【旅行体験記】真夏よりもホット!冬の旭山動物園の一日

旭川市の「旭山動物園」は、動物たちのありのままの姿を展示することで全国的に有名になりました。生き生きと動く姿は、まさに絶景に値します。寒さに強い動物たちに出会いに旭山動物園を訪れてきました。

この記事を書いた人/吉田匡和

札幌市在住、夏はバイクでツーリング、冬は雪山を楽しむアウトドア派フリーライターです。Wondertripでは山奥を分け入ったり、崖をよじ登らなくては出会えない「絶景」ではなく、見落とされてしまいがちな絶景や、隠れた絶景、自分だけが知っている絶景など、北海道のよいところをたくさん紹介しています。どうぞ宜しく。
サイト
BuleOrca〖ブルーオルカ〗
http://buleorca.jugem.jp/

追い込まれていた旭山動物園

93156:追い込まれていた旭山動物園

撮影/吉田匡和

旭山動物園は日本最北端の動物園です。
1980年代より来園者数が減少し、1990年代にエキノコックス症に感染した動物が立て続けに死亡したことから、休園に追い込まれたこともあります。
そのまま廃園とすることも検討されました。

最北の動物園が奇跡を起こす

93157:最北の動物園が奇跡を起こす

撮影/吉田匡和

そこで生活環境を再現し、動物本来の姿を見せる展示方法に変更すると大評判になり、徐々に入園者が増加。
再建に奮闘する様子がテレビ放送されると人気が爆発し、恩賜上野動物園を抜いて入園者数日本一に輝いたこともある『奇跡の動物園』なのです。

旭山動物園の住所・アクセスや営業時間など

名称 旭山動物園
住所 北海道旭川市東旭川町倉沼
営業時間・開場時間 9:30〜17:15(夏期) 10:30〜15:30(冬期)
利用料金や入場料 大人 820円 中学生以下無料
参考サイト http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

札幌~旭川160㎞の旅

93158:札幌~旭川160㎞の旅

撮影/吉田匡和

札幌から旭山動物園までは約160㎞の道のりです。
真冬は、ところどころに時速50㎞の速度規制が敷かれるため、思った以上に時間がかかります。
少し遅い朝食を採るために、途中の砂川サービスエリアに立ち寄りました。

朝食は“男飯”エゾ鹿まぜそば

93159:朝食は“男飯”エゾ鹿まぜそば

撮影/吉田匡和

「朝食はアッサリでいいや」と思っていたものの、その迫力に押されて『エゾ鹿まぜそば』をオーダー。
ライスまで付いている“男飯”です。
そぼろ状になった鹿肉と鷹の爪、生卵を麺に混ぜて食べます。
獣肉特有の臭みはなく、ピリリと辛くて食が進む、進む。

二通りの味が楽しめます

93160:二通りの味が楽しめます

撮影/吉田匡和

具は少し残し、そこにご飯を投下。
麺とご飯の両方を楽しめるというわけです。
他では味わえないメニューなので、近くを通った際は是非ご賞味ください。

砂川サービスエリア下りの住所・アクセスや営業時間など

名称 砂川サービスエリア下り
住所 北海道砂川市空知太565-5
営業時間・開場時間 スナックコーナー:7:00~21:00(夏期) 9:00~19:00(冬期)
利用料金や入場料 エゾシカまぜそば(ライス付) 800円
参考サイト http://www.driveplaza.com/sapa/1050/1050166/2/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ドタバタ珍道中 旭川を通り越す

93161:ドタバタ珍道中 旭川を通り越す

撮影/吉田匡和

天気がよく、旭川まで快適なドライブが続きます。
快適すぎて降りるべきインターチェンジを通り過ぎてしまうほど。
気づいたら隣町の比布まで来ていました。
係員に通り過ぎたことを伝えると、一度清算をする必要なく、そのままUターンさせてくれました。

冬季間の開園時間に注意

93162:冬季間の開園時間に注意

撮影/吉田匡和

旭山動物園は年末と4月に数日間休館する以外は、通年の営業を行っています。
冬季間の営業時間は夏期よりも短く、10時30分から15時30分まで。
ただし冬季間展示を行っていない動物もいますので、時間が足りなすぎることはないでしょう。

ゲートをくぐると動物たちの息づかいが聞こえる

93163:ゲートをくぐると動物たちの息づかいが聞こえる

撮影/吉田匡和

ゲートをくぐり、園内に踏み入れた途端に“絶景”が始まる。
旭山動物園にいる動物は寒い場所に生息するものが多く、冬を満喫している姿が見られます。
まずは旭山動物園の名を全国区にした立役者「ぺんぎん館」をのぞいてみましょう。

ペンギンが空を飛ぶ

93164:ペンギンが空を飛ぶ

撮影/吉田匡和

これまでの平面な展示から、ペンギンが水の中を泳ぎ回る姿を見られるようにしたことが人気の秘密。
羽を広げて頭上を泳ぐ姿は、ペンギンが空を飛んでいるように見えます。
いや、ペンギンは本当に飛べるんです。
ジェット噴射のように水しぶきをあげて華麗なジャンプ! 広々とした水槽だからこそ見ることができる光景です。

ホッキョクグマの無邪気な姿

93165:ホッキョクグマの無邪気な姿

撮影/吉田匡和

ペンギンが南の代表なら、北の代表はホッキョクグマ。
白く見える体毛は実は透明で、ストローのように空洞になっているため、熱を逃しにくい構造になっているそうです。
その名の通り生息地は北極圏なので、寒さは大歓迎。
夏よりも活動的な姿を見ることができます。

動物の習性を活かした窓

93167:動物の習性を活かした窓

撮影/吉田匡和

ほっきょくぐま館には、人間が顔を出す窓があります。
時々ホッキョクグマが寄ってくるので「迫力がある」と大人気。
実はある動物の習性を利用しているのです。
そのある動物とは...

食べる者、食べられる者の宿命

93169:食べる者、食べられる者の宿命

撮影/吉田匡和

アザラシが氷の上に顔を出しました。
哺乳類である彼らは、海一面が氷で覆われる前に、すこしずつ呼吸のための穴を開けるのです。
ほっきょくぐま館の窓は、アザラシの習性を利用しています。
アザラシはホッキョクグマの大好物。
ドームをアザラシと勘違いして寄ってくるというわけです。

冬のオホーツクの海を再現

93170:冬のオホーツクの海を再現

撮影/吉田匡和

あざらし館は人工的に流氷を作り出しています。
アザラシは知床などのオホーツク海で、に氷に閉ざされた世界で生活しているのです。
これもまた旭山動物園でしか見ることができない“絶景”と呼べるでしょう。

大自然の様子を想像する

93171:大自然の様子を想像する

撮影/吉田匡和

その他にも寒い地域に生活する動物たちが沢山います。
ホッキョクギツネやシロフクロウも北極圏に生活する仲間です。
シロフクロウは夜がない「白夜」の中で生活するため、日中も活動できるという特性を持っています。
木に止まる習性がなく平原に座り込んでいるため、雪像と間違えられそうですね。

釧路湿原を思い描く

93172:釧路湿原を思い描く

撮影/吉田匡和

日本人になじみ深く、北海道の道鳥に指定されているタンチョウですが、野生の姿を見るためには釧路湿原に足を運ばなくてはなりません。
広々とした展示室を持つ旭山動物園には、二羽のタンチョウが飼育され、自然に近い姿を見ることができます。

タキシード姿でパレード

93173:タキシード姿でパレード

撮影/吉田匡和

冬の風物詩は何と言っても12月下旬から3月中旬まで開催される「ペンギンのお散歩タイム」です。
タキシードのような模様に包まれ、少し胸を張りながらヨチヨチと歩く姿に歓声が上がります。

ペンギンの散歩の住所・アクセスや営業時間など

名称 ペンギンの散歩
住所 北海道旭川市東旭川町倉沼 旭山動物園ぺんぎん館
営業時間・開場時間 11:00, 14:30 (12月下旬〜3月中旬)
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/event/d0550178212.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ファーストペンギン

93174:ファーストペンギン

撮影/吉田匡和

仲間を置いて先に進むせっかちなペンギンもいます。
「ファーストペンギン」といって、最初に1匹が安全を確認すると、次のペンギンも安心して追従するという習性があるようです。
先頭のペンギンはそんな「勇気あるペンギン」なのかも知れません。

食事はここ!旭山動物園周辺の穴場です

93176:食事はここ!旭山動物園周辺の穴場です

撮影/吉田匡和

旭山動物園で食事をするなら、東門をでたすぐにある「レストハウス雪の村」がおススメ。
最初にスキー場のロッジとして営業を開始、すでに50年の歴史を誇ります。
中でもラーメンが絶品。
正統派の旭川ラーメンの味を守り抜いています。

清涼感が広がる生姜ラーメン

93175:清涼感が広がる生姜ラーメン

撮影/吉田匡和

名物は生姜ラーメン。
魚介・豚骨の少し甘いスープに生姜を溶くと、さわやかな清涼感を得ることができます。
寒い季節の動物園観覧には最適。
ぜひ立ち寄ってみてください。

レストハウス雪の村の住所・アクセスや営業時間など

名称 レストハウス雪の村
住所 北海道旭川市東旭川町倉沼
営業時間・開場時間 10:00〜16:00
利用料金や入場料 しょうゆラーメン 500円
参考サイト http://www.asahikawa-dpc.co.jp/1Yuki/yukiindex.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

オオカミの遠吠えに見送られて

93177:オオカミの遠吠えに見送られて

撮影/吉田匡和

閉園15分前になると園内に蛍の光が流れ、一斉にオオカミが遠吠えを始めます。
「来園ありがとう」といっているのか「とっとと帰りやがれ」といっているのかわかりませんが、その姿にオオカミが生息していた頃の北海道を想像するのでした。

冬の旭山動物園は心がほんわか

北極や南極に行くことは難しいですが、旭山動物園にはそれに匹敵する絶景がありました。
外は寒くても心が暖かくなる。
冬の動物たちに逢いに行ってみませんか?