トルコの世界遺産を見に行こう!「トプカプ宮殿」の建築物に陶磁器が美しすぎる…

トプカプ宮殿は、約400年もの間オスマン朝の支配者の居城でした。敷地内には、ハレム(君主の側室たちや、皇帝の子を産むことがなかった側室たち、また寵愛を受けられなかった侍女たちの部屋)があったことでも知られています。強大な権力を持っていたオスマン朝の支配者の居城であったトプカプ宮殿を紹介します。

70万㎢という広大な敷地をもつ トプカプ宮殿の全景

70万㎢という広大な敷地をもつ トプカプ宮殿の全景

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アジアとヨーロッパを分けるボスポラス海峡を望む小高い丘に建てられているトプカプ宮殿は、15世紀半ばから20世紀にかけて建設されました。
1453年にイスタンブールを陥落させたメフメット2世が、1460年代に現在の場所にトプカプ宮殿を着工し、その後、さまざまなスルタン(君主)が当時の建築様式に従って増築が重ねられ、庭園や離れ家などもある複雑な構造になっています。
約4000人もの従者らが暮らしていたといわれ、それ自体が一つの町となっていました。
外観からは内部での豪華な生活を想わせるような感じはあまりありませんがとがった四角すい状の正義の塔が目立っています。

トプカプ宮殿の住所・アクセスや営業時間など

名称 トプカプ宮殿
名称(英語) Topkapi Palace
住所 Cankurtaran Mh., 34122 Fatih/İstanbul
営業時間・開場時間 9:00 – 16:45(冬期), 9:00 – 18:45(夏期)
利用料金や入場料 40トルコリラ, ハレム入場は別途25トルコリラ
参考サイト http://topkapisarayi.gov.tr/en
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

左右を尖った塔で飾られた 挨拶の門

左右を尖った塔で飾られた 挨拶の門

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かつてはここに大砲が設置されていたことからトプ(大砲)カプ(門)と呼ばれるようになったといわれています。
写真は挨拶の門。
トプカプ宮殿本体の入り口で、1478年に建てられました。
この門を入ったところが第1庭園となっており、第1庭園にはアヤ・イリニ教会があります。
2014年から博物館として公開が始まりましたが、残念ながら壁画などはほとんど残っていません。
音響効果が良いことからコンサートホールとしても利用されています。

往時をしのばせる 大きな煙突

往時をしのばせる 大きな煙突

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第2庭園は芝生と花壇が手入れされて、周りを取り囲むように建物があります。
入り口を背に左奥にハレム、右側に厨房があります。
写真は厨房の煙突で今は東洋磁器展示館となっており、日本の古伊万里も収蔵されています。
展示の中心は中国の陶磁器で、収蔵点数は1万点を超えています。

トプカプ宮殿の最大の見どころ ハレム

トプカプ宮殿の最大の見どころ ハレム

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アラビア語のハラム(聖域)やハラーム(禁じられた)を語源としています。
入り口を入るとまず宦官の部屋があります。
宦官の多くはエジプトから差し出された黒人で、彼らの任務はおもにハレムの警備でした。
宦官長に関してはスルタン好みの女性を買ってくるなどの任務も果たしていたといわれています。
イスラームの掟により女たちと顔を合わすことはほとんどなかったそう。
写真はハレムの帝王の間で、トプカプ宮殿内でも最も華やかな大広間です。

青く美しい装飾 ハレムの帝王の間

青く美しい装飾 ハレムの帝王の間

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食事などは2重のドア越しに運ばれ、差し出された食事はもう片方のドアから取り出す仕組みになっており、こうした2重ドアの仕組みはのある部屋が今でも残されています。
女たちの部屋はスルタンの母が住む部屋、1番目から4番目の妻が住む部屋(男の子供を生んだ順番)、その他大勢の住む部屋に分かれています。
4人の妻たちは召使を持っていました。

果物の間として知られる アフメット3世の食堂

果物の間として知られる アフメット3世の食堂

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君主は原則として彼女らと法的な婚姻を結ぶことはなく、建前上は君主の奴隷身分のままでした。
君主の寵愛を受けられなかった侍女たちは多くの場合、君主の死去とともにトプカプ宮殿外の嘆きの家という離宮に移され、年金を与えられて静かに余生を送りました。
写真はアフメット3世の食堂です。
さまざまな花と果物を描いた壁画に飾られひときわ豪華な雰囲気を保っています。

様々な青を使い描かれた 外装

様々な青を使い描かれた 外装

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即位した王子は、王位争いの対抗者となった兄弟たちを処刑する兄弟殺しの慣行(のちに宮廷の一角に設けられた幽閉所(黄金の鳥籠)への軟禁に変更)があったことが知られています。
建物の窓枠には針金で美しい模様が描かれていますが、これは外部との接触を妨げ逃亡を防止するためのもの。
部屋の中も外壁も様々な青を使い描かれた美しいタイル張りです。

ドームの内側の美しいタイル 内装

ドームの内側の美しいタイル 内装

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ハレムには中国陶器なども置かれた皇帝の間や、ムラト3世の間などもあります。
また、ハレムの前には正義の塔と呼ばれる市街の監視や外敵を発見するための建物もあります。
第3庭園の北側にあるスルタンの私室は全4室からなり、壁はタイルで覆われています。
ここではイスラーム関係の宝物が展示され、86カラットのダイヤモンドや、エメラルドの宝剣(トプカプの短剣)等が展示されています。

色とりどりの美しいタイル

色とりどりの美しいタイル

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第3庭園のハレムを出たところにある幸福の門を入ってすぐのところに謁見の間があります。
ここには週4日、スルタンと高官、将軍などが集まっていました。
ただし、スルタンが出席していたのは初期の頃だけで、日を追って王の眼と呼ばれた小窓から中をのぞくだけとなりました。
第3庭園の南側には財宝や衣装などを集めた宝物館があります。

断食の後の食事をする場所 イフタリエ

断食の後の食事をする場所 イフタリエ

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第3庭園を抜けた宮殿の奥にあるバーダット・キョシュキュ。
テラスにある金色の屋根の建物はイフタリエといわれ、ラマザン月に1日の断食を終えて夕刻の食事をする場所です。
ここからながめる金角湾やその向こうに見える新市街は絶景。
現在のトルコでは、異教徒はもちろん、やりたくない人、病人・妊婦などには強制されず、やりたい人だけやればいいというスタンスだそうです。

見どころが多いトプカプ宮殿

トプカプ宮殿の敷地はとても広く、敷地内は何箇所も部屋や建物があり、全部見て周るには半日はかかるようです。
ボスポラス海峡などが見渡せる所があり、海峡を行き来する船を見ながらゆっくり時間をかけて見るのがいいかもしれません。
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