スペイン観光なら次はここ!「グラナダ」で見たい絶景10選

8世紀、スペイン南部イベリア半島はイスラム王朝であるウマイヤ朝により占領されそれから約780年間イスラム支配下となりました。中でも現在のアンダルシア州にあるグラナダは最後のイスラム王朝として1492年に降伏するまでの250年間存続し、繁栄を極めてきました。その栄華はアルハンブラ宮殿に代表されるイスラム建築という形で残されており素晴らしい景観を作り出しています。そんなヨーロッパに残るイスラム文化が美しいグラナダで見られる絶景をご紹介していきます。

赤い城塞 アルハンブラ宮殿

赤い城塞 アルハンブラ宮殿

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グラナダを語る上でアルハンブラ宮殿は欠かせない存在となっています。
スルタン(王)の住む宮殿であるとともに軍隊や厩舎など、またモスクや浴場を要する城塞としての機能も持ち合わせていました。
グラナダ南東部の丘の上にあり、宮殿として拡張される前は軍事要塞としてこの場所は使われていました。

イベリア半島最後のイスラム王朝であるナスル朝時代に様々な建物が増築されナスル朝の全盛期にほぼ現在の形に。
この増築の際、夜を徹して作業が進められそのかがり火の灯りが宮殿を赤く染めていたことからアラビア語で「赤い城塞」を意味するアル=ハムラーが転じてアルハンブラと名付けられました。

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アルハンブラ宮殿の住所・アクセスや営業時間など

名称 アルハンブラ宮殿
名称(英語) Alhambra
住所 Calle Real de la Alhambra, s/n, 18009 Granada
営業時間・開場時間 火曜-土曜 9:00-18:00 , 日曜 9:00-15:30
利用料金や入場料 一般チケット 14ユーロ ,12歳以下無料
参考サイト http://www.alhambra-patronato.es/index.php/Home/1472+M5d637b1e38d/0/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

イスラム建築の至宝

イスラム建築の至宝

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ナスル朝時代に拡大していったアルハンブラ宮殿は他のイスラム建築同様の建築様式で作られていきました。
石はほとんど使用されておらず、壁はレンガや練土で築かれた上にタイルや漆喰が施されています。
柱や屋根は木造となっており全体的にもろい建材で作られています。
多くの建物が並ぶ間にはパティオと呼ばれる中庭が設けられています。
イベリア半島におけるイスラム建築物がレコンキスタ後も破壊されず今にその姿を残していることは他に類を見ない大変貴重な存在となっています。

キリスト教文化の建築物

キリスト教文化の建築物

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ナスル朝グラナダ王国は1492年、内乱に乗じたスペイン・カスティリア王国によって包囲されイベリア半島最後のイスラム王朝はその姿を消すことになります。
その後キリスト教文化圏となりその直後にはカルロス5世の避暑の別荘として自身の名を付けた宮殿をグラナダに建設することになりました。
ルネサンス様式の宮殿には円形の中庭が設けられるなど周囲のイスラム様式とは異なる様相を呈しています。
残念ながら建設途中でカルロス5世は亡くなり建設自体も途中で止まってしまったため現在でも未完のままとなっています。

スルタンの別荘 ヘネラリフェ離宮

スルタンの別荘 ヘネラリフェ離宮

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アルハンブラ宮殿のある丘の北側、谷をはさんで向かい側の太陽の丘にあるヘネラリフェ離宮。
14世紀初頭、ムハンマド3世の治世期に作られた夏の別荘でした。
1931年から始まった改修工事により現在の姿となりましたが、この地域におけるイスラム建築物の中で最も保存状態の良いものの一つとなっています。
アルハンブラ宮殿同様、内部にはパティオ(中庭)が設けられており、特にこの離宮内にあるアセキアのパティオでは縦長の池を花壇や柱が囲み、アーチ状に吹き出る噴水が特徴となっており美しい景観を楽しむことができます。

貴婦人の庭園 パルタル庭園

貴婦人の庭園 パルタル庭園

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アルハンブラ宮殿の一画に池を中心に緑と花で飾られたパルタル庭園が広がっています。
この場所は元々優雅な住居や宮殿が集まっていたエリアで、今でもその名残として街路や貯水槽の跡を見ることができます。
アラビア語で「屋根のある柱廊」を意味するパルタルという名前は元は宮殿だった貴婦人の塔を差していましたが、次第にこの庭園の名になっていったそうです。
またパルタルには出産という意味もあり女性の為に作られた庭園とも考えられています。
美しく計算され配置された池や花壇はアルハンブラ宮殿内で最も美しいと称される庭園となっています。

アルハンブラのハーレム ライオン宮

アルハンブラのハーレム ライオン宮

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12頭のライオン像の口から水が流れる噴水が特徴のパティオを中心にした邸宅跡は称してライオン宮と呼ばれています。
この場所はスルタン(王)の居住エリアとなっており、当時はスルタン以外の男性が入ることを許されていなかったハーレムでした。
中庭を囲む建物には124本もの細い大理石の柱が並び、上部のアーチ部分にはとても繊細な漆喰装飾が施されています。
偶像崇拝が禁止されているイスラムにおいて発展した幾何学模様の漆喰装飾はムカルナスと呼ばれています。
また天井に描かれた10人の王も見所の一つとなっています。

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難攻不落の要塞 アルカサバ

難攻不落の要塞 アルカサバ

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グラナダで最も古い建築物であるとともに、この地における戦いの歴史を見守ってきたアルカサバ。
9世紀に建てられた要塞を拡張し13世紀に今に残る姿となりました。
ライオン宮のある王宮からアルヒーベス公園を抜けぶどう酒の門を超えるとアルカサバの入口となります。
内部の階段を上り、アルカサバで最も高いベラの塔まで上がるとアルハンブラ宮殿のみならず別荘であるヘネラリフェ、そしてグラナダの街並みを一望できる絶景が待っています。
また場内のアルマス(武器)の広場では当時の兵士や武器職人の居住地跡も残されています。

イスラム文化の街並み アルバイシン

イスラム文化の街並み アルバイシン

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アルハンブラ宮殿から西側の丘陵地帯にはイスラム文化時代のアラブ人居住区であるアルバイシンの街並みが広がっています。
細い道が複雑に交差する街並みは外部からの侵攻から街を守るためと言われています。
この街の家のほとんどは白い壁で作られています。
これはカルメンと呼ばれておりアルハンブラ宮殿からこの街を眺めると白く浮き上がったように見えることから白い村とも言われています。
また街の地下にはイスラム文化時代に作られたアルヒベスと呼ばれる貯水槽があり一部は今でも使われているそうです。

アルバイシンの住所・アクセスや営業時間など

名称 アルバイシン
名称(英語) Albayzin
住所 Albaicín,Granada
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%B3
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白の大聖堂 カテドラル・サンタ・マリア・デ・ラ・エンカナシオン

白の大聖堂 カテドラル・サンタ・マリア・デ・ラ・エンカナシオン

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16世紀初頭から約180年もかけて完成したグラナダの大聖堂。
正式には「カテドラル・サンタ・マリア・デ・ラ・エンカナシオン」といいナスル朝が陥落しカスティーリャ王国の統治になってからイスラム教のモスクがあった場所に作られました。
大聖堂の内部は白で統一されており明るさと荘厳さが際立つルネサンス様式になっています。
内部にある王立礼拝堂にはナスル朝が途絶えることとなったスペイン王国の初代王フェルナンドと女王イサベルが葬られています。
それまでグラナダに対し攻めあぐねていたカスティーリャのイサベル女王とアラゴン王フェルナンドの結婚により生まれたスペイン帝国は世界各地に支配を広め「太陽の沈まない国」と呼ばれるようになりました。

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グラナダ大聖堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 グラナダ大聖堂
名称(英語) Granada Cathedral
住所 Calle Gran Vía de Colón, 5, 18001 Granada
営業時間・開場時間 (3月-8月) 10:45-13:30、16:00-20:00, (9月-2月) 10:45-13:30、16:00-19:00 (日曜) 16:00-20:00
利用料金や入場料 5ユーロ
参考サイト http://catedraldegranada.com/
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スペインを代表する修道院 カルトゥーハ修道院

スペインを代表する修道院 カルトゥーハ修道院

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スペイン、バロック建築の中で最も保存状態が良いとされているカルトゥーハ修道院。
1506年に建設が始まり完成するまでに300年の時間がかかり、ゴシック、ルネサンス、バロックと様々な建築様式が融合した絢爛豪華な内部装飾は圧巻です。
アントニオ・パロミノによる天井のフレスコ画や聖人の彫像、大理石で出来た聖櫃など見所が多く簡素な作りの外観からは想像がつかない建築物となっています。
一説によるとスペイン統治となりアルハンブラ宮殿に対抗すべくこの修道院を建設したと言われています。

カルトゥハ修道院の住所・アクセスや営業時間など

名称 カルトゥハ修道院
名称(英語) El Monasterio De La Cartuja
住所 Paseo de la Cartuja, Granada 
営業時間・開場時間 (12月・1月)9:30-15:30,( 2月・11月) 9:30-17:30,(3月・10月)9:30-18:00,(4月-9月)9:30-19:00
利用料金や入場料 大人 8.5ユーロ、子供4ユーロ
参考サイト http://www.cartujadevalldemossa.com/es/index.html
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スペイン文化の象徴

イベリア半島最後のイスラム王朝の中心地だったグラナダはその後のスペイン文化を築き上げる元になってといっても過言ではありません。
時に支配とは過去の文化を一掃してしまうこともありましたが、ここグラナダではアルハンブラ宮殿に象徴されるイスラム建築の美意識が高く評価され、破壊されることもなく今にその姿を残しています。
貴重な歴史的財産の残るグラナダに足を運んでみませんか。
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