-k/ooidou.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

中尊寺の敷地内に祀られている、白山神社

中尊寺の敷地内に祀られている、白山神社

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中尊寺からさらに奥に進むと見えてくる赤い鳥居は「白山神社」の入り口です。
「白山神社」は慈覚大師円仁により開かれ、火災で消失する前は十一面観音が祀られていたと伝えられています。
祭神はイザナギノミコトとイザナミノミコトで、石川県の白山本宮より分霊されたものをこちらへ遷座したそうです。
神社が寺院内になるのは不思議な感じがしますが、明治以前の「神仏習合」の考えでは特別なことではないそうです。

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白山神社内の「能楽殿」は伊達政宗と豊臣秀次が訪れて能を鑑賞したと言い伝えられています。
現在の建築は1853年に再建されたものですが、国の重要文化財に指定されており茅葺き屋根の趣ある能舞台です。
この神社内にはほかにも「十二支守護神社」という小さな神社がいくつも並んだコーナーがあり、干支ごとの参拝が可能な面白い空間になっています。

白山神社の住所・アクセスや営業時間など

名称 白山神社
住所 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関173
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.i-tiiki.biz/hiraizumi/cyu-k/sirayama.html
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独特の世界観が演出された、毛越寺庭園

独特の世界観が演出された、毛越寺庭園

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「毛越寺」(もうつうじ)は中尊寺と同じく慈覚大師円仁により開山されました。
奥州藤原氏の統治時代には多くの伽藍が建設され、その様子は中尊寺に劣らない規模であったそうです。
しかし藤原氏が滅亡した後、建物は焼け落ちてしまい庭園と伽藍の跡が残されました。

毛越寺庭園は極楽浄土を地上に体現する浄土式庭園として作られています。
池の周囲と中島には玉石が敷き詰められ、荒磯(ありそ)風の出島は庭園中最も美しい景観の一つです。
石組みや池中立石は庭園に動きを与え、紅葉の時期には水面に映りこむ景色が自然との一体感をより演出してくれます。

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毛越寺の遣水(やりみず)では平安時代の遺構が忠実に復元されています。
源氏物語にも描写されている遣水とは、自然の中で川が変化しながら流れる様を再現したもの。
単なる水路にとどまらない高い芸術性を持ち合わせています。

新緑の頃になると庭園の遣水に盆を浮かべ、その流れに合わせて和歌を詠む「 曲水(ごくすい)の宴」が開催されます。
平安時代を再現した雅な行事、ぜひ鑑賞したいです。

毛越寺の住所・アクセスや営業時間など

名称 毛越寺
住所 岩手県西磐井郡平泉町平泉大沢58
営業時間・開場時間 午前8時30分-午後5時 ※11月5日-3月4日は午前8時30分-午後4時30分
利用料金や入場料 大人 500円 高校生 300円 小・中学生 100円
参考サイト http://www.motsuji.or.jp/
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浄土信仰の中心となった山、金鶏山

浄土信仰の中心となった山、金鶏山

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中尊寺と毛越寺のほぼ中央に位置する標高98.6mの金鶏山。
1930年金鶏山の頂上からは経筒や陶器の壺が掘り出されており、経典を埋設した経塚であったことがわかっています。

用意された経典は弥勒菩薩が釈迦の入滅後、56億7000万年経ってこの世に現れ多くの人を救済するときのためのものでした。
途方もないように思われますが当時の浄土思想がいかに影響力を持っていたかがわかります。
松尾芭蕉は平泉を訪れた際に「秀衡が跡は田野となりて、金鶏山のみ形をのこす」と詠んでいます。

金鶏山の住所・アクセスや営業時間など

名称 金鶏山
住所 岩手県西磐井郡 平泉町平泉花立地内
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://hiraizumi.or.jp/archive/sightseeing/kinkei.html
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義経が非業の死を遂げた場所、高館義経堂

義経が非業の死を遂げた場所、高館義経堂

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中尊寺の東方向、東北本線を挟んで北上川により近い位置にある「高館義経堂」(たかだちぎけいどう)は1683年に源義経を忍んで建てられたお堂です。
「義経堂」の後方には弁慶が幾多の矢を受けて亡くなった衣川が流れています。

頼朝の脅威を逃れ奥州に向かった義経は、ここ高館の地で藤原氏三大秀衡より住まいと判官の地位を与えられました。
しかし1189年頼朝の命を受けた秀衡の子・泰衡から襲撃を受け、妻子と共に自害し31歳の短い生涯を終えました。
判官贔屓(ほうがんびいき)は義経に対する憐憫の情から生まれた言葉です。

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「義経堂」は大変眺めの良い場所で、歴史たゆたう北上川の雄大な流れを見下ろせます。
1689年、松尾芭蕉が平泉を訪れた際にまず訪れたのが高館でした。
かの有名な句「夏草や 兵共が 夢の跡」は藤原一族の栄華と滅亡、そして義経の最期を思い500年経った今ではすべて夏草に埋もれてしまう、諸行無常のはかなさを詠んだとされています。

高館義経堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 高館義経堂
住所 岩手県西磐井郡平泉町大沢
営業時間・開場時間 午前8時30分から午後4時30分 11月5日から3月4日は午後4時まで 年中無休
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://hiraizumi.or.jp/archive/sightseeing/gikeido.html
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戦の神様と岩面大仏で知られる、達谷窟毘沙門堂

戦の神様と岩面大仏で知られる、達谷窟毘沙門堂

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「達谷窟毘沙門堂」(たっこくのいわやびしゃもんどう)は801年坂上田村麻呂が蝦夷平定後に戦の守護神である毘沙門天を祀った岩窟です。
現在は27体ですが当時は108体の毘沙門天があり、源頼朝や伊達政宗など名だたる戦国武将が参拝したと伝えられています。
京都の清水寺舞台を模した柱組と、蝦蟆ヶ池(がまがいけ)の取り合わせが他にはない風情を醸し出しています。

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毘沙門堂の左側に見える岩壁面の磨崖仏(まがいぶつ)。
顔の大きさは3.6m、肩幅9.9mの迫力ある岩面大仏で「北限の磨崖仏」として知られます。
大日如来との説が主力で源義家が前九年・後三年合戦の戦死者を供養するため作らせたと伝えられています。
高さ16.5mの壁面に大仏の顔が彫られており、1896年の地震による崩落までは足元にまで及ぶ仏体が存在していました。

達谷窟毘沙門堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 達谷窟毘沙門堂
住所 岩手県西磐井郡平泉町平泉北沢16
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.iwayabetto.com/
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みちのくの歴史を体感しに岩手県平泉に行こう!

奥州みちのくの雰囲気は感じていただけましたか?松尾芭蕉になったつもりで俳句を作ってみたりお寺を巡ったりとタイムスリップした気分になれるのが平泉の魅力です。
ぜひ平泉に足を運んで歴史を感じてください。
photo by PIXTA