長野県「穂高岳」の絶景に感動…穂高岳のおすすめルートや行き方は?

日本の屋根とも称される北アルプス、穂高連峰。3000m級の山々が連なり、登山道としては日本屈指の難関ルートを有する登山愛好家の誰しもが一度は訪れたいと考える日本登山のメッカとなっています。富士山、北岳に次ぐ標高を持つ奥穂高岳を始めとする穂高の山々の魅力とおすすめルート、山麓でのお楽しみをご紹介していきます。

日本の屋根

日本の屋根

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穂高岳は長野県と岐阜県にまたがる日本有数の山岳地帯に位置しています。
飛騨山脈と呼ばれ3000m級の山々が連なり、その中に穂高岳が含まれています。
正式名称として穂高岳は存在せず、日本第3位3190mの標高を誇る奥穂高岳と北穂高岳・前穂高岳・西穂高岳の4つが穂高の名を持つ山となっています。
西穂高岳を除く3山は長野県側からのルートを選ぶハイカーが多く、夏の登山シーズンには登山道が渋滞してしまうほど多くの方が訪れています。

穂高岳の住所・アクセスや営業時間など

名称 穂高岳
住所 長野県松本市安曇 穂高岳
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://www.hotakadakesanso.com/climb
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

穂高連峰のベースキャンプ

穂高連峰のベースキャンプ

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奥穂高岳、北穂高岳へのルートは涸沢を起点に始まります。
この涸沢はカールと呼ばれる氷河が作り出した渓谷になっており穂高の山々に囲まれたとても風光明媚な場所になっています。

長野県側の登山口である上高地を出発し、梓川沿いの林道を進みます。
約3時間ほどで涸沢への分岐がある横尾山荘に到着します。
ここから梓川を渡りロッククライミングが盛んな屏風岩を左側に見ながら標高を上げ約2時間半、雄大なアルプスの景観が広がる涸沢に到着です。
涸沢下2kmからは例年7月中旬くらいまで残雪が残る場所ですので滑らないよう慎重に進んでください。

涸沢カールの住所・アクセスや営業時間など

名称 涸沢カール
住所 長野県松本市安曇
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.shinshu-tabi.com/karasawa.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

涸沢でのんびりと

涸沢でのんびりと

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上高地から涸沢まで約5時間半かかるため多くの方が涸沢で1泊し翌日に備えることになります。
涸沢ヒュッテと涸沢小屋、2件の山小屋が4月中旬から11月上旬まで営業しています。
どちらも1泊2食付きで¥9500、素泊まりや食事だけも対応してくれます。
お盆休みなどの繁忙期にはとても混み合いますので必ず事前予約するようにしてください。

この2件の山小屋に挟まれたエリアはテントサイトになっており、近年のアウトドアブームもあり週末には所狭しとカラフルなテントが並んでいます。
紅葉の名所にもなっており、登山者だけでなくこの涸沢でのキャンプを目的とする方も増えてきています。

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涸沢ヒュッテの住所・アクセスや営業時間など

名称 涸沢ヒュッテ
住所 長野県松本市安曇4469-1
営業時間・開場時間 4月中旬 – 11月上旬
利用料金や入場料 1泊2食 ¥9500
参考サイト http://www.karasawa-hyutte.com/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

標高3000mの世界

標高3000mの世界

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標高3190m、北アルプスで最も高い奥穂高岳へは涸沢から約3時間半の急登となります。
まずはドイツ語で鞍部や支陵という意味のザイテングラートの取付きを目指すことになります。
約1時間半、夏場になると高山植物が咲き誇る広大なカールを進んでいき、いよいよ難所であるザイテングラートの上りに差し掛かります。

ハイマツに囲まれた登山道を抜けると岩稜帯が始まります。
途中梯子や鎖場もありますが慎重に進めば初心者の方でもさほど難しくはありません。
1時間弱の岩場上りを頑張ると目の前に穂高岳山荘が見えてきます。

奥穂高岳の住所・アクセスや営業時間など

名称 奥穂高岳
住所 長野県松本市安曇 穂高岳
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=539
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

日本第3位の山頂へ

日本第3位の山頂へ

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奥穂高岳と涸沢岳に挟まれた標高約3000mに位置する穂高岳山荘。
夏季のみにはなりますが医大の診療所もありますので初心者の方には心強い山小屋です。
時間に余裕があればこの山小屋に泊り、雲海から昇る朝日と山肌が美しく染まる夕日の絶景を堪能してみてください。

奥穂高岳まではこの山小屋から約1時間となりますが、スタート直後の岩壁がこのルートで最も難しいポイントとなっています。
50mの急登には長い梯子が2つと鎖の設置された難所がありますが、しっかり固定されており岩も崩れることはありませんので慎重に進みましょう。
傾斜が緩やかになる目前に奥穂高岳の頂上が見えてきます。

穂高岳山荘の住所・アクセスや営業時間など

名称 穂高岳山荘
住所 岐阜県高山市 奥飛騨温泉郷神坂
営業時間・開場時間 24時間 (4/27-11/3)
利用料金や入場料 1泊2食付 9,800 円
参考サイト http://www.hotakadakesanso.com/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

涸沢から北穂高岳へ

涸沢から北穂高岳へ

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標高3106mの北穂高岳へのルートは涸沢から以外に穂高岳山荘から涸沢岳を経由しても行くことが出来ますが上級者向けとなっています。
涸沢から直接北穂高岳に行くルートは片道約3時間、涸沢小屋の裏手を登っていきます。

階段状の登山道が続きハイマツの道を越えると岩場となり、鎖の設置された大きな一枚岩や足場の悪い箇所も出てきます。
細かい石が多く滑りやすい箇所もありますので落石を起こさぬよう足の置き方に注意しながら進むようにしてください。
山頂は平坦になっており、槍ヶ岳や奥穂高岳などが見渡せる大展望が広がっています。

北穂高岳の住所・アクセスや営業時間など

名称 北穂高岳
住所 長野県松本市安曇 北穂高岳
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.kitaho.co.jp/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

岳人の築いた道

岳人の築いた道

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前穂高山は穂高連峰で唯一山頂に一等三角点が設置された山となっています。
ルート後半は登山ガイドも務めていた今田重太郎氏が昭和29年に完成させ重太郎新道と呼ばれています。
上高地・河童橋を渡り岳沢登山口から上り始めます。

岳沢小屋まで約2時間、この先が重太郎新道となります。
難所にかかる梯子や橋のありがたみを感じながら進みましょう。
上部になると岩場が多くなり鎖場や梯子も増えてきます。
景色の良い稜線に出て紀美子平直下の長い鎖が設置された岩場を超えれば標高3090mの前穂高岳に到着します。

前穂高山の住所・アクセスや営業時間など

名称 前穂高山
住所 長野県松本市安曇 前穂高岳
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=540
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ロープウェイで雲上の世界に

ロープウェイで雲上の世界に

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穂高連峰の南西部に位置する西穂高岳への登山は岐阜県側新穂高温泉からがオススメです。
日本でここにしかない2階建てのロープウェイがあり山麓から標高2156mにある山頂駅まで約10分、山頂駅には展望台もありますので観光だけでも楽しめます。
稜線上に立つ西穂山荘までは樹林帯の登山道を進み約1時間。
長野県側の上高地からも来ることができますが山荘まで約4時間かかります。
稜線のハイマツの中に出来た緩やかな傾斜の一本道を進み西穂丸山を越え約1時間半で西穂独標に到着します。

独標から先は10の険しいピークを越えていくことになり、危険箇所が多くなっていますので岩場に不慣れな方や下りで恐怖を感じる方は独標までにしたほうがいいでしょう。
西穂高岳は独標からさらに約1時間半、その先奥穂高岳に続く道は日本でも有数の難関ルートになっています。

新穂高ロープウェイの住所・アクセスや営業時間など

名称 新穂高ロープウェイ
住所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂710−58
営業時間・開場時間 8:30 – 16:45(4月-11月) 9:00 – 16:15(12月-3月) 時期により異なる
利用料金や入場料 片道1,600円 往復2,900円
参考サイト http://shinhotaka-ropeway.jp/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

下山後のお楽しみ

下山後のお楽しみ

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長野県側登山口である上高地には多くのお店が並び、疲れた身体を癒すスィーツも充実しています。
おすすめは河童橋すぐのホテル内にあるカフェでいただけるチーズケーキ。
登山の思い出に浸りながらの甘いものは格別です。
また、梓川沿いにはこのホテルを始めホテルや旅館が並んでおり、日帰り入浴が可能な所もありますので汗を流し、スッキリして帰路に付くのも良いでしょう。

西穂高岳へのロープウェイは新穂高温泉にありますのでこちらでも温泉を楽しめますよ。
お土産には山小屋などで販売しているピンバッチや手ぬぐいが人気になっています。

上高地の住所・アクセスや営業時間など

名称 上高地
住所 長野県松本市安曇上高地
営業時間・開場時間 施設による
利用料金や入場料 施設による
参考サイト http://www.kamikochi.or.jp/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

経験を積んで縦走を

経験を積んで縦走を

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穂高連峰、特に長野県上高地からのルートは非常に良く整備されており、要所には山小屋もあるため様々なルート設定ができるようになっていますので往路と復路を変える縦走にもチャレンジしてみてください。
穂高三山縦走のルートプランの例を挙げると、上高地→涸沢(1泊)→北穂高岳→涸沢岳→穂高岳山荘(1泊)→奥穂高岳→前穂高岳→岳沢小屋→上高地といったように組むことができます。
プランを立てる際は必ず登山地図を用意し、距離やルートタイムを参考にしながら余裕のある行程にするようにしてください。

奥深い山の表情

 

北アルプス南部、穂高の山々はその標高の高さから場所により7月下旬まで雪が残ります。
また9月末~10月上旬には初雪となり一般的にはその間の約2ヶ月が登山シーズンとなっています。
季節の移ろいが早く、日々その景観は変化していくため何度訪れても同じ景色を見ることが出来ないと言っても過言ではないでしょう。
奥穂高岳を始めとする名峰への登山と合わせて表情豊かな絶景を味わう旅をしてみませんか。
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