イスタンブールの「ベヤズット・ジャーミィ」で見る美しいカリグラフィーと建築物

ベヤズット・ジャミイはイスタンブールでは最も古いモスクで、中庭や内部の柱に大理石が使われており、全体的に節度のある装飾が印象的なモスクとなっています。

ベヤズット・ジャミイの外観

ベヤズット・ジャミイの外観

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メフメット2世の後継者、ベヤズット2世が建設したベヤズット・ジャミイはイスタンブールで2番目に造られた総合施設です。
メフメット2世によって建てられた1番目の総合施設、ファティフ・ジャミイは1766年の地震によって倒壊し、現在の建物は1771年に再建されました。
つまり、ベヤズット・ジャミイはイスタンブールでは最も古いオスマン帝国のモスクであり、以後2世紀以上続く伝統的なモスク建築の出発点となりました。

ベヤズットモスクの住所・アクセスや営業時間など

名称 ベヤズットモスク
名称(英語) Beyazit Mosque
住所 Yeniçeriler Cad., Istanbul, Turkey
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g293974-d319164-Reviews-Beyazit_Mosque_Beyazit_Camii-Istanbul.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

淡い色の模様が素敵な柱

淡い色の模様が素敵な柱

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このモスクは、1501年から1506年にかけて建築家ヤクブ・シャー・ビン・スルタンシャーによって建てられました。
モスクの外観には左右に大きな張出しがあり、その先に幾何学模様の2基のミナーレが立ち、独創性が際立っています。
モスクの前には中庭があり、その三方に門があります。
中庭はシエナ産の緑斑岩と大理石でつくられた円柱が20本あり回廊に囲まれています。

落ち着いた雰囲気の美しい中庭

落ち着いた雰囲気の美しい中庭

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回廊のアーチは赤と白の石か黒と白の石が交互に並んでおり、その上には24の小さなドームがのっています。
中庭の床はさまざまな色の大理石が敷き詰められ、その中央には美しい清めの泉亭が。
柱頭には鍾乳状の彫刻が施され、節度のある装飾が美しい調和がとれた中庭となっています。

美しいカリグラフィーとミンバル

美しいカリグラフィーとミンバル

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モスクの中に入ると、大ドーム(直径17m)の前後に半ドーム、礼拝場の左右に側廊があります。
建物の内部には、大ドームを支える4本の柱があり、その間に花崗岩でできた円柱が一対。
スルタンの部屋は、めずらしい大理石でつくられた円柱によって支えられていますが、イスタンブールのほかのモスクのようにミンバル(説教壇)の左側ではなく右側に位置しています。
礼拝場の前部の両脇には幅広い張出しがあり、その左側には図書館。
この部分はシェイフレ・イスラム・ヴェリユティンによって18世紀に増築されました。

赤いじゅうたんと淡い色の天井が美しい内部

赤いじゅうたんと淡い色の天井が美しい内部

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このモスクの総合施設には神学校、救貧所、ハマム、初頭学校がひとつずつ、霊廟がいくつかあります。
モスクの後ろにベヤズット2世廟があります。
石灰岩で造られ、緑大理石で飾られた簡素な霊廟です。
1580年には、スィナンが霊廟の下の方に市場を設置しましたが、これは後に取り壊され、1960年にそっくり復元されています。

ずっと眺めていたくなる美しい天井

ずっと眺めていたくなる美しい天井

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すぐそばにある、スルタンの皇女セルウク・ハトゥンの霊廟はもっと質素です。
その少し離れたところにある霊廟はアブデュル・メジト1世の宰相で、タンズィマート改革運動(西欧的近代国家を目指す改革運動。
アジアで初の憲法も発布された)の指導者であったコジャ・ムスタファ・レシャト・パシャ(1858年没)のものです。

かわいらしい模様の壁とタイル

かわいらしい模様の壁とタイル

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ベヤズット・ジャミイの近くにあるベヤズット広場にはたくさんの鳩が群がっています。
広場には鳩の餌になる豆を売る商人がいます。
かつてベヤズット2世が貧しい女から鳩を買い、その後モスクに捧げ、ここにいる鳩はその時のモリバトの子孫であるといわれています。
ラマダンの時期になると、鳩の餌を売る商人たちの背後に白い大きなテントがはられ、日没直後になると夕食がふるまわれ大勢の人が集まり食事をします。

カリグラフィーが映えるシンプルな美しい床

カリグラフィーが映えるシンプルな美しい床

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ベヤズット広場は現在はヒュリエット(自由)広場と呼ばれています。
かつて広場の西には神学校がありました。
中庭を囲む四角形の建物で、学生室が中庭の4面に並び講堂が正面玄関に向き合っていました。
この建物は修復され、市立図書館とアラビア文字の歴史を扱うカリグラフィー博物館となっています。
個室のひとつにアトリエが復元され、そこには先生が門弟たちにこのイスラム的な芸術を教える光景が人形によって再現されています。

ベヤズット2世の時代には、ハムドゥラーフという革新的なカリグラフィーの大家が現れました。
彼は弓や泳ぎでも有名な多彩な人物でしたが、オスマン帝国のカリグラフィーの先駆者と見なされており、スルタンのベヤズット2世もハムドゥラーフの弟子でした。

イスタンブール大学の正門

イスタンブール大学の正門

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広場の北には重厚で歴史を感じさせるイスタンブール大学の正門があります。
大学の創立はオスマン帝国のイスタンブール征服の年で、トルコで最も歴史の古い高等教育機関です。

イスタンブール大学の住所・アクセスや営業時間など

名称 イスタンブール大学
名称(英語) Istanbul University
住所 Beyazıt, 34452 Fatih/İstanbul, Turkey
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.istanbul.edu.tr/en/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

灯りが美しいベヤズット塔

灯りが美しいベヤズット塔

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大学の構内には、高さ50mの塔がそびえています。
これは1828年にマフムト2世の命令で火の見櫓として建てられたもので1960年まで使われていました。
その頃には最上部に上って町を見渡すことができましたが、現在は一般公開されていません。
また、塔の灯りは翌日の天気予報を知らせる事でも知られており、夜に青が点灯していると晴れ、赤が点灯していると雨であることを意味します。

ベヤズット塔の住所・アクセスや営業時間など

名称 ベヤズット塔
名称(英語) Beyazıt Tower
住所 Kemal Paşa, 34134 Fatih/İstanbul, Turkey
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://en.wikipedia.org/wiki/Beyaz%C4%B1t_Tower
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

静かなモスク

トラムのベヤズット駅の目の前にあるモスクですが、観光客が少なく並ばずにゆっくり中を見ることができます。
周辺にはお店やレストランもたくさんあり、グランドバザールもすぐ近くにあります。
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