昔の人凄い…!スリランカの世界遺産「ダンブッラの黄金寺院」

ユネスコの世界遺産に登録されたスリランカを代表する5つの石窟寺院。魅惑的な表情の仏像や天然の洞窟に描かれた極彩色の壁画の数々。訪れる人々が仏像に向かって真剣に祈る姿には神聖な思いを抱かずにはいられません。

第1窟 デーワ・ラージャ・ヴィハーラ1

第1窟 デーワ・ラージャ・ヴィハーラ1

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名前の意味は神々の王の寺で、ここにはこの寺院最大の仏像である、壁と同じ自然石に彫られた約14mの涅槃仏が横たわっています。
涅槃仏のほかは5体の仏像と、壁一面に描かれた壁画があります。
同じ窟内にヒンドゥー教の神であるヴィシュヌ神が仏陀とともに祀られています。
これが洞窟の名前の由来ともなっています。

ダンブッラ黄金寺院の住所・アクセスや営業時間など

名称 ダンブッラ黄金寺院
名称(英語) Golden Temple of Dambulla
住所 Kandy – Jaffna Hwy, Dambulla, スリランカ
営業時間・開場時間 7:00 – 19:00
利用料金や入場料 1100スリランカルピー(約10ドル)
参考サイト http://whc.unesco.org/en/list/561
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

第1窟 デーワ・ラージャ・ヴィハーラ2

第1窟 デーワ・ラージャ・ヴィハーラ2

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巨大な仏像は、全身を黄金色に染められていますが、足の裏は赤く、花火のような模様が描かれています。
スリランカでは仏像の足の裏を赤く染めるのが特徴ですが、これは紀元前5世紀にシンハラ王朝のウィジャヤ王がインドから到着した際に、足の裏に赤土が付いていた色からきているという説や、ウィジャヤ王がインドから到着した際に手のひらが真っ赤であったという説があります。

第2窟 デーワ・ラージャ・ヴィハーラ1

第2窟 デーワ・ラージャ・ヴィハーラ1

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名前の由来は偉大な王の寺で、ここでいう偉大な王とは、ワッタガーミニ・アバヤ(ワガラムバー)王のことを指しています。
内部には彼の像もあります。
ダンブッラ最大の洞窟で、幅約25m、奥行約25m、高さは入り口付近で約6mで、奥に行くほど低くなっています。
洞内には56体の仏像が安置されていますが、見どころは壁や天井一面に描かれた壁画です。
仏陀の生涯ほか、スリランカの歴史がところ狭しと描かれています。

第2窟 マハー・ラージャ・ヴィハーラ2

第2窟 マハー・ラージャ・ヴィハーラ2

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洞内奥の中央部は、天井から水がしたたり落ちています。
ダンブッラとは水の湧き出る岩という意味で、この第2窟が名前の由来となっています。
この水は聖水とされ、しずくの落ちるところには壺が置かれています。
この壺の中の水は、絶えずしずくが落ちているのに、減りも増えもしないといわれています。
また、この水はどこからきているのかもわからないそうです。
この不思議な聖なる水は寺の宝とされ、重要な儀式の際に僧が飲みます。

第3窟 マハー・アルト・ヴィハーラ1

第3窟 マハー・アルト・ヴィハーラ1

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名前の意味は偉大な新しい寺です。
18世紀の後半の王、キルティ・スリ・ラージャーハーによって造られた石窟です。
全長9mの寝仏をはじめ、立像や座仏、合計57体の仏像を見ることができます。

第3窟 マハー・アルト・ヴィハーラ2

第3窟 マハー・アルト・ヴィハーラ2

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数々の仏教説話を描いた壁画のなかには、シンハラ人とタミル人の戦争を描いたものもあります。
現在も問題となっているこの争いが、太古の昔から続けられてきたものだとあらためて実感させられ、複雑な思いにもさせられます。

第3窟 マハー・アルト・ヴィハーラ3

第3窟 マハー・アルト・ヴィハーラ3

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寺院内の写真撮影は禁止されていましたが、現在は撮影できるようになりました。
スリランカの寺院で写真を撮る際には、仏像に背中向けて写真撮影をしてはいけないというルールがあります。

第4窟 パッツィーマ・ヴィハーラ

第4窟 パッツィーマ・ヴィハーラ

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名前の意味は西洋の寺で、第3窟と比べると、かなり狭く感じます。
キャンディ王朝末期に造られ、比較的新しい座像がたくさんあります。
右側奥には真新しい黄色に塗られた仏像があります。
これは、以前、観光客がこの仏像の手のひらに座り写真撮影を行ったため、法力が失われたということで、もとの塗りをはがして塗り直されたものです。

第5窟 デワナ・アルト・ヴィハーラ1

第5窟 デワナ・アルト・ヴィハーラ1

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1915年に造られた最も新しいものです。
石窟はこのように、第1~第5へと古い順に並んでいます。
しかし、第1窟、第2窟の壁画の多くが17世紀、セナラット王の命により修復され、また、第3窟が造られる際にも多くの壁画が修復されました。

第5窟 デワナ・アルト・ヴィハーラ2

第5窟 デワナ・アルト・ヴィハーラ2

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壁画の修復といっても、前に描かれていたとおりに直す場合と、全く別の絵を描いた場合があり、現在残っている絵がいつ頃のものかはまだ正確にはわかっていません。

ダンブッラへのアクセス

バス:キャンディから所要時間約2時間。
アヌラーダプラから所要時間1時間30分~2時間。
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