伊豆半島は美術館の宝庫だった!おすすめミュージアム18選

静岡県東部の伊豆半島は、隣接する箱根とともに首都圏から気軽に出かけられる距離にある温泉観光地の定番。でも食べ歩きや日帰り温泉だけで満足して帰っていませんか? じつは伊豆半島には個性的なミュージアムが数多く存在しています。今回はそんな伊豆半島のミュージアムをご紹介。

「伊豆は海山のあらゆる風景の画廊」

日本人初のノーベル文学賞を受賞した川端康成は随筆「伊豆序説( 1931 )」冒頭で「伊豆は海山のあらゆる風景の画廊」と書き、「伊豆半島全体が一つの大きい公園 … 一つの大きい遊歩場」とつづけています。
大自然の創造した壮大な彫刻と、人の手になるアート作品とがともに楽しめるのも伊豆ならではと言えるでしょう。

1. 上原近代美術館(下田市)

atsuhikooyama (引用元:Instagram)

伊豆半島南部の下田市は白浜海岸が有名なため「海」のイメージが強いですが、すこし山間部に入れば蓮台寺温泉や観音温泉などの隠れ湯的なスポットもあります。
上原近代美術館もそのような山あいの地に建つ美術館。
大正製薬名誉会長の上原昭二氏が長年にわたって収集した美術品を一般公開するための美術館として、2000年に開館しました。
セザンヌ、ルノワール、マティス、ピカソなどの西洋近代絵画をはじめ、梅原龍三郎、安井曽太郎、須田国太郎、川合玉堂、伊東深水など日本の絵画作品、マリーニ、マンズーなどの彫刻作品が常時展示されています。

住所|〒413-0715 静岡県下田市宇土金341
営業時間|9時00分~17時00分
定休日|展覧会会期中は無休 ※展示替え日のみ休館
電話|0558-28-1228
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2. 池田20世紀美術館(伊東市)

no.noji (引用元:Instagram)

「伊豆の瞳」と呼ばれる伊東市吉田の一碧湖は、約10万年前に活動した「伊豆東部単成火山群」の火口湖の跡だと言われています。

その一碧湖の湖畔に向かって下る「けやき通り」沿いに、たいへんモダンな銀色に輝く建物があります。
それが池田20世紀美術館です。
彫刻家井上武吉氏の設計による美術館は1975年に開館。
日本ではじめてステンレススチール張り外壁が採用された展示館は、それじたいが斬新なモダンアート作品と言ってもよいでしょう。

このモダンな建物の中にルノワール、ボナール、ピカソ、マチス、レジェ、シャガール、ウォーホル、ミロ、ダリなどヨーロッパ近現代の巨匠たちの作品が常設展示されています。

住所|〒414-0052 静岡県伊東市十足614
営業時間|9時00分~17時00分
定休日|毎週水曜日(祝日の場合は開館) ※但し、7月・8月・年末年始無休
電話|0557-45-2211
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3. 伊豆テディベア・ミュージアム(伊東市)

taihei_kun (引用元:Instagram)

大室山火山の溶岩流が作った広大な台地、伊豆高原にはペンションや別荘が建ち並び、またアーティストの住民が多いことでも知られていますが、個人経営のユニークなコンセプトのミュージアムもたくさんあります。

伊豆テディベア・ミュージアムはその名のとおり全世界で愛されるクマのぬいぐるみ、テディベアの歴史と文化を紹介するミュージアムとして1995年に開館しました。
現在はテディベアのコレクションより、むしろ「となりのトトロ」の特別企画展のほうが有名かもしれません。
2階の展示室に入ると、巨大な「ネコバス」が出迎えてくれますよ。

住所|〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1064−2
営業時間|9時30分~17時00分
定休日|2・3・6・12月第2火曜日(休館日が祝日にあたる時は開館)。6月は第2火曜、水曜日が連休となります。年末年始、GWは開館。
電話|0557-54-5001
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4. 伊豆高原 象牙と石の彫刻美術館~ジュエルピア~(伊東市)

shigeo_nakamura (引用元:Instagram)

以前、伊豆西海岸の伊豆市土肥・小土肥(おどい)地区にあった「象牙美術宝庫」が、2014年に伊豆高原に移転して再オープンした美術館です。

桜葉栽培指導者だった初代館長が仕事先の中国で見た象牙芸術に魅了されて以来、個人で収集したきたコレクションで、その点数は280点にものぼります。

現在、象牙輸入はワシントン条約で禁じられているため、これだけの象牙芸術のコレクションを見られるのは世界でここだけという希少価値の高いミュージアムです。
館内にはジェルキャンドルやパワーストーンブレスレットなどの制作体験コーナーもあります。

住所|〒413-0231 静岡県伊東市富戸1096−1
営業時間|9時00分~17時00分
定休日|年中無休 ※メンテナンス休館あり。公式サイトをご確認ください
電話|0557-48-7777
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5. 野坂オートマタ美術館(伊東市)

bartendancer.sotagram (引用元:Instagram)

オートマタ(automata, automatonの複数形)は、18-19世紀のヨーロッパの王侯貴族たちに愛好された精巧なからくり仕掛けの自動人形のことです。

野坂オートマタ美術館は伊豆急行「伊豆高原」駅から大室山方面へつづく「さくら並木通り」沿いにあるオートマタ専門の美術館として2000年に開館しました。

住所|〒413-0232 静岡県伊東市八幡野 株尻1283−75
営業時間|9時30分~16時00分
定休日|木曜日
電話|0557-55-1800
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6. 伊豆高原アンティーク・ジュエリーミュージアム(伊東市)

antiquejewelrymuseum (引用元:Instagram)

「伊豆高原」駅から城ヶ崎海岸方面、徒歩約20分のところにある、19世紀ヴィクトリア朝時代の金細工工芸品や宝飾品、ダイヤモンドやドレスを専門に展示するミュージアムで、今年で開館20周年を迎えます。

なかでも圧巻なのが、オールドヨーロピアンカットのダイヤモンドと天然パール620個をあしらったティアラ。
豪華な宝石やドレスを試着しての記念撮影もできます。

住所|〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1030−63
営業時間|9時30分~16時30分
定休日|第1・第3火曜日 ※祝・祭日・8月は休まず開館
電話|0557-54-5566
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7. 伊豆高原ステンドグラス美術館(伊東市)

mihohirayama (引用元:Instagram)

小室山の麓、有名な川奈ゴルフコースを一望する高台に建つ石造りのマナーハウス風の建物が伊豆高原ステンドグラス美術館で、2006年に開館しました。

地中海のリゾート施設を思わせるようなこの美術館では、英国から譲渡された19世紀のアンティークステンドグラスを中心に鑑賞できます。

館内のチャペル「マリーズ礼拝堂」には100年前に製作されたアンティークオルゴールの演奏が、また「セント・ミッシェル教会」には1922年製作の2段手鍵盤および足鍵盤を備えたアンティークパイプオルガンの演奏も楽しめます。

館内では定期的にコンサートも開かれ、またカフェやイタリアンレストランも併設されています。

住所|〒414-0044 静岡県伊東市川奈1439-1
営業時間|10時00分~17時00分
定休日|毎月第1・第3水曜日
電話|0557-44-4333
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8. 伊豆オルゴール館(伊東市)

kazue_11_ (引用元:Instagram)

「伊豆高原」駅やまも口より徒歩6分のところに、世界中の珍しいオルゴールや自動演奏楽器を収集した伊豆オルゴール館があります(「やまも / やんも」とは、地元の方言でヤマモモのことです)。

バリアフリー設計の館内は館長みずから米国などを回って集めたオーケストリオン、アンティークのストリートオルガン、ディスクオルゴール、シリンダーオルゴールなど130点が展示されており、自動演奏楽器のバレルピアノやオルガニートの演奏体験もできます。
また1897年にスタインウェイ社が製造した「大統領のピアノ」と呼ばれる貴重楽器の試奏もできます。

住所|〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1191−1
営業時間|9時10分~16時30分
定休日|水曜日
電話|0557-53-0900
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9. MOA美術館(熱海市)

s_pan_007 (引用元:Instagram)

尾形光琳作の国宝「紅白梅図」を所蔵していることでも知られるMOA美術館は1982年、相模湾と沖合に浮かぶ初島を望む高台に開館した東洋美術を中心とする美術館です。

現在、施設改修工事のため休館中ですが、2017年2月5日にリニューアルオープンします。
春、敷地内に植樹されているソメイヨシノなど約150本の桜が海を背景に咲き誇るさまは桃源郷さながらの絶景で、お花見にもぴったりです。

住所|〒413-8511 静岡県熱海市桃山町26−2
営業時間|9時30分~16時30分
定休日|公式サイトをご確認ください
電話|0557-84-2511
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10. 熱海トリックアート迷宮館(熱海市)

makiman43 (引用元:Instagram)

熱海トリックアート迷宮館は、熱海市街を見下ろす錦ヶ浦山頂に建つ観光施設・熱海城内に2013年にオープンした「見て・触れて感じる」ことのできる体感型ミュージアムです。

展示館には、人間の目の錯覚を巧みに利用したトリックアートを専門に描く画家たちの作品がお出迎え。
ここでは写真撮影も自由なので、思い切り遊んでしまいましょう。
たっぷり遊んでおなかがすいたら、そのまま熱海城敷地内にある「海の見える喫茶&レストラン」へ。

住所|〒413-0033 静岡県熱海市熱海1993
営業時間|9時00分~17時00分
定休日|年中無休
電話|0557-82-7761
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11. ヴァンジ彫刻庭園美術館(駿東郡長泉町)

lilacmilk (引用元:Instagram)

ヴァンジ彫刻庭園美術館はIZU PHOTO MUSEUMに併設して建つ美術館で、イタリアの具象彫刻家、ジュリアーノ・ヴァンジ氏の世界初の個人美術館として2002年に開館しました。

館内と庭園にヴァンジの彫刻、版画、デッサンなど100点あまりが展示されています。
美術館の庭園はクレマチスガーデンになっており、四季を通じてさまざまな品種のクレマチスが彩ります。
ガーデン内にはピッツェリアや日本料理店もあります。

住所|〒411-0931 静岡県駿東郡長泉町東野347−1
営業時間|10時00分~17時00分
定休日|毎週水曜日、年末年始
電話|055-989-8787
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12. ベルナール・ビュフェ美術館(駿東郡長泉町)

tomohapiens (引用元:Instagram)

ベルナール・ビュフェ美術館はフランスの現代具象美術の巨匠ベルナール・ビュフェ作品を収蔵する美術館として、1973年に開館しました。

その後新館、版画館を増設したビュフェ美術館は現在では収蔵点数が2,000点を超え、世界最大級のビュフェ作品コレクションを誇っています。
1999年には「ビュフェこども美術館」もオープンし、子どもたちが美術とはじめて出会い、遊ぶことができる体感型施設になっています。

隣接してカフェ&ショップ「TREEHOUSE」もあります。

住所|〒411-0931 静岡県駿東郡長泉町東野クレマチスの丘515−57
営業時間|10時00分~17時00分
定休日|毎週水曜日 (祝日はその翌日)、年末年始
電話|055-986-1300
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13. 佐野美術館(三島市)

soratan (引用元:Instagram)

おなじく三島市街地にある佐野美術館は1966年に開館、今年で50周年を迎える三島市民に親しまれている私設美術館です。

見どころは初代館長が収集した刀剣コレクションで、陶磁器、金銅仏、古写経、日本画、能面、装身具など寄贈品も含めて現在の収蔵点数は2,500点にものぼります。

洋画や日本画、絵本原画などの企画展示も好評で、現在は佐野美術館創立50周年、三島市制75周年を記念した「名刀は語る 磨きの文化」展が開かれています。
刀剣好きにとってはぜったいはずせない美術館と言えます。

住所|〒411-0838 静岡県三島市中田町1−43
営業時間|10時00分~17時00分
定休日|木曜日、展示の入れ替え日、年末年始
電話|055-975-7278
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14. かんなみ仏の里美術館(田方郡函南町)

jiji.ten (引用元:Instagram)

かんなみ仏の里美術館は2012年、函南町桑原地区にある「桑原薬師堂」に数百年にわたって秘蔵されてきた貴重な仏像24体を収蔵展示する美術館として新たに開設されました。

収蔵されているのは静岡県有形文化財の「十二神将立像」や国指定重要文化財「阿弥陀三尊像」など、学術上ひじょうに貴重な仏像ばかり。
仏像好きにはたまらない美術館になっています。

見学コースはまず資料展示室でガイドさんの説明を受けてから展示室に入るので、仏像に関して予備知識がなくてもじゅうぶんに堪能できるように配慮されています。

住所|〒419-0101 静岡県田方郡函南町桑原89−1
営業時間|10時00分~16時30分
定休日|毎週火曜日、12月29日~1月3日 ※火曜日が休日の場合は、直後の平日
電話|055-948-9330
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15. モン ミュゼ沼津(沼津市)

hitomi_bluebird (引用元:Instagram)

モン ミュゼ沼津は元沼津市長の故庄司辰雄氏の収集した絵画作品を常設展示する美術館として2000年に開館しました。
展示室内には小型のパイプオルガンもあり、不定期ですが演奏会も開催されます。

美術館周辺は若山牧水や井上靖ゆかりの地の千本松原があり、また深海魚の展示で人気の「沼津港深海水族館」もあります。

住所|〒410-0863 静岡県沼津市下一丁田900番地1
営業時間|10時00分~17時00分
定休日|公式サイトをご確認ください
電話|055-952-8711
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16. 黄金崎クリスタルパーク(賀茂郡西伊豆町)

koganezaki_cystal_park (引用元:Instagram)

伊豆半島西海岸中央部に位置する旧賀茂村宇久須(うぐす)地区は、かつてガラス原料の珪石の一大産地でした。
現在、珪石鉱山は操業を終えていますが、国産ガラス供給を担った歴史をたどり、国内外の現代ガラス工芸作品を専門に展示するミュージアムとして1997年に開館したのが、この黄金崎クリスタルパークです。

ミュージアムは伊豆珪石鉱山の歴史を説明するコーナーから始まり、ガラス作品制作体験工房、企画展示室 / 常設展示室、カフェレストラン棟から構成されています。

住所|〒410-3501 静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須2204−3
営業時間|9時00分~17時00分
定休日|公式サイトをご確認ください
電話|0558-55-1515
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17. 加山雄三ミュージアム(賀茂郡西伊豆町)

teraumi_11 (引用元:Instagram)

西伊豆町を代表する景勝地・堂ヶ島海岸の目の前に建つこのミュージアムは、その名のとおり俳優にして作曲家、画家、そしてみずから設計した愛艇「光進丸」船長の顔も持つ才人、加山雄三氏の自作油絵や映画セット、趣味の鉄道模型などを常設展示しています。
併設されているレストランでは加山氏プロデュースのメニューもあり、伊豆最大級の広大な売場の売店には約3,000点の商品が取りそろえられています。
運がよければ北に位置する安良里(あらり)漁港に係留されている「光進丸」を見られるかも。

住所|〒410-3514 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2048−1
営業時間|8時30分~16時30分
定休日|
電話|0558-52-1122
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18. 伊豆の長八美術館(賀茂郡松崎町)

karin24653 (引用元:Instagram)

伊豆の長八美術館は松崎町出身の左官の名工、入江長八の業績を後世に伝えるために、1984年に開館した漆喰鏝絵専門の美術館です。
「漆喰芸術の殿堂」と銘打った建物は当時、日本屈指の左官職人が結集して作り上げたもので、建築界の芥川賞と言われる「吉田五十八賞」を受賞しています。

展示されている長八の漆喰鏝絵作品は、館内各所に用意されたルーペで仔細に観察することができます。
また漆喰鏝絵制作体験コーナーもあり、世界でたったひとつの漆喰鏝絵が制作できます。

住所|〒410-3611 静岡県賀茂郡松崎町松崎23
営業時間|9時00分~17時00分
定休日|公式サイトをご確認ください
電話|0558-42-2540
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文学館や文学碑も多い伊豆半島

はじめに引用した川端康成をはじめ、伊豆半島には若山牧水、梶井基次郎、小出正吾、与謝野晶子、太宰治、三島由紀夫などの文学碑も数多く、まさに文学碑の宝庫のような地域でもあります。
そして井上靖(伊豆市 / 沼津市)、芹沢光治良(沼津市)、木下杢太郎(伊東市)といった郷土ゆかりの作家たちの文学館や記念館も各所に点在しています。
温泉で日ごろの疲れを癒やしつつ、伊豆のアートめぐりをしてみるのはどうでしょうか。