ボスニア・ヘルツェゴビナ観光でいきたい「モスタル」の風景

東ヨーロッパの南側の内陸国、「ボスニア・ヘルツェゴビナ」をご存知でしょうか。独立を巡ったボスニア・ヘルツェゴビナ紛争から20年ほど過ぎた現在でも、町の建物には銃弾の跡が残り、戦争が遠い昔のことではないことを感じさせられます。町の様子や人々の表情は徐々に明るくなってきた今日、観光客が年々増えてきているボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルについてご紹介いたします。

ボスニア・ヘルツェゴビナってどんな国?

ボスニア・ヘルツェゴビナってどんな国?

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東ヨーロッパの南側に位置し、北側から時計回りにクロアチア、セルビア、モンテネグロ、クロアチアに囲まれています。
事実上、内陸国とされていますが、わずか10km程アドリア海に面した場所があるのです。
これは、モナコに次いで世界で2番目に短い海岸線なのだとか。
ボスニア・ヘルツェゴビナは、単一国家でありながらもボスニア・ヘルツェゴビナ連邦と、セルビア人共和国とに分かれています。

モスタルへのアクセスは?

モスタルへのアクセスは?

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国内の鉄道は、連邦側のボスニア・ヘルツェゴビナ連邦鉄道と、共和国側のセルビア人共和国鉄道とに分かれて運行されています。
そのため、鉄道路線は全土に網羅されているわけではなく、使い勝手はあまり良くないと感じることもあるでしょう。
サラエヴォ~モスタル間では、1日に2便列車が運行しており、2時間半で両都市を結んでいます。
バスは、1日に12便程運行されており、より計画が立てやすいので利用してみる価値はありそうです。

モスタル駅の住所・アクセスや営業時間など

名称 モスタル駅
名称(英語) Željeznička stanica Mostar
住所 Maršala Tita, Mostar 88000
営業時間・開場時間 時刻表による
利用料金や入場料 サラエボ〜モスタル間 9.9マルカ
参考サイト http://www.turizam.mostar.ba/index.php?option=com_content&view=article&id=210&Itemid=442&lang=hr
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

スターリ・モストを中心に発展した世界遺産の町モスタル

モスタルは、ボスニア語で「橋の守り人」という意味があるように、町のシンボル的存在である橋「スターリ・モスト」を中心に発展を遂げてきた町です。
そんな町の重要な橋も紛争中の1993年11月に破壊されてしまいました。
ユネスコの協力により復元されたのは、10年も跡のことになってしまいましたが、その後2005年にはこのスターリ・モストと旧市街が世界遺産に登録されることとなったのです。

モスタルの住所・アクセスや営業時間など

名称 モスタル
名称(英語) Mostal
住所 Mostar, Federacija Bosne i Hercegovine, Bosna i Hercegovina
営業時間・開場時間
利用料金や入場料
参考サイト https://www.mostar.ba/
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美しく高い建築技術で建てられたスターリ・モスト

中央駅・バスターミナルから約1km程の所に、スターリ・モストはあります。
オスマン朝支配下であった1566年にこの橋は建てられました。
橋台を用いることなく両岸からアーチ状に橋が架かり、その時代の建築技術としてはレベルの高いものとされています。
橋の両端には塔がそびえ建ち、東側はスターリ・モスト博物館として使われいます。
橋の構造や、スターリ・モストより以前に建てられた橋の遺跡など興味深い解説がされているので、ぜひのぞいてみてはいかがでしょうか。

スターリ・モストの住所・アクセスや営業時間など

名称 スターリ・モスト
名称(英語) Stari most
住所 Stari Most, Mostar 88000
営業時間・開場時間 スターリ・モスト博物館:10:00−18:00(4月-11月)
利用料金や入場料 無料, 博物館:大人5マルカ 子供3マルカ
参考サイト http://www.muzejhercegovine.com/web/index.php/muzejstarimost
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モスタルを代表する2つのモスク

モスタルを代表する2つのモスク

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複数の民族、文化、宗教が交差するボスニア・ヘルツェゴビナでは、イスラム教を信仰するムスリム人の割合が4割以上となります。
そのため、他の宗教施設が立ち並ぶなかでもモスクの存在は大きく感じることでしょう。
スターリ・モストのすぐ北側に見えるのがコスキ・メフメット・パシナ・ジャミーヤで、1618年に建てられたイスラム教のための寺院です。
寺院の中庭や尖塔からの眺めは良く、スターリ・モストの絶景ポイントともなっています。

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この町のもうひとつのモスクが、カラジョズ・ベゴヴァ・ジャミーヤ。
1557年に建てられたもので、イスラム教の宗教教育施設も併設されています。
均整がとれ美しい外観のこの建物は、オスマン朝の宮廷建築家であったミマール・スィナンによるもの。
ボスニア・ヘルツェゴビナを代表するイスラム建築とも謳われているのです。

コスキ・メフメット・パシナ・ジャミーヤの住所・アクセスや営業時間など

名称 コスキ・メフメット・パシナ・ジャミーヤ
名称(英語) Koski Mehmed-pašina džamija
住所 Mala Tepa 16, Mostar 80807
営業時間・開場時間 8:30−13:00, 13:30−19:30(夏期) 10:00−17:00(冬期)
利用料金や入場料 6マルカ
参考サイト http://www.visitmostar.net/Mosques.htm
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どんな建て方をしたのか気になるトルコの家

どんな建て方をしたのか気になるトルコの家

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ネレトヴァ川沿いに飛び出すように建てられている「トルコの家」。
これは、17世紀頃に建てられたオスマン朝時代の伝統家屋で、当時の面影を残すようにオリエンタルな雰囲気が漂います。
2階の応接間が、川に突き出るように建てられているので、外観だけではなく内側からも見学してみたいスポットではないでしょうか。

トルコの家の住所・アクセスや営業時間など

名称 トルコの家
名称(英語) Kajtaz house
住所 Gaše Ilića bb, Mostar 88000
営業時間・開場時間 9:00−18:00(4月−10月)
利用料金や入場料 5マルカ
参考サイト https://www.facebook.com/KajtazsHouse/
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クユンジュルクのバザールで可愛いお土産探し

クユンジュルクのバザールで可愛いお土産探し

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スターリ・モストの東側には、石畳の風情あるバザールが広がります。
ひとつひとつの店は小さく、アクセサリー、食器、衣料品などの様々な品物が並びます。
どこかトルコや中東のバザールの雰囲気を感じさせ、ここはヨーロッパだったっけ?と再確認してしまう不思議な場所かもしれませんね。

クユンジュルクのオールドバザールの住所・アクセスや営業時間など

名称 クユンジュルクのオールドバザール
名称(英語) Kujundžiluk (stari bazar)
住所 Kujundžiluk, Mostar, Federacija Bosne i Hercegovine, Bosna i Hercegovina
営業時間・開場時間 店舗による
利用料金や入場料 店舗による
参考サイト http://www.turizam.mostar.ba/index.php?option=com_content&view=article&id=99:kujundiluk-stari-bazar&Itemid=424&lang=hr
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紛争の被害を風化させないために

紛争の被害を風化させないために

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オリエンタルなムード漂うモスタルの町ですが、ここが20数年前に紛争の真っ只中にいたということを目の当たりにすることでしょう。
ユネスコの協力で再建されたものの、町の至る所には銃弾の痕が未だ残ります。
比較的町は平和になってはきているものの、紛争を風化させないためにもこのような影の部分もしっかりと胸に焼き付けておきたいところですね。

隣国との雰囲気の違いを感じて

日本人からするとあまりなじみのないボスニア・ヘルツェゴビナ、どのように感じられたでしょうか。
ここへまっ先に向かうという人はまだまだ少ないかと思いますが、いかにもヨーロッパな雰囲気の国に飽きてしまった人にとっては新しい発見のある国となることでしょう。
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