ブルーのタイルが美しい、トルコ「エユップ・スルタン・ジャーミィ」

エユップ・スルタン・ジャミイはメフメット2世の命により1459年に建てられました。このジャミイには預言者ムハンマド(マホメット)の弟子エユップが祀られており、ムスリムにとって重要な聖地となっています。

エユップ・スルタン・ジャミイの外観

エユップ・スルタン・ジャミイの外観

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エユップはムハンマド(マホメット)に従って聖戦の騎手を務めた人物で、7世紀後半のコンスタンティノーブル攻めのときに戦死しました。
コンスタンティノーブル奪取後に偶然その墓が発見され、そこにメフメット2世が霊廟とジャミイを建てました。
それ以来、メッカ、メディナなどに次ぐ聖地とされています。
今も訪れる信者が絶えず、その真摯な眼差しやコーランを唱える声に、観光地では目にする機会のない深い信仰心に触れる思いがします。

エユップ・スルタン・ジャミイの住所・アクセスや営業時間など

名称 エユップ・スルタン・ジャミイ
名称(英語) Eyup Sultan Gamii
住所 İslambey, Eyüp Sultan Bulvarı, Eyüp Sultan Meydanı, 34050 Eyüp/İstanbul
営業時間・開場時間 現地時間5:00-21:00
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://kawadouro.com/Asia/Turkiye/Isutanbul/IsutanbulEyupSultan.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

たくさんの窓から光が差し込む内部

たくさんの窓から光が差し込む内部

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エユップ・スルタン・ジャミイの建物は、もともと霊廟とモスクのほかに、神学校、ハマム、救貧所、隊商宿、市場からなっていました。
メフメット2世が命じた建築が完成したのは1548年のことです。
その後、ベヤズット2世をはじめとする代々のスルタンは、即位に際してオスマンの剣の帯刀式をエユップで行いました。
モスクは18世紀末に崩壊し、1798年から1800年にかけてセリム3世が再建しました。

広々とした美しい空間

広々とした美しい空間

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このジャミイは、長方形に内接する八角形です。
建てられた時期は新しいですが蜂蜜色の石、金色の装飾、ドーム中央につるされた優雅なシャンデリア、床一面を覆う豪華なトルコ絨毯(1950年代の首相アドナン・メンデレスが、飛行機事故で一命をとりとめたあとに寄贈しました)など、とても興味深いものが見られます。

美しいタイルで覆われた壁

美しいタイルで覆われた壁

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壁の大部分は、さまざまな時代のタイルで覆われています。
様式の統一はありませんが、ひとつひとつがたいへん美しいものです。
壁面にある扉を通るとエユップ・エンサル廟があります。
八角形の建物で、8辺のうち3辺が拝廊(入り口部分。
祭壇の反対側)に突き出ています。
拝廊はイズニック・タイルで覆われています。
霊廟の装飾はとても豪華です。

さまざまな形をした墓石

さまざまな形をした墓石

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モスクを見下ろす丘に、エユップの墓地があります。
何千もの墓と、広大なイトスギの木立の陰に無数の墓石が散らばっています。
古い墓石は見事な彫刻が施され、男性はターバン、女性はショール、皇女には冠というように、個人の頭部を表す装飾をのせています。

美しい彫刻の施された墓石

美しい彫刻の施された墓石

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女性の墓石には花のモチーフの彫刻もついています。
ふつうはバラの花で、花の数はその女性が生んだ子どもの数を表しています。
男性の墓石には、たいていアラビア文字で書かれた碑文が刻まれています。
中にはふざけて「道行く人よ、我がために祈りは無用。
されど我が墓石を盗むなかれ」などと書いてあるものもあります。

アラビア文字が刻まれた墓石

アラビア文字が刻まれた墓石

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イスラムの墓地「死者の園」は、イスタンブールの人々の生活で、重要な位置を占めており、墓地は決して物悲しい場所ではありません。
町の外、城壁沿い、モスクの近く、ときには道路沿いに広がる森が墓地になっています。
人々はここに散歩やピクニックに来たり、イトスギの木陰に涼みにやってきます。
死と親しむ心が、彼らが花やミルクや香を供えて、故人と語り合う姿勢に現れています。

壊れている墓石

壊れている墓石

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「死者の園」には荒れ果てた庭の空気が漂っています。
草や花、木々が生い茂っている間に墓石が散乱し、トルコの墓地の無秩序で荒廃した様子には驚かされるものがあります。
しかし、乱雑に生い茂った草木は自然の強い力の現れであり、また、荒れ果てたたたずまいは、人々が過ぎゆく時を甘んじて受け入れようとしているかのようです。
墓石や石柱は、しだいに根元が露出するのであちこちに傾いています。
割れて地面に倒れているものもあり、苔むした石は城壁のように古めかしく、土の色と見分けがつきません。

カフェ・ピエール・ロティ

カフェ・ピエール・ロティ

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墓地を横切る道を15分程歩いて行くと、カフェ・ピエール・ロティに出ます(ロープウェイも設置されています)。
フランスの小説家ピエール・ロティ(1850~1922)は、若き海軍士官としてイスタンブールに滞在していた折、このカフェによく通っていました。
彼が1879年に発表した小説「アジヤデ」のいくつかのシーンはエユップの墓地が舞台となっています。

ピエール ロティのチャイハーネの住所・アクセスや営業時間など

名称 ピエール ロティのチャイハーネ
名称(英語) Pierre loti kahvesi
住所 Eyüp Merkez Mh 34050 Istanbul
営業時間・開場時間 現地時間8:00-23:00
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://4travel.jp/overseas/area/europe/turkey/istabul/restaurant/10382129/#spot_amenity_info
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

カラフルな数珠

カラフルな数珠

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ピエール・ロティはトルコ人に人気があり、ホテルや通りの名前にも使われています。
ピエール・ロティは東洋に惹かれ日本に滞在したこともあり、「お菊さん」など日本を題材にした著書もあります。
カフェからの眺めは例えようもないほど美しく、特に日が沈む頃がロマンチックで、夕日に照らされた金角湾の景色は最高です。

魅力的なトルコの文化

このジャミイの門の前には広場になっており、商店街には数珠やコーランの一節がやありがたい言葉が書かれたパネルなどイスラーム関連のおみやげが豊富にそろっています。
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