4つの絶景を見る!氷を彩る支笏湖氷濤まつり

「支笏湖ブルー」という言葉を聞いたことがありますか?凍えるように寒い1月から2月にかけて、支笏湖に美しい氷のオブジェが誕生します。そのオブジェは、支笏湖の水をくみ上げてスプリンクラーで吹き上げて凍らせます。抜群の透明度を誇る水は一点の濁りもなく、太陽の光を受けるとキラキラと蒼く輝くのです。

この記事を書いた人/吉田匡和

札幌市在住、夏はバイクでツーリング、冬は雪山を楽しむアウトドア派フリーライターです。Wondertripでは山奥を分け入ったり、崖をよじ登らなくては出会えない「絶景」ではなく、見落とされてしまいがちな絶景や、隠れた絶景、自分だけが知っている絶景など、北海道のよいところをたくさん紹介しています。どうぞ宜しく。
サイト
BuleOrca〖ブルーオルカ〗
http://buleorca.jugem.jp/

支笏湖氷濤まつりとは

93101:支笏湖氷濤まつりとは

撮影/吉田匡和

今年で39回を迎える「支笏湖氷濤まつり」は、冬の観光客誘致のために開催されるイベントで、期間中は20万人もの人が訪れる北海道を代表する冬の風物詩です。
湖の水をくみ上げてスプリンクラーで放水し、時間をかけて様々なオブジェを作ります。

寒いほど美しく輝く

93102:寒いほど美しく輝く

撮影/吉田匡和

12月に木材などを使って骨組みを作り、1月からそれに水をかけていきます。
今年は寒さが厳しく辛い作業となりましたが、寒さがなくてはオブジェは作れません。
その甲斐があり、今年は例年以上に立派なものができたそうで、期待が高まります。

賑わいを見せる支笏湖

93103:賑わいを見せる支笏湖

撮影/吉田匡和

通常40分程度の道のりを一時間以上かけて到着。
最終日ということもあり、賑わいを見せています。
支笏湖の名物といえば何と言っても「ヒメマス」です。
「チップ」とも呼ばれる陸封型のベニザケで、一生を支笏湖で過ごします。
釣りの解禁は6月1日から8月31日までと短く、とても希少な魚なのです。

ヒメマスを食べてみたいと思ったものの...

93105:ヒメマスを食べてみたいと思ったものの...

撮影/吉田匡和

「ここはひとつ、ヒメマスでも食べてみるか」と店を覗いたものの、その高さにビックリ。
貧乏性なうえに本当に貧乏な私には、手が届く値段ではありません。
外国人観光客も多く訪れていますが、普通に食べているのでしょうか?

日本初!チップ魚醤ラーメン

93106:日本初!チップ魚醤ラーメン

撮影/吉田匡和

猫の額ほどの飲食街を歩いていると、「日本初 チップの魚醤を使った昔風ラーメン」と書いた店を発見。
その文字に惹かれて暖簾をくぐりました。
店内に入ると、「昭和物産」というだけあって、なんともレトロなレコードなどがディスプレイされています。

食レポ開始!

93107:食レポ開始!

撮影/吉田匡和

3か月間で50杯以上のラーメンを食べつくし、皮下脂肪を手に入れた「グルメライター」としては、しっかりとレポートしたいところです。
見た目は「昔風」を意識して<ナルトや麩、海苔、ほうれん草などが載っています。
モヤシやネギのバランスもよく、まずは合格。

スープを飲み、麺を食べてみると...

93108:スープを飲み、麺を食べてみると...

撮影/吉田匡和

味は減塩醬油以上に薄口。
チップの魚醤は、たった115gで1500円もする高級品なので、どうやらジャブジャブとは使えないようです。
新しいテイストのラーメンを作るのも難しいものだと思いました。

有志の協力のもと開催される

93109:有志の協力のもと開催される

撮影/吉田匡和

身体も温まったところで支笏湖氷濤まつりの会場に向かいます。
このイベントは企業の協賛だけでなく、多くの有志の協力のもと実施されているそうで、入り口でまず300円以上の支援金を支払います。
「お金がかかるなら見ない」と帰る人もいましたが、もったいない話です。

最初の絶景は蒼の世界

93110:最初の絶景は蒼の世界

撮影/吉田匡和

氷濤まつりでは、時間に応じて4つの絶景を見ることができます。
最初は支笏湖ブルーの絶景。
澄み切った氷が太陽に照らされてブルーに輝きます。
オブジェの製作には、桟橋や岸に叩きつけられた湖水が柱や玉になって凍り付く「しぶき氷」という自然現象がヒントになりました。

アトラクションもいっぱい

93111:アトラクションもいっぱい

撮影/吉田匡和

会場では飲食物の販売のほかに、長靴で滑るスケートリンクや、すべり台もあり、大人も子供も楽しんでいます。
また乗馬体験も大人気。
会場内を700円で一周してくれます。
この日は3頭の馬がフル回転で稼働するも、かなりの順番待ちができていました。

黄金の光に包まれる二つ目の絶景

93112:黄金の光に包まれる二つ目の絶景

撮影/吉田匡和

夕刻になると二つめの絶景が姿を現します。
湖をオレンジ色に染めながら夕日が沈み始めると、会場全体が眩いばかりに黄金に照らされます。

香ばしさにつられて

93117:香ばしさにつられて

撮影/吉田匡和

飲食ブースには、厚切りベーコンやウィンナー、ジャガイモなど、地元の物が並びます。
香ばしさにつられて。
たくさんの人が押し寄せていますよ。

カラフルに彩られる三つ目の絶景

93113:カラフルに彩られる三つ目の絶景

撮影/吉田匡和

日が傾くとライトアップされたオブジェがカラフルに彩られ、三つ目の絶景が誕生します。
興奮と感動が最高潮になる瞬間です。

ラストに向かってステージは盛り上がる

93114:ラストに向かってステージは盛り上がる

撮影/吉田匡和

ステージではイベントの終わりを盛り上げる太鼓が披露され、幻想的な世界に力強い鼓動を響かせます。
演者は支笏湖周辺で働く人たち、千歳市内の団体、陸上自衛隊など様々。
多くの人たちの力に支えられていることが伝わります。

最後の絶景は、美しくはかない

93115:最後の絶景は、美しくはかない

撮影/吉田匡和

ラストは土日祝だけ打ち上げられる花火です。
終わりを惜しむように夜空に大輪の花を咲かせます。
最後の花火が打ち上げられると、まるで夢から覚めたように人々は会場を後にしました。
明日から支笏湖は訪れる人が少ないキタキツネやエゾシカたちの楽園に戻ることでしょう。

支笏湖の冬は夢のような時間が流れる

来年支笏湖氷濤まつりは40回の節目を迎えます。
冬の間の1か月足らずだけ現れる絶景を目の当たりにしていない方は、ぜひ訪れてみてください。
きっとその冬一番の思い出になるはずですよ。