厳島神社の鳥居はなぜ海上に?なぜ世界遺産になれたの?観光前に知っておきたい厳島神社の歴史

公開日:2020/3/7 更新日:2020/3/7

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厳島神社は、世界遺産にも登録されている広島県廿日市市の宮島にある神社です。まるで海の上に浮かんでいるように見えるという、他では見ることのないデザインです。この不思議な神社はなんのために作られたのか、誰のために作られたのか知りたいとは思いませんか? たぶん皆さんのほとんどの方が思っているのではないかと思われる「平清盛」ではないのですよ。

さあ、厳島神社に行ってみよう

厳島神社がある宮島に行くには、車やタクシーで宮島口に行きフェリーで行くというのもありますが、せっかく広島に行ったのならば、広島駅から路面電車で原爆ドームの前を通って宮島駅まで行き、宮島口からフェリーで宮島桟橋へ行くというコースがおすすめです。
桟橋を降りると島の守り神の化身ともいえる鹿が迎えてくれます。
さあ、日本三景・世界遺産の厳島神社へ行ってみましょう!

アキの宮島はやっぱり秋?

こんな話があります。
友人たちと広島に行った時に「どうせならば厳島神社に行こう」という話になりました。
すると友人のひとりが「やっぱり宮島は秋だよね」と嬉しそうに言いました。
確かに厳島神社の絵葉書とかポスターは紅葉に彩られた写真が多いので「そうですね」と答えると「ほら、やっぱりアキの宮島って言うじゃない。
行くとしたらやっぱり秋だよね。
いい時に来たなあ」と戻ってきました。
これは冗談なのかと思ったのですが、友人の様子からもしかしてと「『アキの宮島』って季節の秋だと思ってます?」と恐る恐る聞くと「え、違うの?」と真剣な顔。
「このアキというのは、昔ここは安芸国と言いまして『安芸の宮島』が正しいんですよ」と説明すると、なんと同行のほとんどの人が「えー?」と反応しました。
聞けば観光協会のポスターなどにも『秋の宮島』というものもあるらしく、サブリミナル効果というか刷り込みというものは怖いものだと実感しました。
あちこちで聞くと同じ反応が返ってきたのでこれは大変なことだと思いました。
どうか秋だと思っていた方はこれを機会に覚えてくださいね。

厳島神社を創建した人

まず誰が作ったのかを知りたいですね。
平清盛だと思っている人も多いようですが、神社の言い伝えでは歴史はもっと古くて推古元年(593年)。
推古といえば推古天皇の時代で、聖徳太子の時代というものでした。
安芸の豪族の「佐伯鞍職(さえきのくらもと)」という人で、宮島に住んでいた人といわれてます。
この人が神様から「神社をつくるように」と神託を受けて、天皇から許しをもらって御笠浜に「市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)」を祀る社を作ったといいます。
このイチキシマがイツクシマとなったといわれてます。
この人は亡くなった後に、三翁神社と金刀比羅神社で神様として祀られているそうです。

宮島は元々厳島ともいわれていて「神様に仕える島」という意味で、神社ができる前から島自体が元々信仰の対象になっていたという話があります。

文献として初めて出てくるのは弘仁2年(811年)に『日本後紀』という書物に「伊都岐島神(漢字が違うだけで読み方は同じイチキシマヒメノミコト)」が霊験あらたかな神様をさす名神として認められて、平安中期には安芸国一宮とされたと書かれているそうです。
その時に佐伯氏が神職を掌握したといいます。

厳島神社のご神様ってどんなかた?

厳島神社は前に書きましたように島自体もご神体です。
そして厳島神社の語源となった「市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)」だけでなく、「田心姫命(タゴリヒメノミコト)」と「湍津姫命(タキツヒメノミコト)」という3柱(神様は柱が単位)の女神様となっています。
「アマテラスオオミカミ」と「スサノオノミコト」制約した時に、スサノオノミコトの剣から生まれた五男三女神の中の3人の神様といわれてます。

この神様たちは九州の宗像神社と同じで、中でも市杵島姫命は美人といわれていて、神様と仏様が習合していた時代には弁財天と同じとなっています。
宮島には厳島神社の隣に大願寺というのがあって「日本三大弁財天(あと2つは近江・竹生島と江島の弁財天)」のひとつといわれてました。

ご利益は、海上交通の安全、そこからくる交通安全、豊漁、子育て、治水の守護などですが、弁財天のご利益もあわさって、知恵、財産が増える、戦いに勝つ、子孫繁栄に、音楽の神様と多岐にわたっています。

ただ女性の神様なので、恋人同士でお参りをすると嫉妬されて別れるという話もあります。
これはけっこう女性の神様の神社ではよく聞く話ですね。

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