ニュージランドの高校ってどんな感じ?正規留学や交換留学を考えるあなたへ

海外というものが身近になってきた近年、高校生のうちから留学をしたいとお考えの方も多いのではないでしょうか?ニュージーランドで高校留学をして卒業を果たした筆者が、経験から学んだメリットとデメリットをふまえてお話していきたいと思います。

自然と羊の国「ニュージーランド」

自然と羊の国「ニュージーランド」

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高校留学について語る前に、まずはニュージーランドという国家についてお話したいと思います。

ニュージーランドは南半球にある島国。
形は日本と非常によく似ていて、面積は約3分の2程度です。
日本マイナス四国といったところでしょうか。
しかしその総人口はおおよそ460万人ですから驚きですよね。
これは日本の47都道府県のどれよりも低いということです。
これを知ると、国民の大らかな性質やフレンドリーな気質も納得出来るような気がします。

また、ニュージーランドで有名なのは羊とラグビー。
羊の数はなんと人口を上回るほどです。
さすがに都市部で見掛けることはありませんが、ほんの少し外に出るだけでどこででもインターネットなどでよく見られるような、広大な敷地に放牧された羊を見ることが出来ますよ。

世界的にもラグビーの有名なニュージーランド。
ナショナルチームはオールブラックス(All Blacks)です。
ユニフォームは名前さながら黒のシャツ。
それにニュージーランドの植物、シルバーファーンが刺繍されたものです。
ラグビーの国際大会が開かれることになるとニュージーランド中が湧き立ち、国中で応援する雰囲気はとても熱いですよ!留学をすることになれば、一度や二度は見ることになるかもしれませんね。

現地の教育制度は?

現地の教育制度は?

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ニュージーランドの教育制度は、原則として6歳から16歳までの間となっています。
その後は日本と同じで任意進学。
働き始める人もいれば進学する人もいますが、私の経験上高校に進学する人の方が多いように見えました。

学年が始まるのは日本は4月ですが、ニュージーランドでは2月です。
南半球に位置する国ですから、2月は夏。
まだまだ暑い時期の学年開始ですね。
また、ニュージーランドの高校は4ターム(学期)制を取り入れており、年間4回の休暇があります。
一番長いのは2月の学年が始まる前の休みで、これは12月中旬から2月上旬までの約2ヵ月、つまり日本の夏休みほどの大型休暇です。
留学生などが一度帰国をする場合、この休みを利用することがほとんどですよ。
私も高校生のときは、毎年12月から1月下旬にかけての一時帰国をしていました。

留学を決めたら行動開始

留学を決めたら行動開始

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高校留学をする場合、ほとんどの場合が有料または無料の留学エージェントに申し込むことになると思います。
ある程度慣れた人であれば各自全ての手続きや学校探しも出来るかと思いますが、現地の高校に入学するにあたり、慣れている人はそういません。
海外渡航を確実なものにするためにも、両親や自分自身の不安を軽減するためにも、まずは動き出してみましょう。
以下が高校留学するとなったときの大まかな流れになります。

留学エージェントに申し込む

ニュージーランドには、たくさんの留学センターがあります。
日本支社がある会社も非常に多くありますから、まずは複数の無料個別相談や説明会などに参加して、どの留学会社が自分に合っているかを見極めましょう。
会社によって提供されるサービスや費用などが違ってきますから、一つではなくいくつかの留学エージェントを回ることがポイントです。

そして家族と相談して一つに絞り込んだら、早速申し込みをします。
これは早ければ早いほどいいですが、遅くても渡航したい時期の半年ほど前までにやっておくと安心ですね。

希望校を選ぶ

次に、留学会社の担当者と相談を重ねながら、入学および編入したい学校を選びます。
とはいえ、突然学校を選ぶように言われても困ってしまいますよね。
しかし全く知識のない状態でも、エージェントの方が質問しながら幅を狭めていってくれますから安心して下さいね。
私のときも、「日本人は多い方がいいのか? 少ない方がいいのか?」「海と山、どちらの近くがいいのか?」「田舎がいいのか? 都会がいいのか?」など細かい条件の中で、たった一校を探し当ててくれたりもしました。
もし全てが思うように一致しない場合も、何とかして妥協点を見付けてくれるはずですよ。
一切の予備知識がない状態で引っ張っていってくれる人がいるというのは、自分の子どもを遠い場所へ送り出すのですから、親にとっても非常に心強いはずです。

書類手続きをする

続いては、書類手続きです。
主には学校の入学申請などですね。
ひとりで一連の流れを済ませるとなると、こちらが恐らく一番難しいかと思います。
それと言いますのも、当然のことながらこれらの書類は全て英文表記となっているからです。
それも入学のために必要不可欠な書類ですから、ミスは許されません。
エージェントに申し込めばプロの担当者が一緒に確認しながらやってくれるため、ここで間違いを起こすことはないのです。
このために必要な書類は過去の成績証明書や自己紹介文など、学校によってまちまちですから留学エージェントの方がお知らせをしてくれるはずですよ。

やはりこちらも早いに越したことはないのですが、余裕を持って4~5ヶ月前までには終わらせておきましょう。

学費の振り込みをする

学校が決まり入学許可も下りたら、今度は学費を指定口座に振り込みます。
海外送金となりますから、通常よりも日数がかかる覚悟をしておくのがいいでしょう。
数日で振り込み完了となることもありますが、長ければ一週間以上かかるようなケースもあります。
また、スクールホリデー(学校の休暇中)は現地学校の対応が遅れることも。
特に学年始まり(2月)からの入学を考えている方は、ゆとりを持って行動するように心掛けて下さいね。

渡航準備をする

ここからは日本で出来るラストスパートになります。
残されているのは、ビザ申請と海外保険の加入、そしてホームステイの手配。
ホームステイに関しては本人の希望などと照らし合わせながら、エージェントが手配をしてくれます。
このときにアレルギーなどで食べられないものや、ペットの可否なども伝えておくと良いでしょう。

また、ビザ申請は当然のことながら、留学をする際の海外保険加入は非常に重要となります。
ワーキングホリデーをしていたときにはこれをしていない人もたくさん見ましたが、ニュージーランドの学校(NZQA認可)に通う場合は保険加入が義務になっていますので要注意です。
これらは大体3ヶ月前までに終わらせるようにします。
手続きが間に合わず、しかし待ったが効かないのが海外留学です。

渡航および現地生活のスタート

最後に日本で最終オリエンテーションや最終説明を受けたら、ついにニュージーランドへの渡航です。
スーツケースに荷物を詰め込み、新しい生活へ向けて旅立ちましょう。
飛行機に乗っている時間は約10時間前後。
中で食べる機内食は一生忘れられないものになりますよ。

現地に到着すると、現地の担当者がプラカードを手に温かく出迎えてくれるはずです。
ここでほっと一息。
右も左も分からない状況で自分を待ってくれていた日本人というのは、初対面であっても安心するものです。
私はニュージーランドが初の海外だったのですが、恐る恐る外に出て、自分を待っていた担当者の顔に酷く安心したのを覚えています。

また、担当者も人間ですので、性格上合うこともあれば合わないことも当然あります。
お互いコミュニケーションを取り合う中で、上手い付き合いをしていくことが重要です。

気になる費用は?

気になる費用は?

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ニュージーランドの高校は9割方公立校となっています。
しかしながら、海外でホームステイなり寮なり一人で生活をし、さらに留学生として勉強をするのですから日本にいるときのようにはいきませんよね。

そこで必要になってくる費用は、1ヶ月におおよそ30万円程度。
これにはホームステイ費用と授業料、その他諸費用が含まれています。
これは通常の高校に通った場合ですから、その前段階として現地の語学学校などに通うのであれば、また値段も変わってきますね。

必要な英語力は?

必要な英語力は?

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たとえば大学や専門留学をする場合、ニュージーランドおよびオーストラリア、イギリスなどブリティッシュイングリッシュを話す国家では、留学生に対し、英語力がIELTS(英語力のテスト)で6.0から6.5程度必要であると定められていることがほとんどです。

しかし高校留学をする場合、こういった明確な基準は一切設けられていません。
私自身、高校生で初渡航をした際には、前もって英会話教室に通うなどはしましたが、挨拶が出来る程度の微々たる英語力しかありませんでした。
それで突然現地の高校に飛び込んでしまいましたから、当然授業内容など分かるはずもありませんが、高校留学に必要なのは度胸と気合、そして覚悟です。

英語力はあればあるほどスムーズな高校生活が送れるに違いありませんが、ないからといって決して嘆くようなことではありませんよ。
特に現地の高校にはESOL(English for Speaker of Other Languagesの略)もあり、他の学生たちと留学生のための英語クラスを受けることも。
また、私もそうだったのですが、英語力が足りないと一つ下の学年からスタートさせてくれたりと、学校側のフォローもあります。
日本ではあまりないことかもしれませんが、海外では現地の学生も一学年下の授業を一緒に受けていたりもするんですよ。

そして一度や二度訪れるホームシックを乗り切れば、留学生活、あなたの勝ちです!

卒業後の進路は?

卒業後の進路は?

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もし数ヶ月のみ、もしくは1年のみなどという期限付きの留学であった場合今後の心配は必要ないかと思いますが、仮に卒業を目的とした高校留学であった場合、気になるのは卒業後の進路のことでしょうか。
私は後者であったため、卒業間近になると様々な本を読み、当時は自由にインターネットも使える環境でなかったため、エージェントの方と相談を重ねたりなどを繰り返しました。

留学をして、卒業とともに社会に出るのも一つの選択肢だとは思います。
しかしながら、忘れてはいけないのは留学をしたことによって広がった選択肢です。
2年以上の海外留学をした場合、日本の大学では帰国子女枠に入るところも多くあり、非常に有利になります。
重要なのは、進路を一つと決めてしまわずに、色々な角度から親やエージェントなど経験豊富な大人たちと相談をしながら決めていくことです。

留学はひとりでするものではありません

海外留学というのは、親や友達、エージェントと、周囲の協力があって初めて成り立つものです。
もちろん頑張るのは自分自身ですが、それ以上に、親の愛情や友達のありがたみなど、人生において大事なことを学べる貴重な機会だと思います。
一度決めたら覚悟を持って、一つ一つ乗り切って行って下さいね。
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