美しすぎる「スルタンアフメト・モスク」でトルコの壮大な歴史を感じる旅。営業時間は?見どころは?

このモスクの特色は優雅な外観もさることながら、何よりもその内部のタイル装飾の美しさにあります。白地に青を基調とし、緑や赤を交えたその彩りの華やかさは他に類を見ません。ブルー・モスクと呼ばれるスルタンアフメット・ジャミイを紹介します。

トルコを代表するモスク

トルコを代表するモスク

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イスタンブールで唯一、6つの尖塔(ミナーレ)を持つこのモスクは、オスマン朝第14代スルタン、アフメット1世(在位1603~17)の命によって、ミマール・スィナン(スレイマニエ・モスクやセリミエ・モスクなどを設計したトルコの建築家)の弟子メフメット・アーの設計により建造されました。
ブルー・モスクの建造は、アフメット1世即位6年後の1609年から彼の死の前年1616年まで7年半かけて行われました。

スルタンアフメット・ジャミイの住所・アクセスや営業時間など

名称 スルタンアフメット・ジャミイ
名称(英語) Sultanahmet Camii
住所 At Meydanı No:7, 34122 Fatih/İstanbul
営業時間・開場時間 08:30 – 11:30, 13:00 – 14:30, 15:30 – 16:45, 金曜は14:30−
利用料金や入場料 無料(心付け)
参考サイト http://sultanahmetcamii.org/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

重なり合う丸天井のドーム

重なり合う丸天井のドーム

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トルコのジャミイは丸天井のドームと尖塔(ミナーレ)に特徴があります。
このモスクは中心ドームは四方に半ドームを従え、東と西の半ドームは2つ、北と南の半ドームは3つ小半ドームを従えています。
大ドームは大きな8角形の柱、角の小ドームは小さめの円柱で支えられています。

細かな彫刻の施されてるミナーレ

細かな彫刻の施されてるミナーレ

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6基のミナーレは、聖地メッカにあるマスジド・アルハラーム(聖モスク)のミナーレも6基あり、それを模したといわれていますが、さすがにアフメットも内心忸怩たるものがあったのか、メッカの聖モスクにミナーレを1基献納したので、メッカは現在のように7基になり、いささか謙虚の意をあらわすことができたといわれています。
建物の角のミナーレにはバルコニーが3つ、中庭のミナーレには2つ造られています。

いつまでも眺めていたくなる美しい天井

いつまでも眺めていたくなる美しい天井

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礼拝場は縦53m、横51mのほぼ正方形です。
ドームのすぐ下には4つのアーチがあり、その下には4本の直径5mの柱があり、ドーム全体を支えています。
その柱は上と下の模様が違っています。
おびただしい窓の数は260あるといわれ、壁はおもに青いタイルで貼りつめられ、点在するステンドグラスの色とよく似合っています。
タイルの数は2万1000枚ほどあり、その1枚は当時の銀貨18枚分であったといわれています。
このタイルはオスマン朝が勢力を持っていた時期のタイルの主産地イズニクのタイルです。

青いタイルと赤いじゅうたんが美しい

青いタイルと赤いじゅうたんが美しい

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タイルは1枚1枚さまざまな模様が描かれていますが、建物全体として見ると連続した美しい模様になっています。
ユリ、チューリップ、カーネーション、リラなどの花やイトスギなどの樹木がイズニクの青や緑のタイルで描かれています。
床に敷き詰められた絨毯もとてもきれいです。

紺・赤・金色の装飾が美しい

紺・赤・金色の装飾が美しい

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アフメット1世は14歳で即位して38歳で亡くなり、落成したばかりのブルー・モスクに葬られました。
スルタンアフメット・ジャアミイの北側にある1619年に建てられた建物に棺が納められています。
淡い彩りのステンドグラスで飾られた廟ではアフメット1世を中心に家族(皇后キョラム、その3人の息子、オスマン2世、ムラト4世、バズヤット皇子ら)の墓が並んでいます。

金色の豪華な装飾 説教壇

金色の豪華な装飾 説教壇

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ミンベルと呼ばれる説教壇には細かい彫刻が施されています。
段の最も高い場所はムハンマド(イスラーム教を創始した預言者マホメット)の場所とされ、説教をする人は階段の中ほどまでしか上りません。
白大理石のミフラープ(メッカの方向を示すもので、アーチによって縁どられ、大理石、タイル・モザイクなどによって装飾が施される)とミンベルに施されている彫刻は17世紀のオスマン朝の代表的なものです。

2本の立派なオベリスク

2本の立派なオベリスク

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2本のオベリスクの北端の巨柱は紀元前16世紀にエジプトのファラオ、トトメス3世が造ったもので、4世紀にエジプトから運ばれテオドシウス帝により現在の位置に据えられました。
南端の巨柱は4世紀にここで造られたものでコロッススと呼ばれています。

モスクと同じ広さの中庭

モスクと同じ広さの中庭

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モスク前には中庭があります。
中庭の3面に大きな扉がありそこから出入りできます。
中庭やモスクの中にある青銅製の大きな扉、螺鈿やべっこうや象牙などを埋め込んだ木製の扉やよろい戸などすべてが立派な造りです。
中庭には26本もの柱からなる回廊があり30もの小ドームで囲まれています。
中央には8角形の見事な清めの泉亭があります。

ライトアップされたブルー・モスク

ライトアップされたブルー・モスク

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両巨柱の間には3匹の海蛇をかたどった銅柱がありましたが、これはタイペルシャ戦の勝利を記念して造られたものでギリシャのデルフォイの神殿に奉納されたものをコンスタンティヌス帝が持ち帰ったものです。
1700年に失われましたが、のちにその一部が再発見され今はトプカプ宮殿下の考古学博物館に展示されています。

イスタンブールを代表するモスク

入場制限があり、中に入ってもさらに行列しており観光客がたくさんいますが、神聖な雰囲気で、ゆっくりと時間をかけて見学できるようです。
礼拝の時間は観光客は入ることが出来ませんが、それ以外の時間でも女性はスカーフで髪を覆う必要があります。
現地の人々の敬虔な信仰心を少し体験してみるのもいいかもしれませんね。
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