ポルトガルを代表する祈りの街「ブラガ」で見ておきたいスポット10選

ポルトガル北西部の都市・ブラガ県の県都ブラガ。この街は「リスボンは楽しみ、コインブラは学び、ポルトは働き、そしてブラガは祈りの町である」という言い伝えが存在するほど信仰の強い街として有名で、街には現在も12世紀から18世紀の教会が残り、ポルトガルの宗教中心地となっています。今回はポルトガルを代表する祈りの街・ブラガで見ておきたいスポットを紹介します。

歴史品を収めた博物館がある「ブラガ大聖堂」

歴史品を収めた博物館がある「ブラガ大聖堂」

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12世紀に初代ポルトガル国王アルフォンソ1世の父と母テレーザが作った教会で、16世紀にディオゴ・デ・ソウサ大司教によって増改築が行われました。
外観は荘厳な雰囲気のルネッサンス様式、内部はマヌエル様式のもので、正面入り口には初代ブラガンサ公爵ドン・アフォンソの柩、中央にあるのはキリスト昇天をテーマにした大祭壇。
身廊左の回廊すぐの場所にある宗教芸術美術館は16 世紀から 18 世紀製の法衣、12 世紀ゴシック様式の聖杯など歴史的品が展示。
年中無休で入場料は無料。

ブラガ大聖堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 ブラガ大聖堂
名称(英語) Sé de Braga
住所 R. Dom Paio Mendes, 4700-424 Braga
営業時間・開場時間 9:30 -12:30, 14:30 – 17:30(夏期18:30)
利用料金や入場料 5ユーロ
参考サイト http://se-braga.pt/
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国の指定文化財となった「コインブラス礼拝堂」

国の指定文化財となった「コインブラス礼拝堂」

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1528年にコインブラス家付属の礼拝堂として建設された礼拝堂は、ブラガ旧市街の中心に近い場所にあります。
建築様式は15世紀後半から16世紀のポルトガルで主流となったマヌエル様式で、現在は国の指定文化財として保管。
内部の公開時期は不定期とされていますが、側面に施された美しい薄紫のアズレージョ(青い絵や模様が描かれたタイル)、ロココ調の金装飾をぜひ見ておきたいところ。
礼拝堂の右隣の残るのはコインブラス家の邸宅跡で、こちらは内部公開されていないため外部からの鑑賞となります。

コインブラス礼拝堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 コインブラス礼拝堂
名称(英語) Capela dos Coimbras
住所 R. Dom Afonso Henriques 23, 4700-305 Braga
営業時間・開場時間 聖木曜日の9:00 – 19:00のみ公開
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://en.wikipedia.org/wiki/Coimbras_Chapel
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精巧なアズレージョは必見「ポプロ教会」

精巧なアズレージョは必見「ポプロ教会」

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16世紀の終わりに建設された新古典主義建築の教会で、旧市庁舎先の広場に面した場所にあります。
イエスの大司教アウグスティヌス兄弟が彼自身を埋葬する場所として建設したもので、その後18世紀後半に建築家カルロス・アマランテによって再建。
ファサードはもとのマヌエル様式からネオクラシック様式に姿を変えました。
内部は作家ポリカルポ・デ・オリヴェイラ・ベルナルデスによって製作された青と白のアズレージョ、バロック様式の祭壇装飾があり、その精巧な造りは大きな見所となっています。

ポプロ教会の住所・アクセスや営業時間など

名称 ポプロ教会
名称(英語) Igreja do Pópulo
住所 Praça Conselheiro Torres Almeida 22, 4700-313 Braga
営業時間・開場時間 月-金 9:00 – 17:00
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.feriasemportugal.com/igreja-do-populo-braga
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街の「愛の象徴」市庁舎前・ペリカン噴水

街の「愛の象徴」市庁舎前・ペリカン噴水

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ブラガ市庁舎はブラガ中心部の南東教区に建っている街のランドマーク的建物。
1754年に築家アンドレ・ソアレスの手で建築が始まった市庁舎は1865年に完成しました。
市庁舎前の広場には18世紀に作られたペリカンの形のバロック様式噴水があり、そのデザインは天使の像がペリカンを囲むというユニークなもの。
これはペリカンが中世ヨーロッパ時代に「愛の象徴」とされていた(餌がないときに親が自分の肉をえさとして子どもに与えた)ことから造られたとされ、この広場の象徴となっています。

ブラガ市庁舎の住所・アクセスや営業時間など

名称 ブラガ市庁舎
名称(英語) Câmara Municipal Braga
住所 Câmara Municipal Braga, Praça do Município, Braga
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://www.cm-braga.pt/en
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巡礼者の聖地「ボン・ジェズス」

巡礼者の聖地「ボン・ジェズス」

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リベルダーデ大通りからバスで約20分の小高い丘にある教会。
教会へたどり着くまでにはコンゴーニャスの丘に建つバロック様式の階段が続き、巡礼者は階段の途中にあるイエスの生涯をテーマにした彫像、泉で膝をつき祈りを捧げながら階段を上っていったとされています。
丘を登った頂上にあるネオクラシック様式の教会は1784~1811年にかけて建設されたもので、そこからは「祈りの街」ブラガの全景を見渡すことができます。
巡礼者と同じ気分になって祈りながら登ってみましょう。

ボン・ジェズス・ド・モンテ聖堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 ボン・ジェズス・ド・モンテ聖堂
名称(英語) Bom Jesus do Monte
住所 Estrada do Bom Jesus, 4715-261 Tenões
営業時間・開場時間 8:00 – 19:00(夏期), 9:00 – 18:00(冬期)
利用料金や入場料 リフト1.2ユーロ 往復2ユーロ
参考サイト http://bomjesus.pt/
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聖母マリアに捧げられた「聖サメイロ教会」

聖母マリアに捧げられた「聖サメイロ教会」

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街を一望できる小高い丘の上に建っており、ボン・ジェズスから歩ける距離にある教会。
ブラガ近郊に存在する聖母マリアに捧げられた3教会の中の1つとされており、サンチャゴ・デ・コンポステーラを目指す人々の巡礼地・聖地となっています。
ポルトガルで聖母マリアを崇拝する人々の多くがここを訪れているとされ、1982年5月15日に当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がここを訪れたこともあります。
ここではお祈りや懺悔に訪れる人の姿が見られるとされ、「祈りの街」らしい雰囲気を味わえることでしょう。

聖サメイロ教会の住所・アクセスや営業時間など

名称 聖サメイロ教会
名称(英語) Santuário do Sameiro
住所 R. Nossa Sra. do Sameiro 44, 4715-616 Braga
営業時間・開場時間 7:30 – 19:00(夏期), 9:00 – 17:30(冬期) 日は6:30-
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://webraga.pt/visitar/monumentos/santuario-do-sameiro/
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貴重な文書が残る「旧大司教館」

貴重な文書が残る「旧大司教館」

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ソウト通りの大聖堂に向かい建っている建築物。
現在は公共図書館と区立公文書館になっており、大司教ドン・フレイ・バルトロメウ・ドス・マルティスの「ミサ典書」、アフォンソ3世によるブラガ区境界の証明書など、大司教管区全域から集まった約30万冊以上の文書が収められています。
建物の一部にはアズレージョがあり建物自体も魅力的ですが残念ながら観光客が内部見学することは不可能。
しかし外からはその美しい造りを眺めることができるため、ぜひ見ておきましょう。

旧大司教館の住所・アクセスや営業時間など

名称 旧大司教館
名称(英語) Paço Arquiepiscopal
住所 Praça Mun., 4820-142 Braga
営業時間・開場時間 月-金 9:00 – 12:00, 14:00 – 17:00(図書館)
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.bpb.uminho.pt/
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きらびやかな金の教会「サンタ・クルズ教会」

きらびやかな金の教会「サンタ・クルズ教会」

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市の中心部ラルゴ・カルロス・アマランテ(Largo Carlos Amarante)の礼拝堂近く、コインブラス礼拝堂の向かえにある教会。
教会の大部分は1653年頃に完成し、その後1694年に塔が追加されました。
外観は17世紀バロック・マヌエル様式で中央対称の石造が設けられており、内部の身廊は4分割石造のヴォールト(アーチを平行に押し出した形状の天井様式)によって形成されたもの。
装飾は彫刻家であり修道士でもあったホセ・デ・サント・アントニオが手がけた金色ベースのオルガンと説教壇を設置。
きらびやかなその造りをぜひ見ておきましょう。

サンタ・クルズ教会の住所・アクセスや営業時間など

名称 サンタ・クルズ教会
名称(英語) Igreja de Santa Cruz
住所 Largo Carlos Amarante, 4700-308 Braga
営業時間・開場時間 10:00 – 12:00, 14:30 – 18:30
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.irmandadesantacruz.org/
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ブラガ観光の始点「アルコ門と旧市街」

ブラガ観光の始点「アルコ門と旧市街」

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ブラガ駅からコルボ通りを東に歩いて5分の場所にあるのが「アルコ・ダ・ポルタ・ノヴァ」というアーチ。
18世紀につくられたこの門はアンドレ・ソアレスによって設計されたバロックと新古典主義のアーチで、ブラガ観光のスタート地点・目印にもなっています。
ここをくぐると入っていくブラガ旧市街の道はバスが入れる程度の広さしかない古風な石畳の道で、その光景が風情を感じさせてくれるでしょう。
また近くにはカフェなどもあり、散策中にゆったりした時間を過ごすにも良いでしょう。

アルコ門の住所・アクセスや営業時間など

名称 アルコ門
名称(英語) Arco da Porta Nova
住所 Rua Dom Diogo de Sousa, Braga
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://en.wikipedia.org/wiki/Arco_da_Porta_Nova
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ポルトガル唯一の国立公園「ペネダ国立公園」

ポルトガル唯一の国立公園「ペネダ国立公園」

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ポルトガル北西部に位置するペネダ・ジェレス国立公園(通称「ジェレス」)は保護地区に指定された同国唯一の国立公園です。
面積700km2の敷地内にはノロジカやイベリア狼、ガラノ種ポニーなど野生動物が生息。
緑豊かな植物ではポルトガルで唯一のヒイラギの森やオークの森、ジェレス・リリー(青紫の花)などの固有種が咲いており、大自然に囲まれながらの散策に最適。
山の間を流れる速い滝が貯水池に流れ込む光景も絶景と言える場面で、ぜひ見ておきたいところ。

ペネダ・ジェレス国立公園の住所・アクセスや営業時間など

名称 ペネダ・ジェレス国立公園
名称(英語) Parque Natural da Peneda Gerês
住所 Parque Natural da Peneda Gerês, Portugal
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.icnf.pt/portal/naturaclas/ap/pnpg
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日本からは欧州主要国を経由して行く

日本からブラガへは直行便がないためドイツ・フランクフルト等経由でリスボンへ行き、そこから車で約3時間半~4時間半の谷になります。
次回の旅は家族や友人、ひとり旅で祈りを捧げる旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
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