あなたは知っていますか?カンボジアの惨劇を学ぶ旅

あなたはカンボジアと聞いて何を思い浮かべますが?世界遺産でもあるアンコール・ワットや国王が暮らす王宮などいくつかありますが、負の遺産としてカンボジア国民が世界へ伝え続けようとしている2つのスポットがあります。今回はカンボジアに起きた悲劇を学ぶ旅について紹介します。(今回、カンボジアでの歴史をできるだけ克明に記述しているため、ショッキングな内容が含まれていることを予めご了承ください。)

ポル・ポトによる暗黒の時代

ポル・ポトによる暗黒の時代

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第二次世界大戦後、独立国として蘇ったカンボジアでしたが、1970年代から80年代にかけて暗黒の時代へと突入しました。
当時の政府のトップだったポル・ポトは世界でも類を見ない過激な共産主義を掲げており、反政府派に対して想像するのも辛いような残虐な処刑や処罰を与えていました(写真はトゥール・スレン虐殺博物館にあるポル・ポト像)。

#1 想像を絶する処刑場「キリング・フィールド」

想像を絶する処刑場「キリング・フィールド」

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そのような恐ろしきポル・ポト政権下の跡として有名な場所がキリング・フィールドです。
ここは反政府派が次々と処刑された場所であり、数々の酷い方法で命が奪われていきました。
この塔は一見普通の建物に見えますが、塔の中にはこの場所で亡くなられた人々の頭蓋骨がぎっしりと敷き詰められています。

チュンエク大量虐殺センターの住所・アクセスや営業時間など

名称 チュンエク大量虐殺センター
名称(英語) Choeung Ek Genocidal Center
住所 Street 113, Boeng Keng Kang 3 Phnom Penh, Cambodia
営業時間・開場時間 現地時間8:00-17:00
利用料金や入場料 6ドル
参考サイト http://www.cekillingfield.org
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

身の毛もよだつ木

身の毛もよだつ木

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キリング・フィールド内で最も恐ろしい歴史があるスポットがキリング・ツリーです。
多くの兵士が子供を木に叩きつけて殺すという想像できない処刑に利用されており、当時は子供の血や歯が木についていました。

青々とした草原の下には

青々とした草原の下には

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現在では青く輝く草で茂る草原も、キリング・フィールド発見当初は処刑された死体の山だったとされています。
当時の写真や処刑を描いた絵も展示されていますが、非常にリアリスティックに描かれているので心臓が弱い方は気をつけましょう。

初めて知った方はオーディオガイドを借りよう

初めて訪れた方のために日本語のオーディオガイドやパンフレットを貸し出しています。
学校の教育でもあまり教えられない歴史なので、現地で学ぶことは肌で感じられることもあって真剣に学べることでしょう。

#2 楽しい学校から刑務所へ「トゥール・スレン虐殺博物館」

楽しい学校から刑務所へ「トゥール・スレン虐殺博物館」

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元々は学校として利用されていましたが、ポル・ポト政権後には秘密警察が捕まえた反政府派を閉じ込める刑務所として利用されていました。
その後は博物館として生まれ変わりましたが、現在でも当時の警察が呼んでいた暗号であるS21として世界でも広がっています。

トゥール・スレン虐殺犯罪博物館の住所・アクセスや営業時間など

名称 トゥール・スレン虐殺犯罪博物館
名称(英語) Tuol Sleng Genocide Museum
住所 Street 113, Phnom Penh, Cambodia
営業時間・開場時間 現地時間7:00-17:30
利用料金や入場料 2ドル
参考サイト http://www.tuolslenggenocidemuseum.com
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

拷問部屋は当時のまま

拷問部屋は当時のまま

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トゥール・スレンでは一部の反政府派に対して、過激な拷問を加え続けました。
現在でも拷問部屋として残しており、ベッド上の道具や鎖は当時の恐ろしさを我々に感じさせる貴重なメッセージです。

写真で感じる犠牲者の思い

再現された各教室の様子だけではなく、当時この刑務所で被害にあった人々の写真や拷問の写真など胸を強く締められる品々が展示されています。
こちらも大変刺激が強いものばかりですが、どれもカンボジアを語る上で忘れてはならない悲しみを伝えています。

キリング・フィールドとの関係

ポル・ポト政権初期の頃は、この学校で反政府派を次々と処刑してました。
しかし、その際の悲鳴があまりにも大きいことからキリング・フィールドで処刑を行うようになりました。
この施設では反政府派以外にも支援を行うために訪れた外国人も拷問されており、いかに外部の勢力に当時の政権が恐れていたのかを伺い知ることができます。

未来へ語り継いでいくために

日本の原子爆弾による広島・長崎の被害と同様に、ポル・ポト政権の被害は国民が忘れてはならない歴史となっています。
そのため、国内では当時暮らしていた人達による講演会や本の出版を行うことで歴史を風化させないようにしています。
また、実際に旅行した方々による動画もあるので、そちらを見てみるのもいいでしょう。

まだ知られていない負の遺産

ポル・ポトは反政府派以外にも、エリート層を殺すためにメガネをかけた人物を全身虐殺するなど今では考えられない方法で国を収めようとしていました。
日本ではあまり浸透している歴史ではありませんが、このカンボジアへの旅行を機会に、アジアの歴史や平和について考えてみてはいかがでしょうか。
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