メディナへの入り口 グラン・ソッコ
グラン・ソッコ広場は、前国王ムハンマド5世の歴史に残る演説を記念して、正式には1947年4月9日広場と呼ばれています。
新市街と旧市街を結ぶ位置にあり、商人たちが種々雑多な店を広げていることもあって、タンジェで一番混雑しています。
広場の端にはシーディ・ブー・アビード・モスクが建っています。
造られたのは1917年です。
巨大な常設市では、商人と農夫が地元産の果物や野菜、家禽類が売られています。
グラン・ソッコ広場の住所・アクセスや営業時間など
名称 | グラン・ソッコ広場 |
名称(英語) | Grand Socco (Place du 9 Avril 1947) |
住所 | Place du 9 Avril 1947, Tanger, Tanger-Tétouan, Maroc |
営業時間・開場時間 | 24時間 |
利用料金や入場料 | 無料 |
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城と緑のミナレットが美しい グラン・モスク
もともとは古いマドラサ(神学校)だったものを、17世紀末にアラウィー朝のスルタン、ムーレイ・イスマイルが修復し、1815年にムーレイ・スレイマンが増築しました。
イスラム教徒以外の人は入ることができません。
グラン・モスクの住所・アクセスや営業時間など
名称 | グラン・モスク |
名称(英語) | Grande Mosquée de Tanger |
住所 | Rue de la Marine, Tangier |
営業時間・開場時間 | 入場不可 |
利用料金や入場料 | 入場不可 |
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メディナの北西の端にある要塞 カスバ
17世紀のスルタン、ムーレイ・イスマイルが、この町を支配していたイギリス人を退去させたのちに築かせたもので、18世紀と19世紀に幾度となく増築・改修されました。
宮殿の一角はモロッコ博物館になっています。
ラバトのカーペット、フェズの宝飾品、絹織物や陶器類など、モロッコ各地から運ばれた品々が並んでいます。
隣接する考古学博物館は、モザイク画やヴォルビリス周辺からの出土品の一部を展示しています。
カスバの中心を占める王宮前広場にはモスクと八角形のミナレットが建っています。
カスバ博物館の住所・アクセスや営業時間など
名称 | カスバ博物館 |
名称(英語) | Musée de la Kasbah |
住所 | Place de la Kasbah, Tanger 90030 |
営業時間・開場時間 | 10:00−18:00 月・火休館 |
利用料金や入場料 | 大人20モロッコディルハム 子供10モロッコディルハム |
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メディナの中心となる小さな広場 プチ・ソッコ
カフェと古いホテルに囲まれた小さな広場です。
中心に立つのがホテル・フェンテスで、かつて作曲かカミーユ・サンサーンスが滞在しました。
17世紀末、スルタン、ムーレイ・イスマイルは、イギリス人を追放した祝勝記念として、となりの通りにグランド・モスクを建設しました。
モスクはかつてポルトガル人が建てた教会の後に建てられました。
この向かいにはスペイン人が19世紀に建てた教会があり、内陣にスペイン人画家ムリーリョの無原罪の御宿りの複製が飾られています。
かつてユダヤ人が実権をにぎっていた商店街では、今は木彫り師が腕を振るい、仕立て屋がジュラバ(フードの付いたマント)を縫っています。
プチ・ソッコの住所・アクセスや営業時間など
名称 | プチ・ソッコ |
名称(英語) | Petit Socco |
住所 | Petit Socco, Rue de la Marine, Tangier, |
営業時間・開場時間 | 店舗による |
利用料金や入場料 | 店舗による |
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美しい灯台が立つ スパルテル岬
タンジェの西15kmのところにある岬。
ちょうど大西洋と地中海のぶつかる地点で、ジブラルタル海峡を隔てて向こう側のイベリア半島が間近に見えます。
スパルテル岬に立つ灯台はスルタン、ムハンマド・ベン・アブド・エッラフマンの命によって建設され、1864年10月15日に点灯しました。
内部には世界中の灯台の写真が飾られていますが中に入ることはできません。
スパルテル岬の住所・アクセスや営業時間など
名称 | スパルテル岬 |
名称(英語) | Cap Spartel |
住所 | Cap Spartel, Tangier |
営業時間・開場時間 | 24時間 |
利用料金や入場料 | 無料 |
参考サイト |
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穴の向こうに青い海が広がる ヘラクレスの洞窟
タンジェから10km。
高潮時に波に洗われて自然にできた石灰岩の洞窟です。
明かりといえば唯一、大洋に面した入り口から差し込む光だけで暗くじめじめしています。
入り口の形はアフリカの右左逆の地図のようでもあり、人間の顔のようだという人もいます。
ギリシア神話によれば、ヘラクレスは12の功業を成し遂げたのち、この洞窟のなかで休息したと言われています。
神話はまた、このゼウスの息子が山々を押し広げてジブラルタル海峡をつくったこと、またこのとき、片側にジャベル・タリク(タリク山、ジブラルタル)、アフリカ側にムーサー山が生まれたとも伝えられています。
これらの土地からは、先史時代の遺跡が発見されており、また洞窟の壁には、アトラントロプス原人の火打石で刻み込んだ数百の円形記号が残っています。
ヘラクレスの洞窟の住所・アクセスや営業時間など
名称 | ヘラクレスの洞窟 |
名称(英語) | Grottes d’Hercule |
住所 | Grottes d’Hercule, Tanger, Maroc |
営業時間・開場時間 | ツアーによる |
利用料金や入場料 | ツアーによる |
参考サイト |
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タンジェの町について
タンジェはモロッコ北部に位置し、人口は約95万人(2014年)。
ジブラルタル海峡に面する港町で、多くのフェリーが行き来し、国際都市として栄えています。
タンジールの表記も見られます。
1970年以降、観光とそれに関わる産業、とくに伝統工芸が都市を支え、タンジェ港を利用する観光客は年間ほぼ100万人。
フランス、スペイン、イギリスからおびただしい数の観光客を受け入れる一方、タンジェは国内でも人気のリゾート地となりました。
タンジェの住所・アクセスや営業時間など
名称 | タンジェ |
名称(英語) | Tangier |
住所 | Tanger-Tétouan, Maroc |
営業時間・開場時間 | 24時間 |
利用料金や入場料 | 無料 |
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アフリカの玄関
夏の酷暑を少しでも避けられる都市が、海岸部にあってシェルギの熱く乾ききった東風にも襲われないため、気温が35℃を超えることはあまりありません。
さらにタンジェは、モロッコ人が外国に出稼ぎに行くとき、帰るときに必ず通る町でもあります。
ヨーロッパとアフリカとの海上交通の要所、文化の交流地点として、タンジェはモロッコを旅する人々が真っ先に訪れる港町となっています。
今後のタンジェ
観光が誘い水となって、織物や食品関係には海外資本が集まってはいますが、地元産業と商業は、さらなる盛り返しを追及しています。
1991年6月7日、政府は国際金融市場をタンジェに開設する議案を採択、さらに多くの外国企業をモロッコへ誘致し、国内資本の流失を防ぐため、自由貿易港も再開されました。
経済の活性化
タンジェとスペイン、つまりアフリカとヨーロッパとを結ぶため、架橋の構想があり、また、約40kmにも及ぶ鉄道の海底トンネルが計画されています。
この計画が実現すれば、タンジェの観光産業、ひいてはその経済を活性化することになるでしょう。
歩いて回れるタンジェ
タンジェの町は、旧市街と新市街に分けられます。
こぢんまりとしていて、1日も歩けば町の地理はだいたいつかめるようになり、迷うことはありません。