葛飾区柴又といえばやっぱりこれ。映画「男はつらいよ」のロケ地・撮影場所はここ!

今も多くの人々から愛され続ける国民的映画「男はつらいよ」シリーズ。今回はその中でも人気ベスト5の作品と、そのロケ地をご紹介します。寅さんと言えば、葛飾柴又の帝釈天ですが、他にはどんな場所が舞台になったのでしょうか?

「男はつらいよ」とはどんな作品?

「男はつらいよ」は、渥美清さん主演、山田洋次さん原作・監督の映画シリーズ。
1968年10月から1969年3月までフジテレビ系で放送されたテレビドラマが評判となり、1969年8月に松竹から第1作「男はつらいよ」が公開されました。
以来、1997年11月公開の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」まで29年間に渡り49作品が制作されています。
これは、「ひとりの俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されているほどの長寿記録。
旅先で出会うマドンナたちとの恋愛模様と共に、寅さんが旅する日本の風景も見所のひとつとなっています。

「男はつらいよ」といえばここ

寅さんの故郷「葛飾区柴又」

寅さんの故郷「葛飾区柴又」

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ランキングの前に、「男はつらいよ」と言えば忘れてはならない「葛飾区柴又」をご紹介しましょう。
寅さんの故郷として知られる柴又は、昔ながらの人情あふれる東京の下町です。
柴又への交通アクセスは、京成線の利用が便利。
京成本線高砂駅から京成金町線に乗り換えて柴又駅で下車すれば、駅前で寅さん像が迎えてくれます。
この時点で、映画の世界に入り込んだようでワクワクしてくること請け合い。
江戸川沿いに建つ「寅さん記念館」へ行けば、撮影用のセットや、懐かしい映像、貴重な資料を見ることもでき、さらにどっぷりと寅さんの世界に浸れます。

寅さん記念館の住所・アクセスや営業時間など

名称 寅さん記念館
住所 東京都葛飾区柴又6丁目22−19
営業時間・開場時間 9:00−17:00 第3火曜定休
利用料金や入場料 一般500円 学生300円 シルバー400円
参考サイト http://www.katsushika-kanko.com/tora/
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寅さんが産湯を使った「柴又帝釈天」

寅さんが産湯を使った「柴又帝釈天」

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柴又の街の中心となるのが、寅さんが産湯を使ったことで有名な「柴又帝釈天」です。
正式名称では「経栄山題経寺(きょうえいざんだいきょうじ)」と言う日蓮宗の寺院で、江戸時代初期の1629年の創建と伝えられています。
寅さんゆかりの地として訪れる人も多いですが、東京都の指定文化財にも指定されている「瑞龍の松」や、繊細な木彫刻の数々など、お寺自体の見所もたくさんあるので、参拝時にはぜひじっくりと見学されることをおすすめします。
名物のだんごやせんべいを売る店が軒を連ねる参道では、食べ歩きしながら、下町情緒を楽しんでみてください。

柴又帝釈天の住所・アクセスや営業時間など

名称 柴又帝釈天
住所 東京都葛飾区柴又7−10−3
営業時間・開場時間 9:00−18:00
利用料金や入場料 邃渓園・彫刻ギャラリー:大人400円 子供200円
参考サイト http://www.taishakuten.or.jp/
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今も残る渡し舟「矢切の渡し」

今も残る渡し舟「矢切の渡し」

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東京都の東端に位置する柴又は、江戸川を挟んで千葉県松戸市の矢切と接しています。
「矢切の渡し」は東京側と千葉側を結ぶ渡し舟で、「男はつらいよ」第1作では寅さんが20年ぶりに故郷に戻るためにこの舟に乗りました。
以前は数多く存在した東京の渡し舟も、交通機関の発達と共に皆姿を消してしまいましたが、矢切の私は今も交通手段として健在。
寅さんのオープニングでは「大人30円、子供20円」という看板が出ていましたが、現在は片道大人200円、子供100円の料金で利用可能です。
東京側は柴又公園、千葉側は映画にも出てきたゴルフ場に乗り場があります。

矢切の渡しの住所・アクセスや営業時間など

名称 矢切の渡し
住所 東京都葛飾区柴又7-18先
営業時間・開場時間 10:00−16:00(冬季は土日祝のみ)
利用料金や入場料 大人200円 子供100円
参考サイト https://www.matsudo-kankou.jp/2013/06/06/%E7%9F%A2%E5%88%87%E3%81%AE%E6%B8%A1%E3%81%97/
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第5位「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」のロケ地はここ

朋子と出会った「薬師院」

朋子と出会った「薬師院」

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今回は2014年に公式フェイスブックで行われた人気投票で選ばれたベスト5の作品からロケ地をご紹介していきます。
第5位は1983年公開の第32作「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」。
マドンナ・朋子を演じたのは竹下恵子さんでした。
寅さんと朋子の出会いの場となったのは朋子の父が住職を務めるお寺。
寅さんは朋子への恋心から、和尚の代役としてお経を上げるのなどの奮闘振りを見せます。
劇中は「蓮台寺」と呼ばれていたこの寺ですが、実際の寺院名は「薬師院」。
平安期に創建された大変由緒ある寺院で、隣接する松連寺と共に立派な石段が印象的です。

薬師院の住所・アクセスや営業時間など

名称 薬師院
住所 岡山県高梁市上谷町4100
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://takahasikanko.or.jp/modules/spot/index.php?content_id=8
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天空の城として知られる「備中松山城」

天空の城として知られる「備中松山城」

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薬師院がある本作のメインのロケ地は、岡山県の西部に位置する高梁市(たかはしし)。
お寺の境内からのシーンを見ても分かるように、高梁市は山々に囲まれた盆地で、空気がこもりやすい地形をしています。
そのため、市内を流れている高梁川からは霧が発生しやすく、秋から春にかけての早朝は雲海に包まれることもめずらしくありません。
現存する天守閣のある城の中で、最も高い位置にあるとされる「備中松山城」もその地形から霧に包まれやすく、松山城展望台から見ると、まるで雲海に浮かんだ天空の城のよう。
幻想的なその姿は、思わず息を呑む美しさです。

備中松山城の住所・アクセスや営業時間など

名称 備中松山城
住所 岡山県高梁市内山下1
営業時間・開場時間 9:00−17:30(夏期) 9:00−16:30(冬期)
利用料金や入場料 大人300円 小中学生150円
参考サイト http://www.city.takahashi.okayama.jp/soshiki/9/shiro4240131.html
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第4位「男はつらいよ」のロケ地はここ

旅行中の御前様父娘と会った「東大寺二月堂」

旅行中の御前様父娘と会った「東大寺二月堂」

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第4位は1969年公開の第1作「男はつらいよ」。
マドンナ・冬子役は光本幸子さん。
記念すべき第1作は、20年ぶりに寅さんが故郷に帰るところから始まります。
しかし、妹・さくらの縁談を壊すなど騒動を起こした寅さんは、すぐにまた奈良へと旅立つ始末。
この後長く続くドタバタ人情劇の幕開けです。
この時、旅先で出会ったのが、柴又帝釈天の御前様と娘の冬子でした。
旅行中だった二人がいた「東大寺二月堂」は、東大寺の境内にあり、「お水取り」の法会で知られるお堂。
国宝にも指定されている重厚感ある建物と、本堂舞台からの見晴らしの良さでも有名です。

東大寺二月堂の住所・アクセスや営業時間など

名称 東大寺二月堂
住所 奈良県奈良市雑司町406-1 二月堂
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.todaiji.or.jp/contents/guidance/guidance6.html
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さくらと博の結婚披露宴に使われた「川甚」

一度は縁談を壊されてしまったさくらでしたが、その後寅さんの尽力もあり、タコ社長の印刷会社に勤める博と結婚することが決まります。
二人の結婚披露宴シーンは感動の名場面として知られていますが、この舞台として使われたのが、江戸後期開業の老舗料亭「川甚」でした。
寅さんに登場する店として、また松本清張さん、黒澤明さん、手塚治虫さんなど、多くの著名な文化人から愛された店として知られる名店で、名物は鰻や鯉など川魚を使った料理です。
お店は帝釈天からさらに江戸川沿いへと進んだ場所あり、矢切の渡しの風景を眺めながらの食事も趣があります。

川甚の住所・アクセスや営業時間など

名称 川甚
住所 東京都葛飾区柴又7丁目19−14
営業時間・開場時間 11:00−15:00, 17:00−21:00(土日祝は通し営業, 17:00以降は要予約)
利用料金や入場料 花コース 4,285円
参考サイト http://kawajin.co.jp/
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第3位「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」のロケ地はここ

寅さんが通った「沖縄海洋博記念公園」

寅さんが通った「沖縄海洋博記念公園」

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第3位は1980年公開の第25作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」。
マドンナ・リリー役は浅丘ルリ子さん。
舞台となるのは、さわやかな青い空と海が印象的な沖縄です。
本作で寅さんが沖縄にやって来たのは、病に倒れたリリーの看病のためでしたが、彼女が無事に退院すると、次第に退屈になってきた寅さんは「沖縄海洋博記念公園」へと通うようになります。
海洋博公園は、沖縄県国頭郡本部町で1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会の跡地を利用した国営公園で、水族館、植物園、文化館など様々な施設が集まる人気観光スポットです。

沖縄海洋博記念公園の住所・アクセスや営業時間など

名称 沖縄海洋博記念公園
住所 沖縄県国頭郡本部町石川424
営業時間・開場時間 8:00−19:30(夏期) 8:00−18:00(冬期)
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://oki-park.jp/kaiyohaku/
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イルカショーが観られる「沖縄美ら海水族館」

イルカショーが観られる「沖縄美ら海水族館」

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公園内でも一番人気なのが、「沖縄美ら海水族館(おきなわちゅらうみすいぞくかん)」です。
寅さんもイルカショーと調教師のかおりがお気に入りでしたが、本作の撮影で使われたのは現在の水族館ではなく、2002年8月末に閉館した旧館でした。
2002年11月には、現在の愛称が付いた新館がオープンしていますが、その2ヶ月の間に旧館から新館へと魚や動物たちの移動が行われたそうです。
水族館の見所として特に有名なのがジンベイザメ。
大きな体で悠然と泳ぐ姿は常に注目の的です。
他にマンタや、ナンヨウハギなどの熱帯魚も人気ですが、やはりイルカショーも見逃せませんね。

沖縄美ら海水族館の住所・アクセスや営業時間など

名称 沖縄美ら海水族館
住所 沖縄県国頭郡本部町石川424
営業時間・開場時間 8:00−20:00(夏期) 8:30−18:30(冬期)
利用料金や入場料 大人1,850円 中人1,230円 小人610円
参考サイト https://churaumi.okinawa/
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第2位「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」のロケ地はここ

ぼたんと出会った龍野の「城下町」

ぼたんと出会った龍野の「城下町」

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第2位は1976年公開の第17作「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」。
マドンナ芸者ぼたん役は太地喜和子さん。
舞台となった場所は、兵庫県龍野市です。
なお、龍野市は2005年に近接する町と合併し、現在は「たつの市」となっています。
「播磨の小京都」と呼ばれる龍野は、城下町の面影が今も残り、風情ある街並みが魅力の場所。
「たつの市旧脇坂屋敷」や「武家屋敷資料館」など無料で見学できる施設もあるので、ロケ地散策しながら寄ってみてはいかがでしょう。
宿泊先には、寅さんとぼたんが出会った老舗旅館「梅玉」を選べば、より気分も盛り上がりそうです。

たつの市旧脇坂屋敷の住所・アクセスや営業時間など

名称 たつの市旧脇坂屋敷
住所 兵庫県姫路市東夢前台3丁目1
営業時間・開場時間 10:00−16:00 月・火曜休館
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.city.tatsuno.lg.jp/machinamitaisaku/wakisaka.html
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市の中心を流れる「揖保川」

市の中心を流れる「揖保川」

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本作には渥美清さんだけなく、太地喜和子さん、宇野重吉さん、岡田嘉子さんなど、今はもう他界してしまった往年の日本の名優たちが多く出演している点も見逃せないポイントです。
ランキングでは2位でしたが、本作を最高傑作に推す人が多いのも俳優陣の素晴らしい演技に由るものでしょう。
いつものドタバタがありながら、結末が感動的という声も多い作品です。
そんな本作のラストシーンで映し出されるのがたつの市の中心を南北に流れる「揖保川」。
寅さんがアイスキャンディーを買っていた「龍野橋」やその先に見える「鶏籠山」もぜひ見ておきたいポイントです。

揖保川の住所・アクセスや営業時間など

名称 揖保川
住所 兵庫県たつの市
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8F%96%E4%BF%9D%E5%B7%9D
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第1位「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」のロケ地はここ

リリーと再会した「函館港」

リリーと再会した「函館港」

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栄えある第1位は1975年公開の第15作「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」。
浅丘ルリ子さん演じる、マドンナ・リリーも歴代マドンナ人気ランキングでナンバーワンに選ばれており、本作は寅さんシリーズの中でも特にファンからの支持が高い作品と言えます。
さて、そんな本作の舞台となるのは北海道。
離婚して独り身に戻ったリリーが寅さんと再会したのは「函館港」のラーメン屋台でした。
残念ながら、現在ではこの屋台の情報は見つかりませんが、函館は今もラーメン店が多く、特に塩ラーメンが美味しいことで有名。
函館へ行ったら、ぜひ食べてみたい一品です。

函館港の住所・アクセスや営業時間など

名称 函館港
住所 北海道函館市港町3丁目19
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2015081200070/
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青森-函館間を結んでいた「青函連絡船」

青森-函館間を結んでいた「青函連絡船」

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「男はつらいよ」シリーズには、今ではもう見ることが出来なくなった昭和の日本の風景が多く登場します。
当時を知る人にとっては懐かしく感じられ、当時を知らない若い人たちにとっては新鮮に映るでしょう。
本作に出てくる「青函連絡船」もそのひとつ。
1988年まで津軽海峡で就航していたこの鉄道連絡船は、本州・青森と北海道・函館の間を結び、人や貨物を運ぶ役割りを果たしていました。
青函トンネルの開通を受けて廃止されてしまったため、現在では乗船することは出来ませんが、青森港には八甲田丸、函館港には摩周丸が記念館として残されています。

函館市青函連絡船記念館摩周丸の住所・アクセスや営業時間など

名称 函館市青函連絡船記念館摩周丸
住所 北海道函館市若松町12番地先
営業時間・開場時間 8:30−18:00(夏期) 9:00−17:00(冬期)
利用料金や入場料 一般500円 児童・生徒250円
参考サイト http://www.mashumaru.com/
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ロケ地巡りをしよう!

大長寿シリーズの「男はつらいよ」には、まだまだ紹介しきれないロケ地がたくさんあります。
柴又はもちろんのこと、寅さんいた場所を探しに、ぜひロケ地へ出かけてみてはいかがでしょうか。
懐かしい風景と共に、きっと心安らぐ温かい人情にも出会えるはずです。
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